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≫ヨッシー ウールワールド


■発売元:任天堂 / ■開発元:グッド・フィール / ■ジャンル:アクション /
■CERO:A(全年齢対象) / ■定価:5700円(税別)(パッケージ・ダウンロード版共通)

◆公式サイト / ストアページリンク(ダウンロード版)
≫ヨッシー ウールワールド(任天堂公式サイト) / ≫ヨッシー ウールワールド | Wii U(商品&購入ページ)
▼Information
■プレイ人数:1~2人 / ■セーブデータ数:3つ(※ユーザーごとに作成可) /
■必要容量:セーブ:2MB以上、ダウンロード版:7217MB以上 /
■その他:Nintendo Network対応、amiibo対応、WiiU PROコントローラー対応、Wiiリモコン対応、ヌンチャク対応、クラシックコントローラ対応、OFF-TV PLAY対応 / ■総説明書ページ数:20ページ(電子説明書 ※PDF注意) /
■推定クリア時間:5~6時間(エンディング目的)、50~60時間(完全攻略目的)
海に囲まれた小さな島「クラフトアイランド」。
ここには色んな柄のヨッシーたちが、のんびり気ままに暮らしていた。

だが、ある日突然現れたカメックが、魔法でヨッシーたちを次々とバラバラの毛糸にしてしまった。毛糸を集め、立ち去ろうとするカメックを隠れていて無事だった2匹のヨッシーが捕まえようとするが、振り切られ、逃げられてしまう。ただ、その時に姿勢を崩したためか、カメックはあちこちに毛糸を落としていった。

残されたヨッシーたちは相談の後、カメックを追いかけることを決意。
仲間たちを元に戻すための冒険が始まるのだった。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆名作『ヨッシーアイランド』準拠の懐かしさに富んだヨッシーのアクション及びシステム全般
◆同じくヨッシーアイランドを踏襲した、伝統的なステージクリア型で進行する本編構成
◆毛糸の工芸作品特有の”モコモコ感”と可愛らしさが鮮明に描かれた、独特且つ美麗なグラフィック
◆気軽に遊ぶ、じっくり遊ぶの双方をフォローした「エンジョイ」と「おなじみ」2つの難易度(コースごとに選択可能という、いつでも切り替え可能な設計も嬉しい)
◆難易度「おなじみ」の易しすぎず、難しすぎずを体現した緻密なバランス調整具合
◆好みの難易度に調節できる親切さ、使用時の制約が絶妙な救済システム「パワーバッジ」
◆再チャレンジのしやすさ、それを踏まえた高難易度コースでの調整を演出する廃止された残機制度
◆グラフィックの魅力とアクションゲーム特有のバラエティ感が強調された全50以上に及ぶコース
◆良くも悪くもコンプリートするだけでも大変なコースごとの探索要素(やり応え十分)
◆アクションゲームに慣れた人も唸る隠し要素の難易度設定(特にスペシャルコース、ボスチャレンジ)
◆WiiUゲームパッドにのみならず、幅広く対応したコントローラ(Wiiのクラシックコントローラでも遊べる)
◆ヨッシーアイランド由来の手触りの良さと自然なボタン配置、レスポンスの良さが光る操作性
◆個性的な模様の新種満載のヨッシーたち(さらにamiiboがあれば元のキャラクターに応じた模様になる!)
◆モコモコなグラフィックとマッチしたほのぼので、楽し気な作風の音楽(一部、テンション高めの曲も)
◆モコモコ感により、さらに可愛らしさを増したキャラクターたち(特にポチは必見)
◆グッド・フィール開発作品らしい、露骨な『がんばれゴエモン』ネタの存在(中でも変身アクション「マーメイドヨッシー」、「ビッグヨッシー」の二つは何らかのゴエモンシリーズ経験者なら爆笑必至)

--- Bad Point ---
◆模様は多彩ながら、性能面の差別化は全くないヨッシーたち(完全に好みの範疇で選ぶだけの要素)
◆良くも悪くもヨッシーアイランド準拠で、真新しさと独自性に欠けたアクションとシステム周り
◆良くも悪くもコンプリートが大変な探索要素(全体的にアイテムの隠し方が嫌らしい)
◆各ワールドのコース4にて対決する中ボスの使い回し個体の多さ(大ボスとは対照的)
◆グラフィックの作風を踏まえすぎた演出面の地味さ(特に大ボス撃破時の素っ気なさが残念)
◆人によっては少なめに感じやすい50以上のコース(だが、やり込み要素を踏まえれば適量)
▼Review ≪Last Update : 11/15/2020≫
数十年の時を経て、その”人魚”は蘇った。

緑のスーパードラゴンに継承される形で。



1995年発売の『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』以降、マリオとは方向性の異なるアクションを売りに発展を遂げてきたヨッシーシリーズの最新作。家庭用据え置き機向けでは『ヨッシーストーリー』以来、18年ぶり。開発は『ワリオランドシェイク』、『毛糸のカービィ』を手掛けたグッド・フィールが担当。

『ヨッシーアイランド』の正統進化系と言い切れる、安定した完成度が光る良作だ。

ゲーム内容は横スクロールのステージクリア型アクション。主人公のヨッシーを操作し、ワールドごとに用意された多彩なコースを攻略しながら、バラバラにされた他のヨッシーたちを復活させる「毛糸」を集めながら、事件の犯人であるカメックの後を追いかけていくというものだ。
アクションゲームとしての作りは、シリーズの元祖たる『スーパーマリオ ヨッシーアイランド(以下、ヨッシーアイランド)』を踏襲。主にアクション周りは同作とほぼ一緒。ジャンプ後にボタンを押し続けると飛距離が伸びる「ふんばりジャンプ」、敵を食べてタマゴを産みだし、それを狙いを付けて投げる「タマゴ投げ」、ジャンプ後に下方向へ急降下する「ヒップドロップ」は本作においても健在だ。「タマゴ投げ」に関しては、正確には「毛糸玉投げ」(※本作では敵を食べると「毛糸玉」になる)なのだが、手触りは何ら変わりなし。ヨッシーアイランド経験者なら、どのアクションもすんなり馴染む設計になっている。もちろん、全くの未経験な人でも動かし方は単純な上、ガイド機能も充実しているので取っ付きやすさは上々だ。
システム周りも大よそヨッシーアイランドを踏襲。各コースの攻略条件も「ゴールに到達する」、或いは「ボスを倒す」という、アクションゲームの伝統に基づいたものになっている。ワールドごとのコース数も8、4の倍数のコースでは中ボス、ボス戦があるというヨッシーアイランド形式だ。ただ、プレイヤーキャラクターはヨッシー単体。ベビィマリオは不在なので、続編の『ヨッシーストーリー』形式になっている。このため、同作由来のダメージ制を採用。ヨッシーの周辺にライフゲージが表示されるようになっており、敵や罠に触れると減少、空になるとミスになる。回復はヨッシーストーリーのようにフルーツを食べる……のではなく、ハートのアイテムを回収、もしくはコースの中間地点通過で行う仕組みと、ヨッシーアイランド形式。いわばハイブリッド設計になっている。
また、残機の概念がない。基本、何度やられてもゲームオーバーには絶対ならない。この辺はヨッシーというよりもワリオシリーズ、開発のグッド・フィールが手掛けた『ワリオランドシェイク』および、同作と共通のシステムを持つ『ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝』を踏襲している感じだ。
さらに新要素として、難易度選択機能を実装。標準難易度の「おなじみモード」、羽を生やしたヨッシーで遊べる低難易度の「エンジョイモード」が選択可能になっている。加えて「パワーバッジ」なる新システムも。これはコースをクリアするまでの間、ヨッシーに特殊な能力を与えるもので、「ヒップドロップ」の威力が増したり、穴への落下によるミスを無くす(復帰可能にする)と言った様々な恩恵が得られ、攻略難易度を下げることができる。しかも、その中にはコースをクリア扱いにしてしまう驚愕の効果を与えるものも。だが、選べるバッジは1種類のみ。使用する際にも、これまで集めた「ビーズ」(※コース上に散らばる換金アイテム)が必要になる。コースをクリアする効果にしても、便利そうに見えて、コース上に隠された収集アイテムまでは回収してくれず。完全な攻略を目指すなら自力での攻略必須との、相応の責任が生じる仕組みだ。効果の大きさから、ゲームバランス周りを崩しそうなシステムに見えるかもしれない。だが、実態は”大きな力には大きな責任が伴う”を厳守した設計。きちんと考え抜かれたものに完成されており、今風のアレンジと昔ながらの面白さがブレンドされた新要素になっている。
他にシステム周りではヨッシーアイランド由来の「モーフィング」こと変身アクションも。今回は特定のパートに限り、形態ごとに異なるアクションで大暴れする仕組みになっている。そして、2人同時プレイ機能を搭載。これまでヨッシーと言えばひとりプレイが基本だったが、本作で2人一緒のコース攻略が楽しめるようになっている。さらにフィギュア型周辺機器「amiibo」を読み込むことで、ヨッシーの模様を変えられる機能も。対応amiiboの範囲も幅広く、ゼルダの伝説のリンクを読み込めば、ヨッシーがそれに近い模様になるというお遊びが楽しめるようになっている。各コースに隠された「クラフトウール」を回収していく形でも様々なヨッシーが仲間として加入。切り替えてコース攻略を楽しむ、みたいなことも可能だ。
このように全体的にヨッシーアイランドを元にしつつ、以降のシリーズ作の要素も取り入れて、より幅広い層に楽しめる工夫を凝らした新作に完成されている。そして、紹介が前後したが、グラフィック全般も毛糸による工芸作品風の独特なものを採用。開発のグッド・フィール的には本作の前に手掛けた『毛糸のカービィ』に続く採用で、事実上の続編とも言える感じになっている。ただ、本作はあみぐるみなどの工芸作品中心。全編”モコモコ”しているのが最大の違いだ。

そんな本作の魅力は優れた低難易度。今回は『ヨッシーアイランド』準拠ということで、比較的手応えのある難易度を想像するかもしれない。だが、実際は全く違う。低めだ。そう言うと、今度は『ヨッシーストーリー』並の生ぬるさを経験者なら想像するかもしれないが、それについてもご安心を。攻略し甲斐は十分だ。
こう言った魅力を演出しているのが「パワーバッジ」、残機制の廃止だ。前者はコースを丸ごとクリア扱いにする種類もさることながら、攻撃力の強化などバリエーションが豊富なのもあって、まさにプレイヤー好みの難易度にして楽しめるようになっている。基本、使えるのは1種類限定、ビーズを消費という制約も適切。おかげで極度に生ぬるくなることは起こりにくく、ビーズが足りない事態になれば、それを貯めるための手数を踏む必要も生じる。終始、イケイケとはならないので、これらに頼りながらでも、ちゃんと攻略している手応えは得られるようになっている。そして、ビーズ集めの過程でクリア済みのコースを再プレイすれば、最初は発見できなかった隠しアイテムを手に入れられたり、前のクリア経験が残っているからこそ、腕前が上達したことに気付ける。このようにアクションゲーム特有の上達の快感に気付ける、飴と鞭のサイクルを作り上げているのが上手い。ともすれば、アクションゲームの魅力を損ねかねない突破口を用意しつつも、きちんとそれらを使う過程で攻略の楽しさと手応えを別方向から感じさせるようにしている。後者の残機制廃止も、最初からやり直しになる恐怖がないので、挑戦へのハードルを引き下げているし、それを何度でも体験させるようにすることで、上達する楽しさを味わえるようにしているのが見事だ。
どれもシステム的には真新しさはなく、一部は他作品にあったものの転用でもあったりするが、ただ楽にするための救済措置ではなく、色々な可能性を広げる要素としてまとめる辺りが巧み。開発スタッフがアクションゲームをよく理解していることが実感できる、大変見事なまとめ具合になっている。
それでいて標準難易度、各種救済措置未使用時のバランスも非常に良い。シリーズ初期2作の難しさ、易しさをいい感じにホドホドにブレンドさせた難易度に設定されていて、最初から最後まで心地よい手応えを感じながら楽しめる。各コースごとに用意されたチャレンジもやり応え十分。特にハート満タンクリアは絶妙に嫌らしい。実の所、本作は回復チャンスが比較的多く、主にアクションゲームに慣れた人ならそれほどミスなく進めていける。だが、全くダメージを受けずに攻略できるのかと言えば断じてそんなことはなく。中盤以降になると、嫌なタイミングでダメージを受ける出来事が多発するようになるのだ。当然、ゴール付近でそんなことがあれば、それまでの努力は水の泡。ボス戦に至っては、回復チャンス皆無だけに迂闊な行動が命取りだ。やられにくいとは言え。
普通にクリアするだけなら余裕、しかしチャレンジを意識すれば細心の注意が試される。まさにアクションゲーム初心者と上級者を棲み分けた調整で、ヨッシーストーリーの易しさ(ぬるさ)とヨッシーアイランドの手強さが共存したものになっている。簡単なのに手ごわいのだ。この高度な調整には、むしろアクションゲーム好きほど気付けば気付くほど唸ること請け合い。先の救済措置周りの仕上げ方同様、開発スタッフのアクションゲームへの理解度の高さを思い知らされるだろう。
他にコースごとの作りも起伏に富んでいるほか、仕掛けのバリエーションが多彩で、どんな所にも特有の刺激と発見がある。この多彩さもまた、『がんばれゴエモン』シリーズの製作陣とその教えを受けたクリエイターの集うグッド・フィールらしさが滲み出ている。そして、アクションゲームに手慣れているからこその本編とは別に用意された「スペシャルコース」の手応えも絶品。どのコースも残機制がないなどの、本作の易しさを逆手に取った苛烈な構成になっているので、特にアクションゲーム好きなら要プレイだ。可愛らしいビジュアル、モコモコ感に隠された”鋭い針”の存在を思い知らされるだろう。
とは言え、チャレンジ絡みに関しては探索要素を複雑にし過ぎているのは賛否が分かれやすい。隠されているアイテムの数も結構ある上、隠し方も巧妙なので、1つクリアするだけでも結構疲れる。これを考慮してか、コース総数はスペシャル含めて50程度に落ち着かせているのだが、これも今時の80~100ほどのコースが収録された横スクロールアクションに慣れた人には物足りなさを感じる可能性が。ただ、逆にそれほどあったら探索要素の重さが際立ちかねない所もあるので、一長一短ではある。
そのような加減の入れ方に違和感を抱く箇所もあれど、優しいアクションゲームを体現した調整と作り込みは特筆に値する。ヨッシーシリーズは『ヨッシーストーリー』以降、そんな雰囲気を持ち味とする作品として展開されてきた節があるが、この本作において、ついに理想的な形が誕生した感じだ。正真正銘、温くも厳しくも遊べる余地のあるアクションゲーム。書き手の自分がまさにそうだったのだが、『ヨッシーストーリー』の行き過ぎた低難易度に落胆した人なら、本作の作りにはきっと「これだよ、これ」とボヤいてしまうはずだ。同時に正統進化系に達した凄さを思い知るかもしれない。

”優しい”ことに関しては、グラフィックもまた然り。毛糸で編まれた、あみぐるみ同然なキャラクターたちと背景、地形は高解像度による鮮明さも相まって、圧倒的な現実味と可愛らしさ、美しさに富んだ独自色溢れるものに完成されている。特にキャラクターたちの一挙一動は、思わずホンワカとした気持ちになってしまうこと請け合い。注目はシリーズ定番の相棒キャラクター「ポチ」。あみぐるみになり、さらに可愛らしさと頼もしさが増したその姿には、人によってはときめきを覚えてしまうかもしれない。地味ながら、旧作のじゃじゃ馬ぶりもなく、頼もしいパートナーとして活躍してくれるのも見所だ。
音楽もこのグラフィックと見事にマッチした楽曲が揃っている。ほのぼの調な点では、『ヨッシーストーリー』以降のシリーズを倣っている感じで、やや退屈な曲が多いのでは……と思ってしまうかもしれないが、ご安心を。コースによってはテンションの上がる曲も用意されている。特にボス戦はそのような曲が揃っていて、一部には往年のコナミ作品を髣髴とさせるようなものまである。実際に作曲担当は元コナミのサウンドクリエイターであり、ゴエモンシリーズやパロディウスシリーズに携わった実績を持つベテラン・冨田朋也氏なので、分かる人ならニヤリとしてしまうこと確実だ。
ちなみにグッド・フィールは過去に手掛けた『ワリオランドシェイク』、『毛糸のカービィ』、そしてニンテンドー3DSの『すれちがいシューティング』でも、露骨にコナミ時代を意識したネタを混ぜ込む癖(?)があるが、本作にもやっぱりというべきか、色々盛り込まれている。最も顕著に表れているのが変身アクションだ。そのひとつに「マーメイドヨッシー」なる人魚形態のヨッシーがあるのだが、これが『がんばれゴエモン3 獅子重禄兵衛のからくり卍固め』以降、プレイヤーキャラクターに昇格した「ヤエ」の「人魚変化の術」の紛うことなきパロディになっている。何せ操作感、ダッシュ攻撃と言った基本仕様までそのまんまなのだ。ゴエモンシリーズ経験者なら、あまりのそのまんまっぷりに爆笑してしまうだろう。また、「ビッグヨッシー」なる巨大化ヨッシーを操作し、建物などを壊しまくるシーンも必見である。その元ネタが何であるのかに関しては、ゴエモンシリーズ経験者なら大体察せたと思うので言及はしない。とにもかくにも、インパクト抜群です。

他に操作周りに関してもボタン配置、レスポンス共に非常に良好で動かすだけでも楽しいものに仕上げられている。コントローラもWiiUゲームパッドに留まらず、WiiU PROコントローラ、Wiiリモコン単体、Wiiリモコン+ヌンチャク、クラシックコントローラまでサポートしており、プレイヤー好みのスタイルで楽しめる。
裏を返せば、デバイスの機能を活かした特殊操作は皆無で特徴に欠けるのだが、反って煩わしさを生みかねない危険があるので、この思い切りはむしろ好感が持てる。アクションゲームは動かして楽しいことがキモ、とも言えるストレスなく動かせることに徹した作りはむしろ評価したいところである。結局のところ、素直に動かせるというのは強いのだ。
総じて非常に良くできた本作だが、システム周りは『ヨッシーアイランド』とほぼ同等なので、新鮮味は薄い。また、4コースごとに待ち受ける中ボスは、大ボスと違って使い回しの個体が多いのが残念。製作上の都合が滲み出てしまっている。演出面もグラフィックの優しさを重視する意図でか、エフェクト周りが大人しいものになってしまっているのが寂しい。特にボスを倒した時の演出はあまりにも地味で、もう少し派手であれば……となる。
だが、出来に関しては迷いなく良作と断言でき、『ヨッシーアイランド』の正統進化系を名乗るに相応しい新作になっている。アクションゲームとしても初心者に門戸が大きく開かれた作りになっているので、入門編としても行けるだけでなく、やり応えのある内容を求めるプレイヤーにも相応のチャレンジを用意している。あらゆる面でサポートの手厚い優しいアクションゲームを体現した本作。アクションゲーム好きから可愛い世界観に惹かれた人、そして『ヨッシーアイランド』のような手応えも得られるヨッシーのゲームをお求めの人には自信を持っておすすめできる1本だ。
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