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≫Graceful Explosion Machine


■発売元:Vertex Pop
■ローカライズ・販売元:架け橋ゲームズ(※翻訳:Iori Honda)
■ジャンル:シューティング / ■CERO:A(全年齢対象) / ■定価:1339円(税込)

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≫『Graceful Explosion Machine』:解説録
▼Information
■プレイ人数:1人 / ■セーブデータ数:1つ / ■必要容量:319MB /
■対応機器:Nintendo Switch Proコントローラ /
■プレイモード:TVモード、テーブルモード、携帯モード /
■推定クリア時間:4~6時間(エンディング目的)、15~20時間(完全攻略目的)
宇宙科学の発展により、人類が外宇宙進出を果たした未来。
同時に人類を見境なく襲う「エイリアン」の脅威も増大。
彼らに対抗する為の戦闘機の研究・開発も推し進められることになった。
やがて人類は先進的な一人乗り戦闘機「GEM(ジェム)ファイター」を完成。
対エイリアン用の対抗策としての配備を進めるべく、惑星間の高速移動を可能にする「ワープクリスタル」を四つ搭載した大型宇宙船に複数の機体が積載され、地球に向けて航行していた。

だが、輸送船はエイリアンに急襲されて撃沈。
その反動で積載されていたGEMファイターもほとんどが大破。
更には四つの「ワープクリスタル」までもがエイリアンの手に渡ってしまった。

辛うじて襲撃を逃れた一機のGEMファイターとそのパイロットは、奪われた「ワープクリスタル」を取り戻し、地球への帰還を果たす為、エイリアンが逃げ込んだ惑星へと向かう。
かくして、多勢に無勢な戦いの幕が開いた。
▼Points Check
--- Good Point ---
◆推定数百体のエイリアンの大群を一機の戦闘で迎え撃ち続ける、取っつき易いゲームルール
◆「パワーゲージ」による使用制限によって、戦略的なゲームプレイを描き出している全四種類の武器
◆エイリアンの大群と戦い続けることに終始しながら、種類の異なるエイリアンや変化する地形などによって、第一印象とは裏腹の起伏を描き出している作り込まれたステージ
◆基本3~5分以内に決着する構成でまとめられた、各ステージの密度(ボリューム)
◆総計35以上と、シューティングゲームとは異例の本編ボリューム
◆単調さを緩和し、プレイヤーに刺激を与え続ける要素として機能したコンボシステム
◆コンボを始めとする要素によって、高いやり応えが表現されたスコアアタックのやり込み
◆惑星ごとに用意された全ステージをコンティニュー無しで挑戦する、スリリングな展開が堪能できる「チャレンジモード」
◆ニンテンドースイッチの携帯モードとの驚異的な親和性の高さ(そのおかげで、スコアアタックが気軽にやり込める)
◆Joy-Con、PROコントローラ共に違和感のない配置にまとめられた良好な操作性
◆ほぼ皆無のロード時間(リトライもほぼ瞬時で、ストレスを感じさせない)
◆やや高めながら、力押しの効く余地も残したバランスの取れた難易度
◆本番も兼ねたチュートリアル、ヒント機能などシューティング初心者への配慮の数々
◆幾何学的且つ、ポップなデザインで統一された個性的なグラフィック
◆「Explosion」の名を冠しているだけにある独特且つ、迫力十分の爆発エフェクト
◆動かす楽しさと爽快感を引き立てる質感溢れる効果音

--- Bad Point ---
◆システム、構成面で工夫されているが、物足りなさと単調さは否めない殲滅主体の本編構成
◆本編構成の物足りなさを際立たせるボス戦ステージ不在(最後ぐらいあっても…)
◆数は圧巻だが、盛り過ぎてる感も否めない本編のボリューム(途中から単調さが滲み出る)
◆推定数百体のエイリアンが画面を覆い尽くすなりの自機の見落とし易さ
◆一部、説明が不足している要素の存在(特に「スタイルポイント」が分かり難い)
◆実質、完璧なプレイが要求されるどころか、運も絡む最高ランク「S+」獲得のやり込み
◆内容的に素っ気なさも目立つ「チャレンジモード」(もう少し内容があっても…)
▼Review ≪Last Update : 7/1/2018≫
四つの武器で数百体のエイリアン迎え撃ち!

心許ない?最新鋭を侮るなかれ!



カナダに拠点を置くインディーゲーム開発スタジオ「Vertex Pop」制作によるシューティングゲーム。同スタジオにとっては、『WE ARE DOOMED』に次ぐ二作目に当たる。日本語版の販売及びローカライズは架け橋ゲームズが担当。 手軽に遊べる取っつき易さと携帯モードとの親和性の高さが見所の良作だ。

内容は任意横スクロール方式を採用したステージクリア型シューティングゲーム。「GEM(ジェム)ファイター」と呼ばれる戦闘機を操作し、横方向にループする繋がりを持ったステージのあちこちに現れては襲い掛かってくる敵エイリアンを撃破しながら、奪われた四つの「ワープクリスタル」の奪取を目指すというものだ。
本編は惑星ごとに用意された全9つのステージを順に攻略していく形で展開。ゲームスタート時は一つの惑星しか選べないが、ステージをクリアした数に応じて他の惑星も選択可能となり、本来の順番に従うのも従わないのも良しの流れで進めていけるようにもなる。惑星ごとに用意されたステージを攻略していく流れから、全部のステージを攻略しないと次が解禁されない仕組みを想像するかもしれないが、本作はそれを採用せず。攻略数に応じて増える設計となっている。
そんなステージのクリア条件はシンプルにエイリアン達を全滅させること。ただし、ステージ内に現れるエイリアン達は推定300体以上にも渡る為、その達成は容易ならざるものになっている。また、ステージは三つの「フェーズ」で構成されていて、それぞれ個別のエイリアン軍団が襲い掛かってくる。一度、全滅させたとしても第二陣、第三陣と戦っていくのである。そんなエイリアン軍団を三度全滅させる、フェーズ三つを乗り切れば晴れてステージクリア。まさに次々と現れるエイリアンの猛攻を耐え忍んで生き延びることが重視される、サバイバルなテイスト溢れる内容になっている。
更に本作に用意されたステージのほとんどは、この集団で襲い掛かるエイリアン達と戦っていくものになっている。惑星ラスト限定で「ワープクリスタル」の獲得を目指す「ワープステージ」なるものあるが、こちらもエイリアン軍との戦い。唯一の違いはフェーズの概念が無いことぐらいで(それもあって、やられてしまえば最初からやり直しになるシビアな設定)、内容は通常ステージとほぼ変わらないものになっている。他に特徴的なルールを敷いたステージというものは無し。シューティングゲームでは定番とも言えるボス戦も存在しない。なので、最初から最後に至るまで繰り返されるのは大量の敵との戦い。どちらかというと今風ではなく、80年代のアーケードゲームを髣髴とさせるものにまとめられている。
雑魚敵と戦い続けるのが基本という事で、本作の内容に対して単調そうな印象を抱くのも無理はない。ただ、意外とそれを感じさせない設計が成されているのがミソ。それを演出するのが自機「GEMファイター」に備え付けられた四種類の武器と装置、それぞれの使い方を工夫することを意識させるエネルギーシステムの二つだ。本作で操縦する「GEMファイター」には「ブラスター」、「エナジーソード」、「スナイパービーム」、そして「ミサイル」の異なる四種類の武器が装備されていて、これらを用いてエイリアン達を迎え撃っていくことになる。各武器の特徴を簡単に説明すると、「ブラスター」はいわゆる基本攻撃。直線状のショットを発射する。「エナジーソード」は近接専門の武器。発動させることで自機周囲にいる敵に対して回転斬りを行う。攻撃だけでなく、敵エイリアンが放ってきたショット攻撃を打ち消す効果も持ち合わせていて、防御面でも活躍してくれる武器になっている。「スナイパービーム」は全四種類の中で最大の威力と射程を誇る武器。直線状に強力なビームを照射する。主に装甲の固いエイリアンに対して絶大な効果を発揮するほか、射程が長いので自機から離れた位置にいる敵も迎撃することができる。照射中に移動することも可能だが、威力の高さもあってその反動が来る影響で自機の移動速度は遅くなる。その為、無暗やたらに使えば返り討ちに遭い兼ねない仕組み。適切なタイミングでの使用が求められる武器になっている。最後に紹介する「ミサイル」は複数のエイリアンに攻撃可能な武器。コントロールスティックで発射方向を決めることで、その方向に居るエイリアンを自動的にロックし、追尾ミサイルを板野サーカスの如く発射する。主に三種類の武器で対処するのが困難を極める、素早い敵に対して効果を発揮する武器だ。また、スティックで発射方向を決められるので、比較的思い描いた通りの攻撃を展開することもできる。連続発射も可能で、それ次第では相当数のエイリアンを沈黙させられることも。それらの特色も相まって四種類の中では最も優れた使い勝手を誇る。ある意味、メインに据えてもやっていける武器だ。この他にエイリアンに囲まれた際の脱出、緊急回避に役立つ「ブースター」も搭載。これらの装備を使いこなし、本作では襲い掛かるエイリアン達を退治していく形となる。
武器の豊富さもあって、自機の強さが際立つが、実のところはそうでもなく。それを示すのがエネルギーシステムで、各武器は連続して使い続けることができない。使う度に画面下に表示された「パワーゲージ」を消費し(※ブラスターだけは専用のゲージがある)、それが空になれば一発も放つことができなくなる。消費したエネルギーはエイリアンを倒す度に現れる「クリスタル」を回収することで回復できるが、その回復量は微々たるもの。おまけにそれぞれの武器で消費するエネルギーは大きめ。下手に連発すれば、あっという間に空になってしまう。一応、空になっても自動回復が実施されるが、その間は武器の使用が封じられる仕組み。その為、武器ごとの制限を考慮しならエイリアンを倒し、エネルギー回復も念頭に入れながら攻撃を繋げていくのが基本戦術。そんな制限の中での工夫と判断が試されるシステムが搭載されているのあり、仕組みとは裏腹に起伏のある戦闘が繰り広げられていく作りになっている。
他にもエイリアンの種類も多彩なほか、ステージによってはフェイズごとに地形が変化する仕掛けも万全。全体的にシューティングゲームとしては昔懐かしい感じで、往年のプレイヤーであれば『ディフェンダー』が脳裏を過ぎる作りになっている。ひたすら敵の大群と戦い続ける構成も今時珍しいシンプルさだ。しかし、実際は武器の制限を意識した立ち回りが求められる戦略的なゲームデザイン。プレイヤー自身の判断力と直感が試されるシューティングゲームになっている。

そんな本作の魅力は四種類の武器によって演出される、戦略的且つ、起伏のあるゲーム展開だ。フェーズごとに現れるエイリアン達を全滅させることを繰り返すだけと、概略だけ聞くなら単純明快、悪く言えば単調そうな内容を想像してしまう。しかし、実際は刺激的な展開が繰り返される作りで、確かなやり応えを感じ取れるものにまとめられている。
それを引き出しているのがエネルギーシステム。これのおかげもあって、常時、どの武器を使い、どの武器を引っ込めるかと言った瞬時の判断が繰り返され、シンプルな内容でありながら、常に刺激が持続されるゲームプレイが描かれている。裏を返せば、シューティングゲームの醍醐味の一つとも言える撃ちまくる快感には乏しい。一つの武器にこだわればプレイヤー自身が危機に瀕するゲームバランスなので、ひたすら撃ちまくって大量の敵を倒しまくる快感を求めて本作をプレイすると、肩透かしを喰らうのみならず、要らぬストレスを感じてしまうだろう。もっと言えば、制限の強さからくる窮屈さもある。一つの武器にこだわらず、満遍なく使う事を求められるのには自由度の低さを覚えるかもしれない。
しかし、本作はエイリアンの大群を全滅させることを繰り返す内容。もし、どの武器も制限なく使える作りであれば、同じことが繰り返されるなりの単調さがより際立つことになるのみならず、ゲームプレイ的にも眠気を誘うものへとなりかねないだろう。同じことの繰り返しはゲームに限らず、長時間続けさせれば関わる人間を飽きさせる。そうなれば退屈な感情が自然と湧き立ってつまらなさが増し、結果的にプレイヤーへの負担になってしまう。幾ら武器を使い分ける要素があっても、ずっと使えるような仕組みであれば、戦略性も希薄なものになるし、何より立ち回り方がパターン化するのが目に見えている。そう言った元々の内容を考慮すれば、制限を設ける措置を取ったのは実に適切な判断。これによって、エネルギー切れという危機が作られ、それを回避する為にプレイヤー側が意識して取り組むようになるし、同じことの繰り返しでも将来的に起こり得ることを回避すべく、先の手を考えて立ち回っていくようになる。一見すると、プレイヤー側に負担をかけるように作られているシステムだが、その実はゲームをより魅力的且つ、刺激的な内容にする為の工夫が込められたものになっており、決して安直な考えで盛り込まれたものではない事が察せる。まさに自由度の低さの逆利用。不便そうに見えて、実に侮り難い恩恵をもたらすシステムに完成されているのだ。そして実際、単調そうに見えて刺激的なゲームプレイを作り上げ、確かなやり応えを感じられるものにしているのだから見事としか言い様がない。単調な内容でも、プレイヤー側に刺激を与える工夫を凝らせば、それを覆い隠すことができる。そのような内容面での弱点を潰す作り込みをしている辺り、本作が如何にゲームデザイン面で神経を尖らせ、練りに練ったのかを実感させられるところだ。
また、ステージ構成も同じことの繰り返しながら、意外に起伏のある構成にまとまっている。何より、敵エイリアンのバリエーションが多彩。そして、ステージが進む度にそれまで対峙したことのない新種が登場して、プレイヤーに新たな対処を求めてくる。更に一部ステージにはこちらが干渉できない「エイリアンの罠」も仕込まれており、場所によっては次のフェーズに移った瞬間、新たなトラップが現れたり、地形が変わったりもする。いずれも起伏を付ける要素としては地味ではあるのだが、これが制限のある武器を使って立ち回る作りとも相まって、侮り難い手強さを演出している。敵それぞれに絶大な効果を及ぼす武器も当然の如く設定されていて、混戦模様の中、如何にして的確にその武器を命中させられるかが求められるのもなかなかにスリリング。そして、実際に途切れなく、芸術的な攻撃パターンを作れた時の快感も格別だ。もっと仕掛けを充実化させてもいいのでは、と言いたくなる物足りなさもありはするが、エイリアンの大群を豊富な武器で迎え撃つゲームのコンセプトを考えれば、このような構成にまとめるのは大いにアリ。ここにおいても、制作スタッフが如何に工夫を凝らして、プレイヤーを飽きさせない作りにしようと尽力したのかをうかがい知れるところだ。
他にエイリアンを倒せば倒すほどにスコア倍率が上昇し、高得点を獲得できるようになるコンボシステムも単調さの払しょくに一役買っている。当然、その間にダメージを受けたりすれば倍率リセットのペナルティ。そして、しっかり最後までノーミスでコンボを繋ぐことができれば、それ相応のスコアと評価を得ることもできる。いかに被害を少なくして、クリアの瞬間まで攻撃を続けられるか。こんなリスクを課すなりのリターンが大きく設定されているのも、本作が如何に作り込まれているかの証と言えるだろう。嫌われそうな要素を多く盛り込みながら、それを用いてゲームとしての面白さ、やり応えを演出し、プレイヤーが退屈に感じない内容に仕立て上げる。本作のこの見事なまとめ具合には、ゲームデザインの妙というものを実感させられること間違いなし。単調そうな内容でも工夫次第で、刺激なゲームに出来る。そんな侮り難き魅力が本作には詰まっていて、プレイヤーを楽しませてくれるのだ。

とは言え、幾ら刺激を演出する要素が盛り込まれ、工夫が凝らされているとは言え、エイリアンの大群と戦い続けることに終始する本編の内容は物足りなさがあるのも否定できない。少しネタバレになってしまうが、最後に限ってボスが登場するような事もなく、徹底して一つのテーマを押し切る形で本作はエンディングを迎えるようになっている。ある意味、コンセプトを貫き通した潔さがあるが、せめて最後ぐらい、一捻り入れても良かったのではないだろうか。この制限のある武器を使うなりのボス戦があれば、更に魅力的な内容にまとまっていたのではないだろうか。結果的に宝の持ち腐れみたいなまとまり方に終わってしまっているのが残念な所だ。
また、全体のボリュームも内容を考えるとステージ総数35以上は盛り過ぎの感も否めない。一応、全てのステージが3~5分以内に決着する内容にまとまっているので、胃もたれが起きにくいのはせめてもの救いだが、10ステージぐらいは削って良かったかもしれない。実際、スコアアタックにちなんだ評価システム、惑星のステージをノーコンティニューでやり通すチャレンジモードなど、やり込み要素は充実しているだけに、そちらとのバランスを取って欲しかったところだ。
実際、スコアアタックは非常に熱く、中毒性が高い。先に紹介したコンボシステムのほか、立ち回り次第でスコアが加点される「スタイルポイント」と言ったやり込み意欲を刺激する要素が揃っているのもあってリプレイ性が高く、極めるとなれば延々と遊べる。おまけにオンラインのリーダーボード機能も搭載。上位へのランクインを目指すのを目標にプレイすれば、まさに眠れない夜が訪れる。更に短時間で決着する内容、リプレイ性の高さなどもあって、ニンテンドースイッチの携帯モードとの親和性も高く、「空いた時間に少しだけ…」のスタイルでサクッと楽しめてしまうのも特筆に値する。快適性の面もこだわっていて、ロード時間は携帯モードでプレイした時であっても一切無し。ミスしてからのリトライも一切もたつかない。そして、操作も基本のボタン配置がJoy-Con二つ装着時も念頭に置いたものになっているので、動かしていて全くストレスを感じさせない。PROコントローラでの操作も申し分なしで、気持ちいいほど思い通りの動きをしてくれる。
ここまで極めたければとことん極められる要素が揃っているのなら、多少のボリューム削減も一つの判断だったはずだ。結果的にそれは行われず、やや水増し感が滲み出たものになってしまっているのは惜しいと感じるところである。

他に武器の種類が四つ以上増えることもなく、パワーアップするイベントもないので、中盤以降に同じような展開が繰り返されている感がより強くなってくるのも引っかかるところではある。
とは言え先述通り、全体の構成は練られているし、ハイスコアを意識してプレイすると一層刺激的なゲームプレイを堪能できる。「Explosion」を称しているだけに爆発表現を始めとする演出も凝っていて、幾何学的なグラフィックと質感溢れる効果音も相まって、心地よい爽快感を提供してくれる。ニンテンドースイッチ版ではHD振動も加わって、更なる破壊の快感が味わえるのも大きな魅力だ。ダメージ制の採用と二回まで許された途中リトライ(残機がステージごとに2で固定されている)、チュートリアル用ステージ実装による導入部分の緩和など、シューティングに不慣れなプレイヤーへの配慮も万全で、必要以上に遊び手を絞り込むようなところも一切無し。ハイスコア関係なく、普通にエンディングを目指すだけなら多少のゴリ押しも効くなど、難易度に関しても高めでありつつも、間口の広い調整にまとめられている。
戦略性の高いゲームデザインとステージ構成、歯応えのある適切な難易度、そしてニンテンドースイッチの携帯モードとの抜群の親和性を演出したスコアアタックなど、ポップな見た目とは裏腹にやり応え抜群で、シューティングの醍醐味もしっかり詰まった本作。シューティング好きは言うまでもなく、気軽に遊べて確かな手応えを得られるダウンロードソフト特有のカジュアル感を求めるプレイヤーには自信を持ってお薦めできる良作だ。ニンテンドースイッチ以外にも、プレイステーション4、PC(Steam)向けにも配信中。携帯モードによって演出される手軽さは無いが、四種類の装備が醸し出す戦略性、練られたゲームデザインはそちらでも十分過ぎるほど味わえる。スイッチ本体は無いけど、そちらなら持っているプレイヤーも興味があれば是非、お試し頂きたい。お薦めの一本だ。
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