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≫『Light Fall』:解説録


■発売元:Bishop Games / ■ローカライズ:架け橋ゲームズ / ■翻訳:Nozomi Oshima /
■発売日:2018年4月26日 / ■定価:1,600円(税込) /
■任天堂公式サイト:商品ページ(※購入はこちら) / PC(Steam)版も配信中

© 2018 Bishop Games. All rights reserved.
▼Manual Index ≪Last Up Date:9/20/2020≫
◇ストーリー / 登場人物紹介
◇ゲーム概略 / システム解説 / ゲームの流れ
◇タイトル画面 / ゲームモード解説
◇セーブシステム概略 / 難易度「ノーマル」と「ハード」
◇幼子のアクションと「シャドウコア」 / 操作解説
◇ポーズメニュー
◇「パドルウッドの記憶の欠片」と「クリスタルに捕らわれたカンループスの民」
◇スピードランモード
◇オプション解説
◇補足情報

◇ストーリー / 登場人物紹介
≪ストーリー≫



太陽が決して昇らぬ永遠の夜の地「ナンブラ」。
その環境の厳しさから、生き残るのは強き者に限られ、弱者は朽ち果てる運命にあった。



されど、隣接する国が引き起こす戦争に疲弊した小国「カンループス」の民は、この地への移住を諦めようとはしなかった。その執念が実り、彼らは永遠の闇に包まれた安息の地を発見。平和と安定を手に入れたかに思われた。

だが、その希望を圧し折る恐るべき脅威が迫りつつあった。
同時に突如、漆黒の幼子が産まれる。
幼子は何かに導かれるようにナンブラの地を駆ける。

果たして、幼子の正体と目的とは。



≪登場人物紹介≫



■幼子
主人公。ナンブラの地に脅威が迫る中、突如生まれ出た存在。自らの過去、ナンブラの地へとやってきた経緯を始めとする記憶を全て失ってしまっている。だが、カンループスの民が信仰する「天空の神々」の一柱、光の女神「ラクサナ」を知っているかのような素振りを見せる。また、同じく神の一柱”影の奇術師”と称される「ノックス」に姿が酷似している。



■ストリクス(日本語版CV:山内健嗣)
”最後の夜の梟(フクロウ)”こと本作の語り部。かつて「大蛇の森」を領分とするフクロウたちの集団「夜梟団(やきょうだん)」に所属していた過去がある。ある出来事を機に脱退して以降はナンブラの地で孤独に生活している。
幼子が生まれる瞬間を最初に目撃した者で、当初はその様子を観察することに徹していた。だが、困っていた彼に救いの手を差し出し、近くのカンループスの民が暮らす村へと送り届けることを決心する。
以降、幼子と共にナンブラの地を駆けながら、迫り来る謎の脅威に立ち向かっていくことになる。



■ラクサナ
カンループスの民が信仰する「天空の神々」の一柱で光の女神。影の奇術師「ノックス」とは親友の間柄だったが、ナンブラを襲った脅威によって行方不明になってしまう。また、神々の一柱でありながら、カンループスの民からはなぜか冷遇されている。幼子は彼女のことを知っているかのような素振りを見せるが……?



■ノックス、ファイラス、オーログ、シェン(※中央のラクサナの周りにいる四柱)
他の天空の神々。ノックスは影の奇術師、ファイラスは自然を司る女神、オーログは時を司る神、シェンはエレメントの憤怒と称される。いずれもナンブラの地を守っていたが、謎の脅威によって行方不明になってしまう。

■カンループスの民
執念でナンブラへと移り住み、安息の地と平和を手に入れた小国「カンループス」の人々。謎の脅威によってクリスタルに封じ込められてしまう。天空の神々への強い信仰心を持つ。

■ミクトラン
1000年前にナンブラを覆う影全てを飲み込み、夜を生み出したとの伝説が残る古の神。
異臭漂う「悲哀の湿原」に建てられた遺跡「ミクトラン寺院」に祀られている。

■ラヴォリア
「夜梟団」の雌フクロウで元戦災孤児。ストリクスによって助けられ、様々な知恵を授けられて誰からも認められる戦士となった。だが、団員から余所者扱いをされ続け、孤立していたことを機に”ある作戦”を決行し……。

■エターニウム軍
強大な科学力を駆使して侵略行為を繰り返し続けている大国の軍勢。
軍を統率・指導する総司令官の命に従って行動している。
今回のナンブラの地に起きた異変、神々の失踪との関連が疑われている。
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◇ゲーム概略 / システム解説 / ゲームの流れ
主人公の幼子を操作し、数々の罠と敵が待ち受けるステージに挑む横スクロールのアクションゲーム。



本編は「第○幕」ごとに用意された「レベル(ステージ)」を順番に攻略しながら進めていく。各レベルはゴールに到達するとクリアになり、そのまま次のレベルへと進む。一定数のレベルをクリアするとストーリーが進展し、次の幕へ移行する。

幼子は罠、敵に1回でも触れたり、穴に落ちたりすると消滅し、ミスとなる。ミスすると最後に通過した「チェックポイント」からやり直し。残機、ゲームオーバーの概念は無いので、何度でも再チャレンジできる。

「チェックポイント」はレベル内に複数点在。
横切れば通過した反対になる。

ゲームの最終目的は「ナンブラ」の地に迫る脅威を撃退することだ。
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◇タイトル画面 / ゲームモード解説


ゲーム起動と同時にメニューが表示される。各項目の詳細は以下の通り。

■続きから
セーブデータがある場合、最後に通過したチェックポイントから再開。

■ゲームを読み込む
セーブデータを読み込んで再開。セーブファイルは3つ作成可能。
空きファイルを選択すると、ニューゲーム開始となる。

■レベル選択
クリア済みのレベルを自由にプレイできるモード。
ただ、レベルクリア後はそのまま次のレベルが始まる仕組みになっている。

■スピードランモード
ステージごとの最速タイムを競うモード。オンラインランキングにも対応。
また、このモードでしか遊べないレベルも用意されている。

■オプション
各種設定の変更を行うモード。詳細は後述。

■おまけ
本編などで集めた「パドルウッドの記憶の欠片」に記された情報の再確認、これまで見たムービーデモの視聴、スタッフクレジットの3項目が用意されている。前2つはゲームの進行に応じて数が増えていく。
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◇セーブシステム概略 / 難易度「ノーマル」と「ハード」
セーブはチェックポイントの通過、レベルをクリアした時のいずれかで自動的に行われる。

セーブファイルは3つまで作成可能だが、初回プレイ時は強制的に先頭1番目のファイルに記録される。また最初からプレイする場合は、残る2つのファイルのどれでプレイするかを任意で選択できる。

削除に当たってはファイルを選択した際、Xボタンを押すと削除モードへ移行。そのまま消したいファイルにカーソルを合わせ、Aボタンと押すと「はい / いいえ」の選択肢が表示されるので、「はい」を選べばファイルが削除される。



■難易度選択に関して
周回に限らず、初プレイ時には難易度を選択する形になる。
選べるのは「ノーマル」と「ハード」の2種類。

◇ノーマル
標準難易度。罠、敵の量は平均的。

◇ハード
高難易度。罠、敵の量が増えてシビアなアクションが要求される。
また、この難易度を選ぶとゲーム全体のイメージカラーが紫になる。

■選ばなかった難易度をプレイするには
「レベル選択」のモードでLRボタンを押して切り替えられる。難易度選択後、そのまま解禁済みのレベルを選んでプレイすれば、設定した難易度で以降の本編をプレイできる。
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◇幼子のアクションと「シャドウコア」 / 操作解説


■基本アクション
◇移動
Lスティック(左スティック)を倒す。

◇走る
ZRボタン押しっぱなしでLスティックを倒せばダッシュ移動になる。
また、オプション(後述)で「自動ダッシュ」を選択している場合はLスティックを倒すだけで走れる。

◇ジャンプ
Bボタンを押す。

◇壁蹴り
壁に引っ付いた状態でBボタンを押すと壁を蹴る。
そのまま連続して蹴り続ければ、壁を駆け上がれる。



■シャドウコア
幼子が持つ不思議な箱を出現させる特殊能力。
足場の確保、攻撃、防御、仕掛け作動など多岐に渡って活躍する。

◇足場の確保
ジャンプ後、Bボタンを押せば幼子の真下にシャドウコアが出現。足場になる。
その状態から再びジャンプし、Bボタンを押しても同様にシャドウコアの足場が現れる。
ただし、作れる足場は4つまでで、それ以上は作り出せない。
再び作れるようにするには、地上などの足場に着地すればいい。

◇前方にコアを出現&防御
Aボタンを押すことで幼子が向いている方向の前にシャドウコアを出現させる。
ジャンプした後、Aボタンを押せば壁蹴りへと転用可能。



また、Aボタン長押しでコアを幼子の前方に固定して盾代わりにできる。

◇コアの自由移動
Xボタンを押すと幼子の真上にシャドウコアを出現させる。その後、Lスティックを倒すと360度自由に動かせる。ただし、動かせるのは一定時間のみ。また、この間は幼子がその場から動かない無防備状態になる。
主に罠を無効化させたり、特殊な仕掛けを作動する際に使用。



◇攻撃
Yボタンを押すと直線状にシャドウコアを射出する。
邪魔なクリスタルを破壊したり、敵を倒す際に用いる。
なお、4つコアを出している状態では射出できない。
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◇ポーズメニュー
+ボタンを押すとポーズメニューが表示される。各項目の詳細は以下の通り。



■ゲームを再開
ポーズメニューを解除してゲーム再開。

■前回のチェックポイント
最後に通過したチェックポイントからやり直す。

■レベルをやり直す
現在プレイ中のレベルをスタート地点からやり直す。

■フルスピードランをやり直す
「スピードランモード」の「フルスピードラン(※後述)」限定の項目。
その名の通りに1番最初のレベルからやり直す。

■オプション
タイトル画面同様、各種設定を行う。

■集めたカケラ
レベルごとに発見した「パドルウッドの記憶の欠片」の内容を確認する。

■メインメニュー
タイトル画面のメニューへと戻る。
この間、進行状況が保存される。
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◇「パドルウッドの記憶の欠片」と「クリスタルに捕らわれたカンループスの民」
各レベルには100年前、ナンブラの地を発見したとされる人物「パドルウッド」とその旅団が残した記憶のカケラと、謎の脅威によってクリスタルに封じ込められたカンループスの民が隠れている。



記憶のカケラは、黄色いクリスタルのある部屋に隠されている。ただ、そのまま手に入れれば獲得判定とはならず、その状態でミスなく次のチェックポイントを通過できた時に初めて獲得された扱いになる。ミスしたら、黄色いクリスタルの部屋へと戻って、また同じ道順を辿る形になる。



カンループスの民はクリスタルを直接攻撃して破壊すれば救助可能。
人影が映ったクリスタルがその対象。

なお、各レベルに何個のカケラと何人のカンループスの民がいるかはチェックポイントに表示される黄色と青のランプ、あるいは「レベル選択」のアイコンで確認できる。
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◇スピードランモード
クリア済みのレベルでタイムアタックに挑戦するモード。
クリア時のタイムはオンラインランキングへとアップロードされる。



また、タイムは「Any%」と「100%」の2つのカテゴリがある。
前者は純粋に最速クリアタイムを目指した場合、後者はレベルごとに隠された記憶のカケラ、カンループスの民を回収&救出した上でゴールを目指した場合のタイムになる。

オンラインランキングからは各種タイムを達成したプレイヤーのデータを「ゴースト」としてダウンロード可能。対象のステージにゴーストを出現させて、一緒に競い合いながらプレイできるようになる。

また、レベル選択画面にはフィルターが搭載されており、Yボタンを押すと「100%」時、難易度ハードでプレイした時のタイムを表示させることができる。このほか、このモード特有のレベルとして以下のものが用意されている。



◇フルスピードラン
その名の通りに本編の全レベル攻略のクリアタイムを競うレベル。
当然ながら中断セーブはできないので、通し1発勝負となる。



◇スピードランエクスクルーシブ
「Lost Worlds Edition」と題された大型アップデートで追加された、このモードでしか遊べない独自レベル(※後述)。いずれも幕ごとに用意された記憶のカケラを全て回収しないとプレイできない。
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◇オプション解説
「グラフィック」、「オーディオ」、「コントロール」、「その他」の4カテゴリがある。



■グラフィック
◇UIサイズ調整
画面及びインターフェース表示位置の調整を行う。

◇字幕
ムービーデモ、レベル道中に字幕を表示するか否かを選択。
デフォルトは字幕表示ON。



■オーディオ
◇マスター
主音量の大きさを調整する。

◇BGM
音楽の音量の大きさを調整する。

◇効果音
効果音の音量の大きさを調整する。

◇背景音
環境音(主に背景の演出)の音量の大きさを調整する。

◇ボイス
音声の音量の大きさを調整する。



■コントロール
◇自動ダッシュ
ONにすればZRボタンを押しっぱなしにせずダッシュ可能になる。
(逆にゆっくり歩くことはできなくなる。)

◇HD振動
「シャドウコア」、「シネマティック」、「イベント」、「その他」の4項目ごとでHD振動をONにするかを選択する。



■その他
◇言語
字幕、音声の言語を切り替える。

◇ゴーストの透明度
「スピードランモード」に登場するゴーストを透明表示にするかを設定する。

◇スピードランHUD
「スピードランモード」のHUD(ヘッドアップディスプレイ)を表示するか否かを設定する。デフォルトは表示する設定。
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◇補足情報


■ムービーデモのスキップ
直前にも表示されるが、Bボタンを長押しすることでスキップできる。

■アップデートによる変遷
2020年9月20日時点でのバージョンは「Ver 1.2.0c9」。

2018年発売当時のバージョン(Ver 1.0~1.01)では、本編最終ステージは大型ボスとの一騎打ちという、アクションゲームの最終局面らしい内容になっていた。しかし、6~7月実施のアップデート(Ver 1.1.0c4)でこれが刷新され、2020年現在では全く別の戦いが展開されるレベルになっている。どのような戦いが展開されるかは、実際にプレイしてみてのお楽しみ。ひとつ触れると、難易度は一騎打ち時よりも下がっている。
何故、こうも大規模な変更が実施されたかは開発のBishop Gamesによれば、本作のゲームコンセプトから著しくかい離したもので、彼らから見ても面白いとは言いがたい内容になっていたため、全面刷新を決断したとのこと。
詳細はSteamコミュニティのニュースに綴られている(※英語)。

また2019年には「Lost Worlds Edition」と題された大型アップデート(現時点のVer 1.2.0c9)が実施され、「スピードランモード」専用の特別なレベルが追加された。前述の通り、「記憶のカケラ」を幕ごとに全て回収しないとプレイできない。これと同時に難易度ハードの全レベルにチェックポイントを追加するなどの調整も実施されている。

■出演声優情報
本作の日本語吹き替えキャストで山内健嗣、呉圭崇の2人が出演している。



山内氏は語り部である老梟・ストリクスの声を担当。
ケンユウオフィス所属の声優兼俳優で、アニメや洋画吹き替えのほか、実写映画やテレビドラマへの出演経歴がある。代表的な役柄でアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』のソウギョクがある。
なお、お笑いコンビ・かまいたちの山内健司氏とは一字違いの別人。

呉氏は本編の終盤に対峙する黒幕の声を担当。
フリーのナレーター兼声優で『あさチャン!』、『スッキリ』と言ったワイドショー番組のナレーションを担当している。

■サウンドトラック情報
Steamにてダウンロードコンテンツとして販売されている。価格は税込520円。
単品購入は不可能。『Light Fall』本体を別途、購入する必要がある。

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