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≫超魔界村


■発売元:カプコン / ■ジャンル:アクション /
■CERO:A(全年齢対象) / ■定価:8,500円(税別)

◇備考リンク(公式サイト)
≫超魔界村 | ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(任天堂公式サイト)
≫懐かしの任天堂ハードのゲーム集 | 超魔界村(任天堂公式サイト)

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▼Information
■プレイ人数:1人 / ■セーブデータ数:無し / ■推定クリア時間:3~8時間(エンディング目的)、12~32時間(完全攻略目的)
「私は死ぬのではない、地に下るだけだ!そして3度甦り、この地に君臨する……!」
不吉な言葉を遺した大魔王ルシファーとの戦いから、4年の月日が経った。

ルシファーが復活する前に、その魂を完全に消滅させる事のできる『最強の武器』を探す為、一人旅に出ていたアーサーは、近隣の国で行われていた復興祭で、久しぶりにプリンセスと再会する。
だがその時、突如暗雲が城下町を垂れこめ、陽の光を遮った。その後、暗雲は全天を覆い、城は漆黒の闇に包まれ、地の底からは咆哮とも言うべき地響きが。そして、暗雲の中から魔族が急襲を仕掛けてきた。
ルシファー復活にはあまりに時間が早い、別の何者かが魔界を復活させたと実感したアーサーはプリンセスを守る為、城の騎士達と共に迎撃に出る。しかし、魔族に裏をかかれてしまい、健闘虚しく、プリンセスは連れ去られてしまった。

壊滅状態となった町で立ちすくんでいたアーサーは実感した。新たなる魔界は、地上を支配する前にその最大の障壁となるアーサーを抹殺しようとしているのだと。その囮として、プリンセスはさらわれてしまったのだ。かくしてアーサーは3度ヤリを取り、単身、魔界へと乗り込んで行った。プリンセスを救う為、そして……今度こそ魔界を消滅させる為に!
▼Points Check
--- Good Point ---
◆シリーズ伝統のステージクリア方式で進行する、単純明快で取っ付き易い本編構成
◆相変わらずの手強さながら、ランダム性を薄くし、パターンが構築し易いよう、遊び易さを重視した調整が図られ、理不尽さが大きく薄れた難易度
◆シリーズ初心者に優しい、オプションに実装された難易度選択機能
◆二段階目のパワーアップが追加され、より派手で苛烈な攻撃が可能になった全7+1種類の武器
◆同じく新たなパワーアップが追加されたほか、攻撃と防御手段も拡張され、より強くなった雰囲気と手応えが向上した二種類の鎧と新アイテムの盾
◆動きに癖はあるが、ステージ攻略、戦術面の双方で活躍を見せる新アクション『二段ジャンプ』
◆攻略まで十分近くは要する密度の濃さ、前半後半に分けられたボリュームが光るステージ構成
◆不規則に蠢く地形、立体的なスクロール、画面全体が傾くなど、魔界という舞台設定を活かした奇想天外で禍々しさたっぷりのギミック(特に傾くギミックは必見)
◆お馴染みの二周目など、エンディングを迎えるのも一苦労なやり応え満点の総計ボリューム
◆多重スクロールを活かした背景、ド派手な回転、不規則な傾きなど、スーパーファミコンのハード性能を適度に活かした、派手で不気味さ満点の演出周り
◆前作準拠ながら、演出面の強化により、絵的に映える作りへと進歩したグラフィック
◆魔界という舞台設定にマッチした、オーケストラ調の印象深い音楽
◆敵にダメージを与えたという確かな手応えと生々しさが光る、質感抜群の効果音

--- Bad Point ---
◆シリーズ伝統のアクションゲーム初心者お断りの高難易度(ただ、難易度選択機能があるので間口は広い)
◆同じくシリーズ伝統ながら、冗長さがタマにキズな二周目
◆二周前提の構成でありながら未搭載のパスワードコンティニューシステム及び、セーブ機能(しかし、とある便利な裏ワザが存在し、それを活用すればこの問題点は消え失せる……)
◆悪く言えば、周回プレイ時の負担を高める密度が濃くて長めのステージ構成
◆軌道が固定されたジャンプに動きの遅さなど、慣れるまでの間はストレスが溜まること必至な操作周り
◆使い勝手の悪さ、エンディング到達に当たって使用必須となるのがタマにキズな二周目専用の隠し武器(入手するに当たっての条件も地味に厄介)
◆使えないものはとことん使ええないなど、性能差があまりにも極端な武器
◆見かけ倒しにも程がある、雑魚同然の最終ボス
▼Review ≪Latest Update :6/5/2022 | First Publication Date:9/6/2015≫
大魔王を超える魔王が、騎士を再び絶望の淵に叩き落とす!

…………はずだったのだけど。



アーケードゲームとして誕生し、高い難易度でプレイヤーを戦慄させたアクションゲーム『魔界村』シリーズの3作目。過去の2作とは異なりアーケード版は無く、家庭用ゲーム機向けに新規に作られたオリジナル作品でもある。

相変わらずの高い難易度とスケールアップしたボリュームで魅せる、傑作高難易度アクションゲームだ。
基本的なゲーム内容は、過去の『魔界村』シリーズに準拠。横スクロールのステージクリア型アクションゲームで、騎士アーサーを操作し、魔物にさらわれたプリンセスを救出すべく、槍や短剣(ナイフ)等の武器で魔物達を蹴散らしながら、魔界に散らばるステージを攻略していくというものだ。本編の進行形式も、旧作の一本道形式を踏襲。各ステージのクリア条件も、ステージ最深部で待ち構えるボスを撃破する単純明快なもので、本作からのシリーズ初体験者にも取っ付き易い仕組みとなっている。

システム周りは前作『大魔界村』をベースにしていて、新たなパワーアップ『黄金の鎧』、その鎧装着時に発動可能になる魔法攻撃は本作にも引き続き採用されている。但し、武器の上下撃ちは廃止となり、初代『魔界村』同様、攻撃範囲は左右の二方向のみにしか武器を撃てなくなった。その代わりとして、新たに『二段ジャンプ』を実装。ジャンプした後、一定のタイミングにBボタンを押す事で更なるジャンプができるようになった。これにより、通常のジャンプでは届かない足場へと乗れたり、雑魚敵やボスの攻撃の回避、誤って意図しない方向にジャンプしてしまった際の軌道修正が可能となり、行動面と戦術面の幅が拡大。ただし、ジャンプの軌道は過去の魔界村シリーズ同様に固定。ジャンプする前に飛距離を考えて行動に移らねばならないのは相変わらずなので、下手に飛び回ると痛い目を遭う。一見、便利そうに見えて実はテクニカルな作りなところは、高難易度で多くのプレイヤーを翻弄してきた魔界村らしさ満点。しれっと、二段ジャンプを行った際に攻撃を行うと、武器の威力が僅かに増したりする隠れ仕様もあったりするなど、油断ならない一面を持つ、新たなアクションとなっている。

パワーアップ周りも大幅な強化が図られている。鎧は新たに通常と黄金の中間に当たる『青銅』が追加。その上位に『黄金』が位置付けされ、3段階にパワーアップしていく仕組みへと改められた。そして新要素として、『青銅』以降の鎧を装備した際、装備している武器がパワーアップするシステムを実装。『槍』であれば火を纏った『炎の槍』に、『短剣』であれば『光の短剣』なる地形と敵を貫通するレーザー型の短剣になるなど、性能が強化されるようになった。これにより、倒し難い強敵を簡単に倒せたり、ボスの戦いを短期決戦へと持ち込めるようになり、戦術性がが向上。加えて『黄金』の鎧を装備すれば、前作で初登場した魔法が使用可能に。その性能、効果も炎のドラゴンを召喚したり、竜巻を起こしたりなど、武器のパワーアップ同様に派手でダイナミックなものが満載。中には地中に埋まった宝箱を出現させる、奇抜な類のものもあったりするが、総じて前作をベースにしつつ、より派手さを増した正統進化と言うに相応しい仕上がりになっている。

さらに『黄金』に関してはそれだけではなく、新たに『盾』を装備できるようになった。盾は黄金の鎧を装着している時のみに出現する新しいアイテムで、これを装備すると敵が放つ弾を防ぐことが可能になる。あくまでも、防げるのは敵の弾のみで、敵自身の体当たりに対しては無力なのだが、このアイテムの登場により、多少ながら敵の攻撃に対する脅威が薄くなった。また、盾は二種類存在。基本的に黄金の鎧を装着した後に鎧のアイテムを引き当てると『月の盾』が登場し、その盾を装備している状態で再度、鎧のアイテムを引き当てると『太陽の盾』が登場する仕組みになっている。基本的に上位の盾ほど良い性能を持ち、『月の盾』では敵弾を一発しか防げないのに対し、『太陽の盾』であれば3発まで防ぐことができる。加えて、盾には敵弾を防ぐ以外に魔法の発動時間を短縮させる効果も持っており、これもまた上位の盾であるほど、その時間が短くなる仕組みとなっている。体当たりに対しては無力というだけあって、万能とは言い切れない側面を持つが、完璧な装備にした上でパワーアップした武器、発動時間を早めた魔法で迫り来る魔物達を蹂躙していく快感はなかなかのもの。一筋縄では行かない魔界村としてのらしさと、『大魔界村』の続編からの進化の双方を感じ取れるアイテムとして、実に狙い澄ましたものに仕上げられている。

他にもアイテム関連では、アーサー自身が使う武器にも新種として、斜め方向に発射し、パワーアップすると誘導弾へと大化けする『ボウガン』を追加。そのパワーアップ時の性能たるやかなりのもので、シリーズの看板的存在たる魔物『レッドアリーマー』に対して絶大な効果を発揮する。敵よりも宝箱を狙いに行ってしまうなど、多少、誘導性能の面に癖のある所もあるが、旧作で彼に辛酸を舐めさせられた経験のあるプレイヤーなら、その絶大な威力にはある種の感動を覚えること間違いなし。そんな強敵であるアリーマーを倒しやすくなった所も、本作の進化点……と言えるかもしれない。
それ以外でも、ステージの前半と後半のボリュームが増量すると言った進化も。基本は過去の魔界村シリーズと変わらずだが、そこに豊富な新要素を加え、更に派手なアクションを可能とする作り込みを細部にまで実施。その仕上がりは、正統進化系を突き抜けて豪華版と言わんばかりのもので、シリーズ初の家庭用ハード向けオリジナルながら、アーケードで誕生した旧作に負けず劣らずのパワーが炸裂した、文字通りに超(スーパー)な魔界村とも言うべき内容。家庭用向けに新規に作るなりの製作陣の意気込みとドSなセンスが炸裂した、高い完成度を誇る新作になっている。
そんな本作の魅力は、適切なバランスにまとめられた高難易度。本作も最初のステージからして敵の群れが容赦なくアーサーに襲い掛かり、地形までもが牙を向いてくる殺意全開の構成で攻め込んでくる。しかし、遊び込む内にパターンが見えてくるなど、その難しさは、クリア不可能とまで謳われたファミコン版『魔界村』ほどではあらず。むしろ、数々の新要素の恩恵で力押しも効きやすくなるなど、幅広いプレイスタイルで楽しめる、懐の広い高難易度にまとめられている。

特に更なる発展を遂げた武器、鎧の二つのパワーアップによる難易度の変化は屈指の見所。青銅以降の鎧を取って攻撃手段が増えれば増えるほど、うっとおしいほどにこちらに攻め寄ってる敵を手早く倒せたり、武器によっては簡単に倒せるようになったりなど、それまでの緻密な操作が求められた展開から、ある程度、豪快なプレイも許されるアクションゲームに化けるのは痛快の一言に尽きる。レッドアリーマーにパワーアップ版のボウガンで立ち向かった際の快感は、まさにその極み。奇抜な動きでこちらを翻弄するアリーマーを追尾機能を持ったボウガンで徹底的にいたぶる!かつて、ファミコン版の魔界村にて心を圧し折られて原型を留めないレベルにまで潰されたプレイヤーにとって、その快感が如何なるものかは想像に難くないだろう。若干の追尾性能を持った魔法攻撃『炎のドラゴン』で攻めた際もまた然り。そんな派手で豪快な攻め方が本作ではできてしまう。また、どちらかというと状況に応じてアドリブで対応するテクニックが求められてきたシリーズとしても、派手な攻撃を駆使して敵を蹂躙できるようになった事で、爽快感を味わえるようになったのも地味ながら、大きな進化点の一つ。その爽快感を高めるべく、効果音にしても確かな手応えと質感を感じ取れるものが採用されており、単に敵を倒したり、ダメージを与えるだけでも気持ちさを味わえるものになっている。中でもダメージを与えた際の「バチッ!」という音は実に痛快。こういう音を起用した事からも、難しさのみならず、気持ちよさもパワーアップさせようとした製作側の狙いが見え隠れする。

無論、全てが簡単になった訳では無く。武器によってはパワーアップしたら、返って弱体化する『ハズレ』があったり、パワーアップ時であろうとも、アーサーは相変わらず敵の攻撃に対して一発しか耐える事ができないので、油断すれば一瞬でパンツ一丁に。それに幾らパワーアップしたとしても、地形に対しては無力。結果的に慎重な立ち回りが求められてくる点にしては、旧作から変わってはいない。幾ら力押しが効きやすくなったからと言って、油断したら火傷を負うのはいつもの魔界村。気の緩みがそのまま白骨化へと繋がるシビアさは相変わらずだ。とは言え、派手な攻撃による爽快感、それによって苦労していた敵が簡単倒せるようになる気持ちよさは結構なもの。ある程度の実力が求められるが、手応えと爽快感を双方感じ取れるという点でも、今回の全体的なゲームバランスは極めて適切。まさに遊び易さと魔界村らしさを絶妙にブレンドした仕上がりと言った感じで、職人の芸当炸裂とも言うべき秀逸なバランスになっている。

また、ステージの作りも個々の密度が濃く、各々の個性付けが秀逸。地形が蠢き、ある場所では大きな波までもが襲い掛かってくる墓場、立体的なスクロールが描かれる塔、画面全体が頻繁に傾く魔物の腹など、不気味なものなら何でも許容される魔界という世界観を余す事無く活かしきった驚愕のシチュエーションの数々が、プレイヤーに襲い掛かる。いずれのステージも、スーパーファミコンのハード性能を活かす意図が込められているのも必見で、特に魔物の腹ステージはその真骨頂。プレイする者の不安をかき立てる演出が炸裂するステージに仕上げられている。魔物の腹というだけあって、背景も不気味なデザインになっており、見た目の面でもプレイヤーに恐怖を見せ付けてくるのも大きな見所である。とは言え、グロテスクな表現は皆無なので、そこまで強烈という訳ではないが。他のステージでも、ボスが思わぬ所から現れる等、ハード性能を活かしたギミックは盛り沢山。どうしても高い難易度に目が行きがちだが、ホラー要素を題材にしたアクションゲームなりのプレイヤーをビックリさせる部分も作り込まれており、独特の世界観を構築している。ハード性能を活かした点にしても、「ビックリするアクションゲーム」を作ってやるという製作陣の熱いこだわりが炸裂しているのが実に印象的だ。そんなビジュアル的な面でも本作は見所が満載。単に難易度の高さが売りのアクションゲームでは無い、高いポテンシャルを感じ取れる仕上がりになっている。

逆を言えば難易度の高さが本作屈指の欠点。実際に旧作から緩和されている所もあるだが、それでも難しい。アーサー自身の挙動など、人によっては猛烈な拒否反応とストレスを覚えること請け合いだ。また、シリーズお約束の二周目は本作にも存在。その二周目では黄金の鎧を身に纏った際にしか出現しない上、性能的にも劣る特殊な武器で終盤ステージのボスを倒さなければならない縛りプレイも求められるので、クリアは容易では無い。挙句、ステージも密度こそ十分だが、攻略に時間がかかるという問題があり、それが二周目以降の負担となるなどアダとなっている所もある。そして極めつけのようにセーブ機能、パスワードコンティニューは無し。ここまで長くて難易度も高い内容なら入れて然るべきだろうに、それを入れてない辺りに微かながら、製作陣の悪意を感じる。そう賛否のある部分を再度継承している点で、あまり進化したとは言えないのがもどかしいところ。

ただ、それでも旧作より遊びやすくなっているのに加え、難易度も高いとは言え、プレイを重ねるにつれパターンが露骨なまでに見えてくる調整になっているので、そこまで悪意は満ちてない。だが、エンディングを目指すのなら、相応の覚悟は必至。その辺がまた魔界村らしくもあり、人を選ぶゲームになってしまっているところである。
そうやってらしさを残す辺りはシリーズとしての譲れないこだわりの現れ。その難しさと魅力として受け入れるか、拒否するか。そこはプレイヤー次第。そんな具合に遊びやすくなっても、根っこはやっぱり魔界村。パワーアップしてても、賛否両論なアクションゲームに代わり無しという、潔さに溢れた新作になっているのだ。
操作性にしても、先に少し触れたが、お世辞にも快適とは到底言い難い作り。挙動が重い等、その癖に慣れる事が必要とされる賛否の分かれるものになっている。ただ、ボタンの配置に関して奇抜なところはなく、スーパーファミコンのアクションゲームのスタンダードに則ったものになっているので、取っ付き易さは上々。それを踏まえて癖の強い操作を受け入れるかはプレイヤーのやる気次第……というところである。

ボリュームもステージ総数こそ7つとそれほど多くないが、難易度の高さと個々のステージが10分強の構成というのもあって、数に割り合わぬスケールになっている。エンディングを目指すにしても、辛抱強く行くなら、人によっては10時間を超えてしまうほど。それだけでも、本作の一筋縄では行かぬ内容というのが察せると思う。
やり込み要素も充実。難易度選択機能が本作には実装されており、全部で四段階の難易度で本編を楽しめる。特に最上位たる『スペシャリスト』はかなりのもので、強靭な精神力と折れない心無くしては攻略不可。これをクリアしないと解禁されない要素があるとか、そういうのは無いおまけみたいなものだが、腕に自信のある方なら是非、挑戦してみて欲しい。

グラフィックや音楽の質も高い。グラフィックは前作準拠の作風だが、演出の強化も相まって、より絵的に映える仕上がりになっている。特に大型ボスのダイナミックな動きは必見だ。音楽もビジュアルと絶妙にマッチしたオーケストラ調の楽曲が実に秀逸。印象深い楽曲も多く、中でも先程に紹介した魔物の腹のステージで流れる曲は要チェック。あまりに分かり易い曲調故、人によっては一緒に口ずさんでしまうかもしれない。
敵キャラクター達も相変わらず個性的且つ、嫌らしい面々が盛り沢山。先の通り、レッドアリーマーも健在で、倒しやすくなっているところはあれど、その予測不可能な動きには大いに悩まされること請け合い。旧作経験者なら、何でまたこいつが居るんだよと怒りを覚えてしまうか、或いはやっぱり彼が居てこその魔界村……と思うかどうなるかは人それぞれ。

遊びやすくする調整こそ施されたが、高い難易度と二周前提の本編はそのままなので、相変わらず人を選ぶ内容になってしまっている所はある。また、武器のバランスが極端なまでに悪い、処理落ちが生じ易い、苦労して辿り着いた先に居るラスボスが完全な雑魚等、イマイチ洗練されてない所も目立つ。ただ、シリーズ入門編には最適な作り。多彩で派手なアクションとパワーアップ時の爽快感、起伏あり過ぎのステージ等、魅力も豊富な上、アクションゲームとしての完成度も高めだ。それでも、挑むのなら覚悟は必至な本作。傑作だが、アクションゲームが好きな人向けの薦める層が限られた一品である。アクションゲームが苦手という方は間違っても挑んではいけない。これはアクションゲームが好きな方、アクションゲームは好きだけど魔界村シリーズは遊んだ事が無いというプレイヤーにだけ、挑戦権が認められる作品だ。気楽に遊べるゲームでは無いので注意されたし。

なお、2015年現在、本作を遊ぶのなら追加要素のあるゲームボーイアドバンス向けリメイク版『超魔界村R』、或いはWiiUバーチャルコンソール版がお薦め。いずれも途中セーブ機能が付いている上、『超魔界村R』もバーチャルコンソール版が配信されているので、どれを選ぶかはお好みで。筆者は追加要素有りの『超魔界村R』を推します。
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