≫Wii Fit
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■発売元 |
任天堂 |
■ジャンル |
フィットネス |
■CERO |
A(全年齢対象) |
■定価 |
7800円(税込)<※バランスWiiボード同梱> |
■公式サイト |
≫こちら |
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▼Information
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■プレイ人数 |
1〜2人 |
■セーブデータ数 |
8つ(※7ブロック使用:SDメモリーカードへのコピー可) |
■その他 |
バランスWiiボード対応、ヌンチャク対応 |
■総説明書ページ数 |
24ページ |
■推定クリア時間 |
測定不能 |
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リビングで手軽にフィットネス!バランスWiiボードを使い、バランス能力の強化や筋肉の引き締めなど、40種類のトレーニングをプレイして日々の運動習慣を改善しよう!
BMI(身長と体重の比率から換算した肥満度)の測定機能など、オプションもバッチリ。
毎日手軽にプレイして、身体を鍛えましょう。
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▼Points Check
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--- Good Point ---
◆筋トレや有酸素運動でプレイヤー自身の運動能力を鍛える、これまでに無い現実的なメリットを惜しみも無く強調した画期的なメインゲームシステム
◆真面目な筋トレから、ぶっ飛んだリズムゲームまで多彩な全40以上ものトレーニング
◆プレイヤー自身の重心を傾けてキャラを動かす、バランスWiiボードによる斬新な操作性
◆減量目標設定、運動メモなど身体の変化に敏感なユーザーには有り難い機能の数々
◆現在の重心位置、体重などを一度に量れる贅沢振りが秀逸な『からだ測定』
◆『運動貯金』を溜める事で新たなトレーニングが遊べるようになる、如何にもゲームっぽいやり込みプレイの面白さを演出したトレーニング解禁仕様
◆自らの限界に挑戦する、アーケードゲームっぽい懐かしい熱さに富んだスコアアタック
◆最長で30分程度までと、忙しいプレイヤーには有り難い一日のプレイ時間
◆トレーナーが体調不良で休んだり、変な師範(?)が出てきたりと真面目な雰囲気を良い意味で乱すギャグネタの数々
◆運動をテーマにした内容らしさ溢れる、すっきりとした色彩が印象的なグラフィック
◆曲数こそ少ないが、運動の明るさと楽しさが強調された心地良い音楽
◆仰々しさがきちんと尊重された、秀逸な演出群(特に『座禅』がお見事)
--- Bad Point ---
◆あまりに大き過ぎるパッケージ(故に、店頭で購入する際は注意が必要)
◆基本サイズが大き過ぎる為、かなり場所を取る『バランスWiiボード』(それなりのスペースが必要)
◆置き場所に困るWiiリモコン(間違ってBボタンが押されたりする、誤動作が起き易い)
◆軽く振っても二回振った判定にされるなど、感度の設定が良過ぎなリモコンとヌンチャク(主に『リズムボクシング』)
◆持続性の無い方には苦しい基本内容(人によっては1日で飽きる事も…)
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▼Review ≪Last Update : 12/6/2008≫
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「脂肪の燃焼を体感するんだ!」
体感しまくり…ヽ(  ̄д ̄;)ノ
フィットネスという題材をそのままゲームへと落とし込んだ、任天堂が放つ完全新作タイトル。当初は『ヘルスパック』という名で発表されていたゲームである。
さあ、Wiiで毎日の運動習慣を改善しよう!
シンプルなゲーム性と運動の面白さが絶妙に絡み合った、Wiiならではの革命的名作だ。
ジャンル名からしてそのまんまだが、基本的な内容はバランス能力、筋力などをテーマとしたトレーニングを自由にこなしていく、フィットネスゲームである。
収録されているトレーニングは全部で40種類以上。『ヨガ』、『筋力トレーニング』と言った本格的なものからマラソンなどの『有酸素運動』、更にはヘディング、座禅を始めとするバランス能力を養う『バランスゲーム』の4つのジャンルで分けられており、それぞれプレイヤーが今、最も鍛えたいと考えている身体の部位に応じたトレーニングメニューを組み立てられる、贅沢な構成となっている。またトレーニング中(トレーニング中)の操作はWiiリモコンとヌンチャク、そしてソフトに同梱されているWiiの新たな周辺機器『バランスWiiボード(略してウィーボ)』の三つを主として扱う。と言っても、実質的に本編で扱う比率が高いのは『バランスWiiボード』の方。他のリモコンやヌンチャクはメニュー項目の選択・決定、一部のトレーニングにて扱うぐらい。今作においては「おまけ」とでも言うべき待遇とされてしまっている。Wiiのゲームにリモコン、ヌンチャクを使う場面が少ないだなんて素っ気無い…と思うかもしれないが、今作は元々、ウィーボを主として扱うのを目的に作られたソフト。過度にリモコンとかヌンチャクを使うトレーニングを増やしたりすれば、逆に操作回りが複雑になって、やり難くなってしまうのは目に見えた話。プレイアビリティの面でも無理矢理さが出てしまうのも避けられないだろう。そういう意味では、この操作周りの思い切った棲み分けはコンセプトにも通じてるし、何よりもウィーボ独特の操作感を存分に演出し切れている。本来の主役を退かせてまで、新たな面白さを出そうとしたその徹底振りは、如何にも操作性に対しては異様なまでにこだわる任天堂らしいデザインだと言えるだろう。実に潔い。
それに、このウィーボを使った身体を使いながら目の前にいるキャラクターを操作する感触というのも実に新しく、それでいて気持ち良い。自分自身の動作と目前のプレイヤーの動作が同調するその光景は、それまでのリモコンやヌンチャク、コントローラでは味わえなかったゲーム内のキャラクターとの一体感を感じ取ることができる。その「本当に自分がゲームの中で動いている」かのような不思議な手応えは、これまでコントローラを主として扱うゲームに手馴れてきたユーザーに新鮮な衝撃を提供してくれるだろう。
勿論、このウィーボの感度もかなり良好。各トレーニングが始まる前のプレイヤーの身体測定(ウィーボに乗って重心位置を調整する測定)が極端に雑だったりすると、思う通りの操作ができなかったりもするのだが、普通に測定をすれば重心位置が上手く定まってくれるのみならず、多少アバウトな動きでもちゃんと「その通りに動いてくれる」のが嬉しい。
これで極端に判定が細かいものだったりすると、返ってストレスが溜まるものになるのは目に見えた事実。その辺のストレスを徹底的に取り除き、人それぞれの動きの個性を尊重させたその絶妙且つ理に適った調整は、流石は『脳トレ』でこの手の操作のノウハウを持つ任天堂。痒い所にまで手の届いたその気配りにはただただ、頭が下がるばかりだ。
強いて言うなら、このウィーボ自体、重過ぎる上、サイズが大きくて場所を取るのが欠点だが、動かす楽しさは上々なので、実際に触ればその辺もあまり気にならなくなるだろう。それでもやはり、環境(例としてアパートなど)によっては適応できないところがあるのは流石に止む無しと言ったところだが…。ともあれ、大胆な操作性を取り入れているが、その動かす面白さと新しさは格別。これだけでも今作が数あるWiiのゲームの中でも、突出したオリジナリティを持った作品であるかはお分かりになるだろう。それほどまでにリアルな一体感が直に感じ取れる、斬新な手応えが満ちているのだ。
更に操作のみならず、肝心のトレーニングの方もただひたすらに新しくて面白い。何と言ってもゲームで本格的な運動を体験する、その事だけでも今作が如何に新たな手応えを持った作品であるかは容易に想像が付くだろう。腰周りを鍛える為に腰を回転させたり(フラフープ)、お腹周りを鍛える為にちゃんと床に寝そべって足はウィーボに乗せたままで腹筋をする(ジャックナイフ)その一連のアクションは本当、生々しいまでにプレイヤーに運動の疲労感を提供させてくれる。
基本的な本編の流れ(進行システム周り)も、どのトレーニングをプレイするかは完全にプレイヤー任せとしているなど、如何にも運動をテーマとしたゲームらしい作り。最も鍛えたいと考えている身体の部位に応じたトレーニングメニューを好きに作れるので、プレイヤーごとに違った楽しみ方ができるというのも今作独特の自由度の高さを演出していて秀逸。最大8人までのデータが登録でき、それぞれのトレーニング状況の競い合いといった、ニンテンドーDSの『脳を鍛える大人のDSトレーニング』を髣髴とさせる遊びも凝らされており、家族揃って楽しめるという万人向けな匂いが溢れているのもまた、それまでにないものをテーマとしたゲームらしい雰囲気があって面白い限りだ。
そして、個々のトレーニングも筋トレのように真面目なものもあれば、座禅に綱渡りと言ったぶっ飛んだものもあったりと、ちゃんと「ゲームしている」ラインナップなのが素晴らしい。
特に有酸素運動の『リズムボクシング』、リズムゲームとして収録されている『ヘディング』の二つのトレーニングは数あるトレーニングの中でもゲームらしさ、厳密には限界を極めるという昔ながらの遊びの要素が濃くて秀逸だ。
前者に関してはリズムに合わせてパンチを打つだけの単純な内容なのだが、リズムに乗ったか乗らなかったかによって獲得できるスコアが変化するという、やり込み甲斐のある要素が凝らされていて、思わず高得点目指して何度も遊びたくなる、そんな不思議な中毒性に富んでいるのがたまらない。更にこのトレーニングではトレーナーがフルボイスでどのパンチを打つかを指示してくれるのだが、このトレーナーがまた強烈。
「脂肪を燃焼を体感するんだ!」
「燃やせッ!燃やせッ!燃やせッ!」
……と言った奇妙な台詞を続々と吐くのだ(笑)。しかも、担当してる声優さんも楽しいのか、演技も半端じゃないというおまけ付き。正直、このトレーニングを体験するだけでも今作、十分にお腹いっぱいになれるだろう(笑)。
また後者も、次々と飛んでくるボールをヘディングで返していくだけの単純な内容なのだが、そのボールの中に靴があったり、パンダの頭(?!)があったりと、妙なネタがあって笑わせてくれる。しかもそれらを跳ね返してしまうと得点が減点されてしまうゲーム的な要素もバッチリだから、これもまたハイスコア目指して思わずやり込んでしまうほどの中毒性に富んでいる。1プレイが短く、限界を極める面白さが滲み出ているのも、特筆に値するポイントだ。これもまた、やり込み派のプレイヤーならば思わず熱が入ってしまうだろう。
この他にもトレーニングの中にはやり込み甲斐のあるラインナップが盛り沢山。
いずれもゲームらしさが強く、しかもそれによって運動の疲労感というメリットが味わえる仕上がりで、再プレイ性を強く押し出したその絶妙な調整には改めて、ゲームと運動の相性の良さを痛感させられる。しかも、遊ぶ度に疲れるから最長で1時間プレイするのも苦しい。まさに「ゲームは1日1時間!」、かの高橋名人の至言を実現させたかのようなこの設計には、別の意味で爆笑もしてしまうだろう。疲労感(身体への適度な負荷)も味わえて、ゲームとしての面白さ・熱さまでもが同時に体感できてしまう。これだけでも今作が如何にお得感、そして遊び甲斐のあるゲームなのかは言うまでも無いでしょう。プレイすることによって得られるメリットありまくりなのです。
その他にも『からだ測定』と呼ばれる体重、並びにBMI数値の測定ができるモード、現在のバランス年齢(重心などの感覚がどれほどかを測定)を測定するモードなど、日頃から身体の変化に敏感な方の為のモードもバッチリ搭載。
更に「○日以内までに○Kg痩せる!」と言った目標設定機能もあるので、いつもメモにその手の目標を書くのが面倒な方も安心。達成できなかった際の失望感を煽る演出もあるので、嫌が応に挑戦意欲を刺激させられるだろう。
また、グラフィックと音楽は『Wii Sports』と同じ作風で、Sports経験者には真新しさに欠ける作りとなのだが、いずれも及第点の出来を見せている。特にグラフィックはなかなかのクオリティで、『マラソン』のトレーニングの舞台となる島のロケーションの美しさは必見だ。演出周りもゲームらしい仰々しさが表現されていて爽快。特に『座禅』の圧倒的な緊張感はさながら、本当にお寺で修行を積んでるかのような手応えを味わえる。
そして先の『リズムボクシング』でも挙げたが小ネタも満載。中でも筋トレやヨガを担当するトレーナーのキャラクターが、日によって髪型を変えたり、体調不良で休んで代理が出てきたりするところは地味に笑える(笑)。その人間味溢れる演出には、思わず目の前のキャラの存在感の高さを感じてしまう…かもしれない。
バランスWiiボードの重心調整によるプレイ感覚とゲームのキャラとの一体感を大事にした新しい操作性、ゲームらしさと運動らしさが絶妙に融合したトレーニング、そして奇妙な小ネタの数々とゲームらしくないところもありながらもとてもゲームらしい、不思議な手応えに富んだこの『Wii Fit』。バランスWiiボードがでか過ぎるが故にプレイ中に極端にスペースを使ったり、またパッケージが重い為に店頭で買うとなると帰り道で苦労したり、また持続性のない方には飽き易いなど、チラホラと欠点もありはするが、それですら新しさが出ているのは衝撃的。
日頃の運動習慣を改善させたい方から新しいゲームを味わいたい方まで、幅広くオススメできるWiiならではの革命的傑作である。運動は普通、外でやるのが効果的ではあるけど、これも結構な効果あり。Wiiで運動習慣の改善、そして脂肪の燃焼を体感しましょう。Wiiを持ってるユーザーならば要プレイ。
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