| 
≫テトリスDS
 | 
  | 
| ■発売元 | 
任天堂 | 
 
| ■ジャンル | 
アクションパズル | 
 
| ■CERO | 
A(全年齢対象) | 
 
| ■定価 | 
3800円(税込) | 
 
| ■公式サイト | 
≫こちら | 
 
 
 | 
| 
▼Information
 | 
| ■プレイ人数 | 
1〜10人 | 
 
| ■セーブデータ数 | 
1つ(※フラッシュメモリバックアップ) | 
 
| ■その他 | 
DSワイヤレスプレイ&ダウンロード対応、ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 | 
 
| ■総説明書ページ数 | 
36ページ | 
 
| ■推定クリア時間 | 
15〜20分(エンディング目的)、20〜30時間(完全攻略目的) | 
 
 
 | 
あのお馴染みのパズルゲーム『テトリス』が、DSならではのアレンジを加えて新登場。 
任天堂ならではのアレンジとして、懐かしいファミコンキャラクターも沢山、友情出演。 
再び、独特の強烈な中毒性に酔いしれてみませんか?
 | 
| 
▼Points Check
 | 
--- Good Point --- 
◆十字キーとA、Bボタン等の僅かなボタンしか使用しない、シンプルで分かり易い操作性 
◆一度飲み込めば、直に覚えられるほど分かり易い基本ルール 
◆テトリス初心者の方も安心の、充実したゲームルール解説モード 
◆プレイヤーの心理を巧みに捉えた、プレイ意欲を沸き立たせる秀逸な演出 
◆その演出の効果もあって、ゲーム展開が全くダレる事が無くなった『スタンダード』のマラソンモード(エンドレスモード) 
◆ファミコン世代の方にとっては、感涙モノの背景グラフィックと音楽 
◆ニンテンドーDSならではのアイディアとアレンジが光る、新ゲームモード群 
◆初心者の方でも手軽に高みを目指せる、敷居の低いゲームバランス 
◆一度始めると、止め時を失うほど強烈な中毒性 
◆アイテムによる妨害要素が加わり、更に白熱性を増した対戦モード 
◆その中毒性に更なる拍車をかけると言っても過言ではない、Wi-Fi対戦モード 
◆卑怯なプレイヤー対策としては完璧なレーディングシステム 
◆テトリスユーザーにとっては、感涙モノの隠し要素(詳細は秘密…) 
 
--- Bad Point --- 
◆ゲーム展開的に地味さが拭えない新モード、『キャッチ』 
◆『スタンダード』のマラソン等のモードで、プレイフィールドの背景選択が行えない(この辺りは賛否両論) 
◆Wi-Fi対戦の強烈なまでの中毒性(やり過ぎ禁物) 
◆新規世代のユーザーの方々には、インパクトにかける懐かしのキャラを踏まえた演出群 
◆レーディングにより、Wi-Fi対戦で相手が限定されてしまう事が起こり易い 
 | 
| 
▼Review ≪Last Update : 12/31/2006≫
 | 
その中毒性は、10年以上経った今でも変わらない。
  
それが、長く語り継がれるゲームというもの。
 
  
シンプルなゲームシステムと強烈な中毒性で、多くのユーザーをその虜にしたパズルゲーム『テトリス』。そのテトリスに、ニンテンドーDSのハード特性に合わせたアレンジと任天堂らしい味付けを施したのが本作である。 
更に言うと、Touch!Generationシリーズの13作目としてリリースされた作品でもある。
  
数十年来変わっても変わらない、中毒性満点のゲーム性。 
加えて、プレイヤー心理を捉えた巧みな演出が素晴らしい作品だ。
  
ゲームルールは、画面上部から落ちてくる、様々な形をしたブロック『テトラミノ』を積み重ねていき、隙間無くそのテトラミノをはめ込み、一段ずつ消していく…というものである。 
基本的に、任天堂から1989年に発売された、ゲームボーイの『テトリス』とルール面での大きな違いは無い。ただ、地味な相違点として、本作ではシリーズファンからは悪名が高い、『世界基準』に乗っ取ったゲームシステム構築が成されている所が挙げられる。 
簡単に述べると、テトラミノの色付け、『ホールド』というテトラミノの所持システム等を備える事を今後の『テトリス』のゲームを制作するに当たっての必要条件とする規約で、現在、テトリスにまつわる権利を所持する『テトリスカンパニー』が考案したものである。この世界基準に関しては、熱心なテトリスファンから内容面を巡る批判が展開されており、現にこの基準が元で発売中止にされたテトリスゲームもある位である。 
そんな、熱心なファンには憤慨モノとも言える世界基準を本作は都合上、採用しているのだが、別にプレイをやり難くしているようなものでは無いので、あまり気にしないで頂きたい。むしろ、この基準を採用した影響で、今作はゲームボーイ版『テトリス』以上に、初心者でもかなり深い所までやり込める作りになっている。そういう意味では、敷居の低さではゲームボーイ版を圧倒していると言ってもおかしくは無い。
  
収録されているゲームモードも、ゲームボーイ版を圧倒している。通常のテトリスが楽しめる『スタンダード』を始め、ニンテンドーDSの2画面機能を活かした押し合いテトリス『プッシュ』、タッチペンでブロックをずらし、ラインを揃えて消していく『タッチ』などまさに『DS』の名に相応しいものが盛り沢山。実に様々な遊びを体験する事ができる。 
また、本作ではイメージグラフィックとして、任天堂のファミコンソフトのキャラクター達が採用されている。登場するキャラクターは、お馴染みのマリオ、リンク(ゼルダの伝説)、サムスを始め、バルーンファイトにエキサイトバイク、更にはアーバンチャンピオンにデビルワールド等とファミコン世代には感涙モノのラインナップ。一部を除いて、それらのゲームの音楽もバッチリと収録(しかも、アレンジ)されており、もう涙なしにはいられない。
  
これらのキャラクターを巧み絡めた音楽変化、グラフィック変更などの演出もお見事だ。特に、その演出が最も効果的に活かされているのが『スタンダード』のマラソンモード(耐久モード)で、規定ラインを消す事によって、次々とバックの背景と音楽が切り替わっていくという、プレイヤーのプレイ意欲を大いに湧き立たせる、実に見事な試みが成されている。 
最初は『スーパーマリオブラザーズ』だった音楽と背景が、規定ライン到達と同時に『スーパーマリオブラザーズ3』に!『スーパーマリオブラザーズ3』だった音楽と背景が『ゼルダの伝説』に!『メトロイド』に!『バルーンファイト』に!『ドンキーコング』に!つ、次は一体、どんなの曲が!?え、こんなの曲が!?<…って、気が付いたらフィールドが詰まりかけてるー!もう、上手すぎるとしか言い様が無い。よく後半になると退屈になりがちな耐久モードで、こんなにもプレイヤーを退屈させない、むしろ、前へ進んでいく意欲を湧き立たせる演出を取り込んでしまうとは。さすが、任天堂と言わざるを得ない。しかも、これらの芸当は世界的に有名な任天堂のキャラクターがあってこそ実現したもの。改めて、その歴史の深さを感じる。ただ、好きなゲーム(キャラ)の背景を事前に選択する事ができない仕様は、結構賛否を分けそうである。 
ちなみに、演出で登場するのは任天堂の懐かしのキャラクターばかりではない。ネタバレとなってしまうので、詳しくは語れないが…とあるラインまで達すると、想定外のゲームがプレイヤーの前に出現する。一体、そのゲームが何であるのかは、是非、自分の目で確かめて頂きたい。極めて険しい道のりを要するが、達した時にはとてつもない感動を一部、プレイヤーにもたらす事だろう。知らない方には「あ、そう」程度のものでしかないのだが(汗)。
  
更に、本作はネットプレイ『ニンテンドーWi-Fiコネクション』にも対応。日本のみならず、アメリカやイギリスなど、世界中のテトリスバトラーとの熱いバトルを体験する事ができる。しかも、対戦で勝利を積み重ねていく事によって、よりレベルの高い相手との勝負に望められるようになるという、非常に熱いシステムも導入されている。対戦形式も、2〜4人と幅広く対応。ゲームモードはスタンダードとプッシュのみしかないが、十分お腹いっぱいになれる熱いバトルを提供してくれる。ネット環境がある方は是非、体験してみて頂きたい。但し、やる際は節度を持って望むように。あんまりやり過ぎると、後日の予定と睡眠時間に致命的な支障をもたらしかねませんので、ご注意ください(笑)。 
なお、このWi-Fi対戦には、『マリオカードDS』等で問題を呼んだ、途中で回線を切断する卑怯なユーザーに対する、ペナルティシステムも積まれている。 
故に、このゲームで逃げは一切、通用しない。 
逃げは負け、そんなリアルな現実をとくと思い知るべし…。
  
他にも、最大10人まで可能な通常対戦モードに、ゲーム中に流れる音楽を自由に鑑賞できるサウンドテストモードなど、お楽しみ要素は満載。 
新モードの『キャッチ』の単調さや背景選択機能の不在など、気になる点もあるが全体的な完成度はハイレベル。パズルゲームの中毒性と奥深さ、そしてプレイヤー心裡を巧みに捉えた演出と懐かしい任天堂キャラクター達が光る、新生テトリスだ。これは、文句無しにお薦め。ニンテンドーDSを持っている方ならば、買い。 
歴史的名作の肩書きは伊達じゃない。
 | 
| 
≫トップに戻る≪
 |