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≫INFAMOUS(インファマス) 悪名高き男
■発売元 ソニー・コンピュータ・エンタテインメント
■開発元 サッカーパンチプロダクションズ
■ジャンル アクション
■CERO Z(18歳以上のみ対象) ※過度な暴力描写あり
■定価 5980円(税込)<Best版:(税込)>
■公式サイト ≫こちら ※音が鳴ります
▼Information
■プレイ人数 1人
■セーブデータ数 HDDの残り容量によって変化
■必要HDD容量 1400MB以上
■その他 モーションセンサー機能対応、トロフィー機能対応
■総説明書ページ数 31ページ
■推定クリア時間 10〜14時間(エンディング目的)、50〜65時間(完全攻略目的)
エンパイアシティーのメッセンジャー、コール・マグラス。
彼は彼女のトリッシュと親友ジークと共に平凡な毎日を送っていた。
悲劇を予想するのは誰一人としていなかった。
しかし、運命は変化を好んだ。

ある日、コールは差出人不明の荷物を運搬していた。
その途中、荷物がエンパイアシティー全体をも飲み込む大爆発を起こした。数千という市民が犠牲になった中、コールは奇跡的に命を取り留め、不思議な力を手に入れたのだった。

その後、爆発から命からがら生き延びた住民に伝染病という恐怖が襲い掛かる。
政府は川や港を封鎖。全ての交通を遮断し、街を隔離した。

やがてエンパイアシティーには閉じ込められた住民の悲鳴が町中に溢れかえり、ルールや法律の存在しない無法地帯と化してしまう。
事態を改善すべく、政府は食糧物資の支援を決定し、シティーに投下するのだが、逆に物資を狙う武装ギャング『リーパー』を誘き寄せ、余計に街を混乱状態に陥れる事になってしまった。

一方その頃、望みもしない超能力を手に入れ、その使い方に戸惑っていたコール。
彼は親友ジークのアドバイスを得て、リーパー達に戦いを挑むことを決意する。
それが彼自身の苦悩の始まりである事を知らずに…。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆銃では無く、電気を使った能力を駆使して敵と戦ったり、難局を乗り越えていく風変わりなプレイヤーアクションとそれによって構築された独特のゲームデザイン
◆広大且つ、隅々まで調べ尽したくなる魅力が満載の本編の舞台『エンパイアシティー』
◆高い所から落下しても平気な主人公コールの体質が演出する、箱庭空間を縦横無尽に動き回る爽快感と面白さ
◆無駄な移動時間を作らぬよう、緻密な計算と配置が成されたレベルデザイン
◆万能過ぎる主人公コールの移動アクション全般(普通に走るだけでも早いのに加え、本編が進むとそれ以上に素早い移動が可能になる!)
◆無法者達との戦闘、防衛戦、救助作戦など、個性豊かで遊び応え十分のミッション
◆善と悪との判断により、プレイヤーの能力と市民達からの扱いが変化していく、一粒で二度美味しい魅力と面白さに富んだ『カルマイベント』による分岐要素
◆難易度選択機能、ガイドメッセージによるアドバイスを始めとする豊富なサポート要素の数々
◆純粋に動かしているだけでも楽しい、抜群の手触りの良さでプレイヤーを魅了する操作性
◆起動と同時に本編開始、ロード時間皆無という傑出した快適性とテンポの良さ
◆長過ぎず短過ぎず、その分密度はギッシリというバランスの取れた本編のボリューム
◆薄暗く、何処となくコミック風味なデザインで構築された、独特のグラフィック
◆雰囲気重視ながら、盛り上げる所では徹底的に盛り上げる音楽
◆コミック風の描写で描かれた、個性的且つ見応えのあるムービーデモ(演出も新鮮味満点)
◆18歳以上対象タイトルとは思えないほど、控え目な暴力描写(この為、18歳以上対象タイトル入門編としては申し分のない内容になっている)
◆望みもしない超人的能力を持ってしまった男の苦悩を描いた、見所満載のストーリー

--- Bad Point ---
◆全員『ゴルゴ13』かと思うほど、命中精度高過ぎな敵の銃撃
◆敵の命中精度の問題から、最も低い難易度でもきつい調整になっているゲームバランス
◆全体的にワンパターンで、似通ったものが多過ぎる印象が否めないサブミッション
◆『カルマイベント』による変化範囲の狭さ(残念ながら、ストーリーが大きく変化するという要素は無い。一部だけ、変化はあるが、結末はどちらも一緒)
◆素っ気ないローカライズ(特に音声が英語で字幕なのが非常に残念。おまけに一部、字幕が無い)
▼Review ≪Last Update : 12/29/2013≫
その男、10万ボルト。

※例のネズミとビリビリとは無関係です。


『怪盗スライ・クーパー』シリーズを手掛けたアメリカのデベロッパー、サッカーパンチプロダクションズによって制作された完全新作のオープンワールド型アクションゲーム。

ヒーローの苦悩を体感させるゲームシステムとストーリー、爽快な電撃アクションが魅力的な秀作だ。

ゲーム内容は広大なオープンワールド(箱庭空間)型のフィールドを舞台に展開する、ミッションクリア型のアクションゲーム。ある事件をきっかけに、驚異的な身体能力と電気を自在に操る特殊能力を身に付けてしまった主人公コール・マグラスを操作し、舞台となる『エンパイアシティー』の各地で展開されるミッションを攻略していくというものである。
本編は基本的にエンパイアシティーの各地に配置された、青い『!』マークで記されたメインミッションを攻略していく形で展開。具体的に流れを解説すると、先ずコールの相棒であるジーク、或いは途中からサポート役として加わるFBIの捜査官モイヤからの通信が来る。会話が終わると、エンパイアシティーの何処かに青い『!』マークが出現。メインミッションが解禁される。その後、プレイヤーはコールを操作して『!』マークのある場所まで自力で移動。そして、その場所まで到達するとミッションがスタート、という感じだ。いわゆる、探索型アクションゲーム風味の構成というと、その手のゲームを経験した事のある方ならイメージし易いかもしれない。ちなみに青い『!』マーク以外にフィールド上には黄色い『!』マークもあり、こちらは『サブミッション』となっている。ただ、これを攻略する事で、そのミッションを受けられる区間から敵を一層できるという特典がある。少し話が脱線するが、エンパイアシティーには『ネオン街』、『スラム街』、『歴史地区』の三エリアがあり、それぞれが異なる三つの敵勢力によって占拠されている。この各エリアでは、ミッションを受領していない状態でも敵兵が常に出現し、コールを狙ってくるようになっている。この敵の出現を抑えたい場合、サブミッションを攻略する事が求められてくるのである。ただ、強制ではないので、攻略するか否かはプレイヤーの自由。メインに集中するか、ゆっくり進めていくか、どんな進め方でも構わない、非常に自由度の高い構成になっている。その辺は如何にもオープンワールド型のアクションと言ったところ。マイペースに歩き回る面白さに富んだ本編構成になっている。
対し、システム周りは独特。第一にコールのアクションだが、先にも少し紹介したように、彼はとある事件がきっかけで電気を自在に操る特殊能力を授かってしまっている。この特殊能力を駆使してコールは、迫り来る敵達と戦っていく事になるのである。まさに『ポケットモンスター』のピカチュウ人間版と言うとイメージし易いだろうか。ただ、電気を使った技で戦う人間という点から、全体的にはライトノベル『とある魔術の禁書目録』(『とある科学の超電磁砲』)の御坂美琴に近いかもしれない。あまりに極端な例えだが、気になさらぬよう。
とにもかくにも、電気を使った技はシンプルな電撃弾の照射を始め、衝撃波、手榴弾のように爆発する電気球など非常に多彩且つ、奇想天外なものが満載。それらを状況に応じて使い分け、敵達と戦っていく。しかも、例によって各技には消費電力が設定されており、コールが体内に帯びている電気の量が尽きると、いずれの技も繰り出せられなくなる。その際の電力供給の仕方もこれまたユニークで、電線や電光掲示板などに照準を合わせ、『電力吸引』をするというもの。ストレート過ぎるだろ!…と思わず突っ込みたくなるだろう。だが、それもまた電気能力で戦う主人公の個性と説得力の高さに富んでいるだけでなく、あちこちから吸い取る快感があったりと、妙な面白さがある。その本当に電気の技で戦うとなるとどんな苦労と快感があるのだろうという疑問を突き詰めたかのような作りは実にユニーク。シンプルながらも、丁寧な作り込みとおかしさが混在したものに仕上げられている。
また、技は最初から全てが使える訳ではなく、基本的にはミッション攻略のイベントで順次、習得されていく仕組みになっている。更に今作ではミッションの攻略、敵の撃破、市街を歩く市民の救助などをする事で経験値が手に入り、一定量獲得すると、新たな攻撃技が会得されるレベルアップ要素も実装。なので、能力が増えれば増えるほどに多彩な技を駆使した派手な戦闘が楽しめるようになっていく。
だが、今作の強化要素には更なる特徴がある。それが『カルマゲージ』。今作では、ストーリーの要所要所で、善悪の判断が求められるイベントが発生するようになっている。救援物資を独占してしまうか、市民に分け与える為に迫り来る敵達と戦うか、などなど。そんなイベントでの判断で、『カルマゲージ』なるものが変動し、これが善か悪かに傾くかで、会得される技が変化してくるのである。例えば、善ならスタンダードな技の数々が、悪なら過激な技の数々が、と言った感じ。選択肢如何により、戦闘スタイルが大きく変化してくるのだ。無論、選択肢は一度しか選べないので、全ての選択肢を楽しみたくば二周プレイする必要がある。また、善悪の判断はコール自身の評価にも直結。善行を重ねれば市街を歩く市民が味方してくれるようになる反面、悪行を重ね過ぎれば市民が敵と見なして攻撃を仕掛けてくるようになるなど、戦闘以外の場でも激的な変化が生じる。更にストーリーもその善行、悪行を重ねるか否かで大きく変化。市民から支持されるヒーローになるのか、或いは残虐な暴君として君臨するのか、全てはプレイヤーの気持ち次第。まさにヒーローの内面を体感させるかのようなゲームデザイン。アクション周りだけでなく、このような所にも独自の試みが炸裂している。
全体的にゲームとしては、王道のオープンワールドを舞台にしたアクションアドベンチャーと言った具合。だが、電気を使った特殊なアクション、コールの苦悩を追体験させるカルマゲージによる状況変化など、個性的な要素が揃っており、非常に奥深い内容に仕上げられている。言うなれば、ゲーム的にもストーリー的にも良い意味で悩まされるアクションゲーム?他にない個性を持った作りになっている。

例によって今作の魅力はその「悩む」事を追体験させるストーリー、本編構成にあるのだが、それ以上に推したいのがアクションの爽快さと秀逸なレベルデザインだ。ストーリー、カルマゲージ絡みの部分も非常に完成度が高いのだが、それ以上にアクションとレベルデザインが頭一つ抜けたクオリティになっている。
特にアクションに関しては、何と言っても「動かしているだけでも”凄まじく”気持ち良い」ものに仕上げられているのが秀逸。実際にコールを操作すれば一発で分かるが、挙動から移動スピードに至るまで、何もかもがスピーディで軽快。思うがままにプレイヤーを動かす楽しさ、嬉しさに満ち溢れたものに完成されているのだ。なので、ビックリするほどこちらの思うがままにコールを動かすことができる。変に挙動が重いとか、そういうのも何ら無し。ひたすらに走っているだけでも気持ち良い、非常に触り心地の良いものになっている。それでいて、素晴らしいのがコールは驚異的な身体能力を宿した超人であるという設定が如何なく発揮されている事。高層ビルから飛び降りようがダメージは受けないし、そのビルを登るのにしたって、普通にジャンプボタンを連打していけば驚くほど簡単に屋上へと辿り着けてしまう。普通の人間なら容易にできない上、そんな事をすれば即死も同然な事をしても何も問題なし。リアリティを廃し、純粋に動かす楽しさを存分に堪能できるようにした、これぞ超人、またをゲームならではの嘘っぽさが反映されているのだ。だから、仮にビルの屋上で敵と戦闘し、ふとした手違いや攻撃を受けて足場から落下するような事態があっても致命傷にはならないので、変に神経を使わず、目の前の事に集中する事ができる。勿論、全てがそうではなく、例えば下が海である場合では落下すれば即死になってしまうのだが、高所降下によるダメージ、ペナルティは他の3Dアクションゲームと比べてもかなり緩め。何よりも、高所降下によるダメージがあるおかげで3Dアクションは怖い、というプレイヤーでも気軽に楽しめる作りになっているのは特筆に値する。そして極め付け、仮にミスしても近くのチェックポイントから即座に復帰可能で、それにかかる時間もほんの僅かという徹底振り。場所にもよるが、移動面と戦闘において何らプレイヤー側にストレスを感じさせまいとした気配り、調整具合は完璧としか言い様がない。「アクションゲームはキャラクターを動かす面白さで良さが決まる。その面白さを損ないかねない懸念要素は徹底的に取り除く!」。本当にそのような狙いを込めてやったのかは謎だが、それでも個々の部分にて炸裂する徹底した作り込みからは、制作側が気持ち良いアクションゲームを作ろうとした事が嫌でも伝わってくる。電気による特殊なアクションも技のバリエーションと個性の強さから、結構なインパクトがあるが、そこ以上に基本中の基本とも言える部分をしっかり作り込む姿勢には好感が持てる。如何に今作の制作スタッフがアクションゲームの最も面白い部分を知り尽くして居るのか、それを思い知らされるばかりである。
同様の事はレベルデザインにしても言え、今作は敵に占拠された発電施設を奪還し、新たな能力を手に入れる『電力復旧』のミッションなるものがあるのだが、この解禁のタイミング絶妙。丁度戦闘系ミッションに疲れかけてきたな、という狙い済ました所で入ってくるのだ。そうしてクリアする事で、エリア内での電力補給がし易くなって戦闘に広がりが出たり、行動範囲が拡大するなどの恩恵がもたらされ、色んな事ができるようになっていく。これもこれで、アクションゲームでは基本中の基本にして、最も重視しなければならない部分だが、そこも操作性と同様、今作は徹底して作り込んでおり、プレイヤーを終始、飽きさせない構成に仕立て上げているのだ。その計算し尽くされた作りには、アクションゲーム好きならば思わず「分かってやがる!」と唸ること請け合い。それでいて、ミッションも復旧ばかりに留まらず、市民の護衛、防衛戦、強敵との対決などのヒーローモノのツボを抑えたネタが満載。中には電気の能力を駆使して死者の残留思念を具現化させ、敵の陰謀を探るという今作のシステムを活かしたものもあり、ユニークな遊びをプレイヤーに提供してくれる。各ミッションごとのボリュームにしても長過ぎず、短過ぎずの丁度良さで遊び易いなど、気持ちよく楽しめる為の配慮が徹底されているなど、操作性でも炸裂しているこだわりが垣間見える。
善悪の判断によって分岐及び、変化が生じるストーリー展開も個性的で、興味深いものに仕上げられているが、それ以上にアクションゲームとしての起伏の激しさを重視。こう言った所でも今作は原点の重要性を突き詰めており、如何に今作が基本を外さない事を念頭に制作されたのかという事を実感させられる。その重要な所を絶対に抜かさぬ姿勢は本当に凄い。「初心忘れるべからず」の諺が染み付いているというか、先ずはアクションゲームとして純粋に面白いものを作ろうとするゲーム性を最優先にしている事を想像させられる次第だ。
ただ、戦闘の難易度設定が行き過ぎているのは非常に残念。中でも銃を持った敵の命中精度の高さは、「こいつら全員、ゴルゴ13か!?」と思わせるほどで、地味にイライラさせられる。やられても直に復帰できるシステム上、ある程度緩和させられている部分もあれど、ここはもう少し加減を抑える事ができなかったのかと言いたくなる。肝心のゲームの出来が良いのに、こういう所で落としてしまっているのは勿体無い限りだ。
とは言え、全体的な出来は水準以上。さすがは今作と同様にアクションの気持ちよさにこだわった『怪盗スライ・クーパー』シリーズを作ったデベロッパーならではだ。アクションゲームに対する理解の深さ、原点を突き詰める事を最優先した作り込みは極上級。単純に面白いという事にこだわった、非常に好感の抱けるゲームに完成されている。

その他、ボリュームもメインのストーリーを追っていくだけなら10時間程度だが、善と悪との選択肢によって二通りの展開が楽しめるなど、一粒で二度美味しい構成になっているのが秀逸。二周目以外でも、サブミッション攻略による占領エリアの解放のほか、光る破片、ジョンの記録と言った収集物集めの寄り道要素もあり、やり込み甲斐がある。ただ、周回要素がありながら、収集物やステータスをそのまま引き継ぐシステムが実装されていないのは残念。一粒で二度楽しめるゲームなら、その手のシステムは抑えておいて欲しかった。それ故、二周目以降をプレイする際の敷居が高いのがきつい。とは言え、全体的に充実感を得られる内容になってる。特にやり込み周りは結構なものなので、挑戦し甲斐抜群。トロフィー機能も実装されているので、遊び応えは十分だ。
グラフィックも平均的な感じだが、広大なエンパイアシティーの街並みは圧巻。細かい所まで丁寧に作り込まれている。音楽も雰囲気重視ではあるが、盛り上げる箇所ではしっかり盛り上げるなど、使い方が上手い。特にエンディングで流れる歌は要チェックだ。
演出周りも独自のセンスが炸裂しており、アメコミを髣髴とさせる個性的なデザインで描かれたムービーデモは必見。また、今作はZ指定、18歳以上のみ対象タイトルであるのだが、過激な出血、身体欠損描写は皆無。その為、その手の描写が苦手な方でも楽しめる作りになっているのも見逃せないところだ。Z指定タイトル、入門編としてもこの上なく最適。これを機にZ指定ゲームの世界を覗いてみるというのもいいかもしれない。

更にストーリーも非常に良い出来。望んでもないのに超人的能力を宿してしまったコールが、ヒーローとなるか、生き残る事に集中するかで苦悩する様を描いた、簡単な勧善懲悪では終わらぬ奥深いテーマを題材とした内容に仕上げられている。その苦悩をプレイヤーに体感させるカルマ絡みのイベントも印象的なものが多く、ヒーローとはどういう存在なのか、少し考えさせられること請け合い。展開にしても中盤から結末にかけては怒涛の展開が連続するので必見。純粋にこのストーリーを楽しむだけでも、結構な満足感が得られる。なので、これ目的で買うのも大いにアリだ。特に『バッドマン』のようなダークヒーローが主人公の作品が好きな方なら、大いに気に入るかもしれない。
他にもセンスが炸裂したタイトル画面、エンディングの締め方など、見所は満載。敵のゴルゴ並の命中率、英語音声主体で一部、字幕が欠けた雑なローカライズ、ストーリーが丸々変わるほどの分岐の少なさなど、荒削りで残念な所も散見されるが、それでもアクションの爽快感と密度の濃さ、ストーリーの面白さは折り紙付き。アクションゲームの原点、動かす面白さと広大なフィールドを駆け巡る楽しさ、そして奇想天外な電気による攻撃技、善悪の判断を問うイベントなど、魅力的な要素が多数詰め込まれた今作。
18歳以上のアクションゲーム好きの方のみならず、PS3をお持ちなら、ぜひプレイしてみて頂きたい秀作だ。キャラクターを動かす楽しさを追求した操作感とスピード感は実に爽快!何が何でも要チェックです。かなりお薦め。
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