≫LA-MULANA(ラ・ムラーナ)
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■発売元 |
アスタリズム |
■ジャンル |
遺跡探検考古学アクション |
■CERO |
B(12歳以上対象) ※暴力、犯罪、セクシャル描写あり |
■定価 |
1200Wiiポイント
追加コンテンツ:600Wiiポイント |
■公式サイト |
≫こちら |
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▼Information
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■プレイ人数 |
1人 |
■消費ブロック数 |
312ブロック(※追加コンテンツ:67ブロック) |
■セーブデータ数 |
3つ(※1ブロック使用:SDメモリーカードへのコピー可) |
■その他 |
ヌンチャク対応、クラシックコントローラ対応、ゲームキューブコントローラ対応、ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 |
■推定クリア時間 |
50〜75時間(エンディング目的)、100〜120時間(完全攻略目的) |
■他機種版:リンク |
≫Windows版(PLAYISM配信ページ) /
≫Steam版(Steam配信ページ) |
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大学での講義の傍ら、古代遺跡を求めて世界中を飛び回っている助教授、ルエミーザ・小杉。
ある日、大学での講義を終え、研究室へと戻った彼は机の上に小汚い封筒が置かれているのを見つける。その中には、挑発的な短い文章が書かれた手帳の切れ端、見た事の無い文様が刻印された金貨が入っていた。
手紙は彼の父親、ショーン・小杉からの挑戦状だった。
全ての文明の起源となった古代遺跡。
長年、ショーンがライフワークとして探求してきたそれが遂に発見されたようだ。
手紙はルエミーザにここまで来い、と言っているような内容だった。だが、過去にショーンは自らを利用し、目当てのお宝だけを横取りして自分の手柄にしていた。恐らく、今回もそれを狙っているに違いない。だが、500年生きても拝めないかもしれない素晴らしい研究対象を前にして、そんな真似をまたさせる訳にはいかない。
闘争心と好奇心を燃やした彼は、すぐさま愛用のノートパソコンを始め、相棒のムチと銃、あらゆるヤバめの機材を大量にカバンに詰め込み、空港へと向かった。
行き先は全ての文明、全ての生命の起源と言われる伝説の地。
『LA-MULANA(ラ・ムラーナ)』。
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▼Points Check
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--- Good Point ---
◆探索アクションゲーム特有のマップの隅々まで調べ尽くす面白さを徹底追及したゲームデザイン
◆エンディングを目指すだけでも50時間は余裕で超過する、ダウンロード配信タイトルとしては規格外のボリューム
◆序盤の時点で色んなエリアへ行けてしまうなど、昔ながらの探索型アクションゲームを髣髴とさせる自由度の高さ
◆起伏と個性に秀でた各エリアの構成など、丁寧且つ入念な作り込みが光るレベルデザイン
◆制作者の(良い意味での)性格の悪さが炸裂した、各エリアの危険過ぎるトラップの数々
◆遺跡に洞窟、更には廃墟に謎の工場地帯など、バラエティー豊かな各エリアのロケーション
◆クイックセーブ、エリアワープなど、マップ探索をサポートする快適な機能の数々
◆レスポンスと見栄えの良さが光る、完成度の高いメニューインターフェース(使い勝手抜群)
◆ジャンプの挙動に少し癖があるが、違和感なく馴染む手触りの良さが見事な操作性
◆徐々に色んな事ができるようになっていく、成長の手応えと快感に秀でたプレイヤーアクション
◆歯応え抜群、容赦無しの難易度設定(やや理不尽な所もあれど、心地良い難しさ)
◆ストーリーデモを取り除き、探索本編を盛り上げることだけに注力した清々しさが光る、スッキリとした演出
◆攻撃パターン、演出と、個性を突き詰めた作り込みが光る、各エリアのガーディアンことボスキャラクター達
◆ソフトウェアの組み合わせでメニューに新機能を加えたり、プレイヤー自身に特殊効果を付与すると言った、如何にもなパソコンっぽさと無茶苦茶っぷりが光る『Mobile Super X』によるインストールシステム
◆細部まで緻密に描かれた、芸術的なドット絵が目を見張るグラフィック
◆曲数が多い上、曲ごとの出来もずば抜けているという驚異的な完成度を誇る名曲揃いの音楽
◆更なる絶望を提供する、挑戦状的な個性の強さが印象的な追加ダウンロードコンテンツ
--- Bad Point ---
◆やや癖のあるジャンプの挙動(ジャンプして方向を調整する仕組み故、最初は戸惑い易い)
◆悪く言えば、理不尽な各エリアに仕掛けられたトラップの数々(即死系は非常に嫌らしい)
◆嫌らし過ぎる難易度上昇トラップ(あるオブジェクトを二回調べると強制的に本編の難易度がハードモードになる。しかも、その説明が曖昧過ぎて衝動的に二回調べてしまい易い)
◆一部、ノーヒントで解くには無理がある謎解きの存在
◆自由度の高さの弊害とも言える迷い易さ(目的地を示してくれないので、自らの勘を頼りにしたプレイが求められる)
◆ダウンロードコンテンツ専用エリアクリア後の酷過ぎる特典(※ある意味、褒めてます)
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▼Review ≪Last Update : 4/14/2013≫
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少女の寝言に耳を傾け続けるのもまた一興。
…細かい事は気にしてはならない。
2005年にフリーソフトとして配布され、国内外を問わず高い評価を得た、知る人ぞ知る傑作探索型アクションゲーム『LA-MULANA(ラ・ムラーナ)』をWiiウェア向けにリメイクした作品。開発はオリジナル版の製作メンバー『GR3 PROJECT』によって結成された、株式会社アスタリズムのゲーム制作事業部『NIGORO(ニゴロ)』が担当。
ゲーム内容は横スクロールで展開する、探索型アクションゲーム。主人公のルエミーザ・小杉博士を操作し、古代遺跡『LA-MULANA(ラ・ムラーナ)』を探索していくというものだ。
探索型アクションゲームとしての作りは、任天堂の『メトロイド』シリーズに近い。複数のエリアで構成された広大なマップを歩き回り、謎を解いたり、敵と戦ったりしながら『アンクジュエル』なるアイテムを回収。そのジュエルを何処かの部屋にある『アンク』なる墓の前でかざし、出現するガーディアン(ボス)を倒す…という事を繰り返しながら、遺跡の最深部を目指していくのが大まかな流れとなっている。
ただ、各エリアのマップが1画面の『部屋(ルーム)』で成り立っているなど、正確には『メトロイド』というより、MSXで1987年にリリースされたコナミのアクションRPG、『ガリウスの迷宮』に近い。というか、まんま『ガリウスの迷宮』である。
元々今作は『ガリウスの迷宮』のオマージュとして作られたゲームのようで、システム周りは件のガリウスから拝借したものが多い。特にアイテムを回収し、満タンにすると体力が全回復する『EXPゲージ』、『メインウェポン』と弾を消費する『サブウェポン』を使い分けるゲーム性はその象徴である。
また、システムだけではない。1画面の部屋で構成された各エリアのマップも『ガリウスの迷宮』のそれだ。元々、MSXはハードウェアで横スクロールをサポートしていなかった為、『悪魔城ドラキュラ』、『魂斗羅』と言った著名なアクションゲームでも画面切り換え方式を起用しているものが多かった。今作も元の『ガリウスの迷宮』が画面切り換え方式だった事から、その方式を採用しているのだ。その為、アクションゲームとしてのプレイ感覚もMSXっぽい。そして極め付け、本編では『Mobile Super X』(略してMSX)なんてアイテムまで登場し、それがプレイヤーの御供として終始、活躍するという始末だ。
このように今作では随所でガリウス&MSXのゲームっぽさを出しており、現代に蘇ったMSX風のゲームとも言うべき内容に仕上げられている。その為、当時、MSXに親しんだプレイヤーならグッと来るゲームになっているのは言うまでもなく。非常に懐かしい手応えと香りに富んだ探索型のアクションゲームとなっている。
しかし、インターフェースやサポート機能などは現代を強く意識した作り。メールによるガイド、即座にセーブポイントへと飛べるワープ機能(※特定のアイテムを揃える事で解禁)、クイックセーブなど、昔っぽいゲームではありながらも、当時のゲーム特有の不便さはほとんど無い。
また、内容面でも全編、ガリウスのオマージュという訳ではない。独自の要素として、先の『Mobile Super X』にソフトウェアをインストールする事で、メニュー画面に便利な機能が追加されたり、プレイヤーの能力が強化されるユニークなシステムも実装されている。更に今作はゲーム序盤から複数のエリアへと行ける為、決まった攻略順序が無いのも特筆すべきところ。しかもその気になれば、設定上最初と決められているエリアをすっ飛ばし、他のエリアを先に攻略してしまう無茶もできてしまう。決められたレールに沿って進む縛りも何もないので、本当にプレイヤーの気の赴くままに遺跡探索に没頭できちゃうのだ。ゲームプレイ時は地味に見えるかもしれないが、なかなか規格外な仕様である。探索型アクションが好きで仕方が無い方にとっては、まさに夢のような大冒険が楽しめる内容と言っても良いだろう。
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そんな今作の魅力は80年代のファミコン、PCエンジン、MSX等のユーザーが夢見た次世代機におけるゲームの姿を追い求めたこだわりの数々だ。当時、これらのハードでゲームをプレイした方は、次世代機が発売されると耳にして、こんな事を頭の中に描かなかっただろうか?次世代機だと容量が増えるから、絵が綺麗になる以外に面数(ボリューム)が増えたり、沢山の敵が画面いっぱいに登場したりするようになるんだろうな、と。
しかし、いざ次世代機が出てみると、そんな進化を売りとしたゲームは思ったほど発売されなかった。ボリュームの増強こそ実現されたが、大抵のゲームは絵の美しさを始めとする最新技術を追い求め、挙句、前世代機のゲームは古いものというレッテルを貼られてしまい、気がつけば時代に逆らう存在とまでなり下がってしまった。とは言え、次世代機は最新の技術が詰まった夢のような存在。製作側が最新技術を追い求める姿勢は至極当然であり、間違った行いだったとは言えるものではない。その影響で80年代のゲームが時代に逆行するものになってしまうのも、自然の摂理と言えるだろう。
だが、あえて次世代の美しさや派手さを追求せず、見た目は当時と変わらぬままで、その他の部分に大容量を割き、パワーアップさせたゲームも少しは出て良かったはずだ。それをやってのけてしまったのが、実を言うと今作なのである。主に容量の割き方など、当時抱いた夢をそのまま実現させてしまっているのだ。
例えばボリュームだが、探索するエリアの総数が非常に多い。何と全部で15以上。この手の探索型アクションゲームでは、異例の物量になっている。しかも、驚くべき事に各エリアごとに地形、仕掛け(謎解き)、敵キャラクター、ボス共に使い回しはほぼ無い。加えて音楽もエリア、挙句の果てにはボスの一体一体に専用曲が用意されているこだわりっぷり。何十ものエリアとボスがありながら、それぞれが独立した個性を確立しているのだ。実際にプレイしている時はなかなか気付き難いが、結構とんでもない話である。大容量というものをゲームの根幹を担う要素に実に効果的に割いている。
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それでいて、ただボリューム満点で終わらせず、それをきちんとゲームの面白さへと昇華させてしまっているのだから凄い。それぞれの要素が独立した個性を確立しているが為に「次にはどんな地形と仕掛けが待っているのか?」、「どんな音楽が聴けるのか?」というプレイヤーの感心を惹かせるレベルデザインの上手さが炸裂している。何が待ち受けているか分からないからこそ、プレイヤーはコントローラを手放せなくなってしまい、気が付けば何十時間も探索を続けてしまっていた、なんて事態も頻繁に起こる。世界があまりに魅力的であるからこそ、冒険心を湧き立たせるのである。それでいて、多過ぎるが故にダレる事もほとんどない。必要以上にボリュームがあると、返ってプレイヤーのモチベーションが下がるものだが、それを一切感じさせないのも、全てはエリアごとの独立性を尊重したレベルデザインの効果なのか。これほどのボリュームで、きちんと遊びを作っている姿勢にもただただ、驚かされるばかりである。
演出周りへの割き方も大胆極まりない。特にボス戦だが、プレイヤーの2倍以上の大きさの多間接キャラがド派手なスクロールとエフェクトの中、縦横無尽に暴れ回る様は思わず息を呑んでしまうほどの迫力に満ち溢れている。これも容量に余裕があるからこそ、一体一体の戦闘を派手にできたという事なのだろう。ちょっと強過ぎな感も否めないボスもいるが、それも一旦後回しにする事ができ、ある程度装備品が整った後に挑めばあっさり倒せてしまうなど、プレイヤーの創意工夫により、多彩な戦い方が試せるのも大きな魅力だ。そして、その選択肢の多さが二周目以降のプレイに対する意欲を刺激させてくれる。派手にして終わりとはさせない。そこから来る魅力や戦う面白さと言った部分に至るまで作り込む姿勢は、まさに大容量でゲームを面白くさせようとする強い思いの現れと言ってもおかしくは無いだろう。
当時のユーザーが夢見た「大容量でより面白くなるゲーム(冒険)」。そんな理想を求めようとした思いが今作には随所に溢れていて、それが確かな面白さと体験をプレイヤーに提供してくれる。その作り込みの素晴らしさには、最新技術以外に容量を割き、面白さを最優先させる大切さというものを痛感させられる次第だ。本当にこのスタッフの方々はゲームが愛するほどに好きで仕方がないんだなと、各エリアを探索する度に伝わって来る。
そして、そのゲームに対する愛は、難易度設定にも如実に現れている。
正直な所、今作の難易度は理不尽スレスレの難しさだ。特に謎解きは全体的に意地悪なものが多く、一目では気付き難い為に1〜2時間以上費やさないと解けない類のものまであったりする。ボスにしたって、全体的に攻撃が苛烈なので、安易なゴリ押しは通用しない。あるサブウェポンを入手すれば一応、ゴリ押し可能にはなるが、それにも多大な負担がプレイヤーにかかるよう、意図的な調整が施されている。そして、ある意味これは今作の魅力であると同時に欠点でもあるのだが、最初から色んなエリアへと行けてしまう為、想定外の事故が起こり易い。
ガイド機能があるとは言え、「ここに向かえ!」と言った指示とかは基本無いので、プレイヤーの勘頼みで探索する事になる。それで、とあるエリアに入ったら、必要な装備品を持ってないが為に進めなくなってしまったり、酷い時には敵にボコボコにされ、ご臨終となってしまう事もある。自由な冒険できるとは言え、その実態は常に死と隣り合わせなのだ。
この辺の意地悪な作りが凄く人を選ぶというのは否定のしようがない。特に現代の親切なゲームに慣れた方にとっては、ストレスを感じる事だろう。しかし、その不親切さが今作の遺跡探索としてのゲーム性を引き立てている。目的に縛られず、気ままにマップを歩き回れる、冒険しているという確かな手応えを感じ取る事ができるのだ。そんな魅力的もあってか、この不親切な仕様も一概に欠点とは言えない所がある。それに何と言っても、これらの意地悪な仕掛けには制作者がプレイヤーを罠に貶め、盛大に痛い目に遭わせてやろう!とニヤニヤしながら今作を作ったという事が伝わって来る。
また何て今の流行とはかけ離れた姿勢…、と思ってしまうが、そんな気持ちとゲームを愛していたからこそ、この大ボリュームの中で独自の遊びを作り上げられたのも事実だろう。プレイヤーを罠にはめようと楽しみながら作ったからこその血の通った世界が今作にはあるのだ。
それに、こうも制作者からの挑戦状という姿勢を打ち出した作りも、Wiiウェアというダウンロード配信という形態だからこそ、実現し得たものと言えるだろう。パッケージとは異なり、ユーザー側の負担(支払いなど)が少なく済むからこそ、自由気ままな事ができる。
そういう意味では、この難易度調整は理に適ったものとも言える。逆にこれがパッケージ形態だったら、非難の的とされていたかもしれないだろう。
それに謎解きの大半が意地悪とは言え、意外とその解法は「何でこれに気付かなかったのだろう?」という類のものが多かったりする。中には明らかに「こんなの気付かないだろ!」という謎もあるが、解けた時には「そりゃないわ〜」と苦笑いしてしまうこと請け合い。そんな理不尽と絶妙のスレスレな調整具合も、今作の強みの一つと言える。
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その他、操作もジャンプの挙動に癖があるほか、ダメージを受けた際の仰け反りも大きく、ストレスを感じ易いところがある。しかし、コツを掴むとスムーズにプレイできるようになるなど、上手くストレスと気持ちよさを保った調整になっているのが見事だ。装備が整うにつれアクションの幅が広がり、快適になっていくのも地味ながら癖になるものがある。
ドット絵で描かれたグラフィックも質が非常に高く、特にダイナミックな動きをお披露目するガーディアンことボス達の細部まで描き込まれたドット絵はは必見だ。
音楽にしても曲数の多さのみならず、一曲一曲の出来も抜きん出ている。実質、収録曲の全てが名曲と言ってもいいほど。往年のコナミサウンドを髣髴とさせる、口ずさみたくなる楽曲が満載だ。その魅力溢れる楽曲を楽しむという目的で今作をプレイするだけでも、十分に元値は取れる。特にゲーム音楽好きならば、要チェックも要チェックである。
ボリュームも人によってはエンディングまで50時間以上もかかる。かくいう筆者も、ゲーム本編では23時間ほどでのクリアとなったが、ボスとの苦戦なども含めた総タイムは50時間を超過してしまっていた。基本的に長くても8〜10時間程度で攻略可能なゲームが大半を占めるWiiウェアで、この大ボリュームは前代未聞である。しかし、10時間以内でのクリア可能で、やり方によっては大幅に短縮させられる。そんなタイムアタックの遊びも用意されており、一度クリアしたら終わりとならない奥深さを兼ね備えているのも大きな見所。更に追加ダウンロードコンテンツも提供されており、こちらも1本のゲームに相当する充実した内容。難易度も尋常ではなく、本編を終わらせても物足りないと感じたプレイヤーの要求に応えるものに完成されている。それでいて、ネタ要素も満載という徹底振り。本編だけでなく、そんなおまけのものでもユーモアを忘れてない辺りにも、今作が如何に気合と愛を込めて作られたゲームなのかが伝わって来る。
現代仕様にしている所もあるが、難易度は徹底して昔基準な上、放任主義な設計でもあるので正直、人を選ぶところはある。お世辞にも万人向けとは言い難いゲームではある。だが、大容量を理想的に割いた各種要素、優れたインターフェース、名曲揃いの音楽など、有り余る魅力を持った素晴らしい探索型アクションゲームに完成されている。
値段も1200円と安価ながら、ボリュームはフルプライスのゲームを上回るどころか、大作RPGに匹敵する量とコストパフォーマンスも高め。あらゆる意味でWiiウェアの常識を覆すかのような内容量と高い完成度を誇る今作。
『メトロイド』のような探索型のアクションゲームが好きで仕方がない、最近そういうゲームに飢えているとお嘆きの方には自信を持ってお薦めする、夢に溢れた傑作だ。基本、手軽で薄いゲームしかない、とWiiウェアのゲームを見ている方も騙されたと思ってプレイしてみて欲しい。そして断言しよう。その幻想はぶち壊される。
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※スクリーンショット画像は公式サイトで配布されている素材を使用しています。
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