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≫インベージョン
■公開年月(日本) 2007年10月20日
■監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
■出演 ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム、ジェフリー・ライト、ヴェロニカ・カートライト、ジャクソン・ボンド…(ほか)
■販売元 ワーナーエンターテイメントジャパン
■定価 4742円(Blue-Ray:税別)、3790円(DVD:税別)
▼登場ゲーム一覧 ≪Last Up Date : 4/19/2015≫
◆プレイステーション・ポータブル
◆ラチェット&クランク5 激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団
◆ストーリー概略
ある日、アメリカのスペースシャトル『パトリオット』が謎の墜落事故を引き起こし、大気圏上で大爆発を引き起こした。その大爆発がダラスからワシントンD.Cの空を照らし出し、パトリオットの残骸が全米中に散乱してしまう。

合衆国政府は、NASAを中心とする対策チームを編成し、パトリオットの破片が落下した各地点を隔離。事態の収拾に乗り出した。そして回収した破片の分析作業において、宇宙の強烈な寒さと大気圏の熱にも耐えた未知のウィルスがそれに付着している事が判明する。この事態を重く見たチームの一員、タッカー・カウフマンは大統領への報告に向かおうとする。だが、車に乗ろうとした際、その場に居合わせた少女からパトリオットの破片を渡され、不意に素手で触れてしまった事により、彼はウィルスに感染してしまう。

シャトル墜落から数日後、精神科医のキャロル・ベネルは自身の周辺で起きているある異変に悩まされていた。患者の夫が別人のようになってしまったこと、街で行った激しい衝突が直に鎮圧されたこと、そして息子のオリバーが持っていたハロウィーンのお菓子の中に奇妙な物質が入っていたこと…。
ワシントンが沈黙を守る中、キャロルは友人であり同僚の医師であるベン・ドリスコルに一連の異変の事を打ち明け、この一連の事態の真相を突き止めようとした。後に政府はこの異変が新型の流感によるものと発表。不安を覚えたキャロルは、別居状態にある夫の家に送り出してしまったオリバーを連れ戻すべく、夫に連絡を取ろうとした。その夫の名はタッカー・カウフマン。パトリオットの墜落現場で、謎のウィルスに感染した人間だった…。
◆作品解説
アメリカのSF作家、ジャック・フィニィの代表作『盗まれた街』を原作としたSFホラー映画。『盗まれた街』は過去三度に渡って映画化されており、今作は四度目の映画化になる。
これまでに映画化された『盗まれた街』を原作とする映画の概略は下記の通りである。

■ボディ・スナッチャー 恐怖の街
1956年公開。『ダーティハリー』、『アルカトラズからの脱出』や西部劇映画等で知られるドン・シーゲルが監督を務めた。日本では劇場未公開。後にDVDが発売されたが、2015年現在、生産終了となっている。小さな開業医を営んでいるマイルズが、宇宙から来た謎の生命体とそれによって支配された町の戦慄の事実を全世界に知らせるべく、奮闘する姿を描く。原作『盗まれた街』をほぼ忠実且つ、映画的なアレンジを施した作りになっている。主人公のマイルズは今作が映画初出演となるケビン・マッカーシーが演じた。

■SFボディ・スナッチャー
1978年公開。こちらは日本でも1979年に公開された。DVDも2001年に20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンから発売されている(Blue-Rayは未発売)。監督は後に『レイダース/失われたアーク』の原案を務めたフィリップ・カウフマン。主人公は開業医だったマイルズではなく、サンフランシスコの公衆衛生調査官マシュー(※但し、苗字はマイルズと同じベネル)となり、同僚からの相談をきっかけに、人間の姿を複製してその精神を乗っ取る未知の生命体の脅威に遭遇し、街からの脱出を目指すという原作とオリジナルを適度に絡ませたストーリーになっている。更に結末も原作と異なり、かなりショッキングなものにされている。そのインパクトはまさにホラー映画を名乗るに相応しいものなので、必見である(人によってはトラウマになるかもしれない…)。主人公のマシューを演じるのはドナルド・サザーランド。『24 -TWENTY FOUR』のジャック・バウワー役で知られるキーファー・サザーランドの父親である。
ちなみに前作で主人公を演じたケビン・マッカシーもエキストラ役でゲスト出演している。

■ボディ・スナッチャーズ
1993年公開。日本未公開。DVDはワーナーエンターテイメントジャパンからリリースされた。監督は『チャイナ・ガール』、『キャット・チェイサー』等のインディーズ、カルト映画で知られるアベル・フェラーラ。米軍基地に住まう少女マーティーが人間を乗っ取る謎の生命体の脅威から逃れようと奮闘する様を描いたストーリー。前二作と共通するのは人を乗っ取る宇宙からの生命体ぐらいで、その他はほぼオリジナルに等しい作りになっている。
なお、この作品、『盗まれた街』を映画化した作品の一つとして『インベージョン』の公式サイトからは完全に省かれている。オリジナルであるが故の扱い、と言ったところだろうか。

そして今作『インベージョン』は、これまでの『ボディー・スナッチャー』というタイトル名を起用しない作品となる。その為、オリジナルの新作のように見えるが、公式サイト内でしっかりと『盗まれた街』を題材とする作品と言及されている(詳細は公式サイトの『PRODUCTION』を参照されたし)。監督は『ヒトラー 最期の12日間』で知られるオリバー・ヒルシュビーゲル。脚本は『マトリックス』シリーズで一躍その名を広めたラナとアンディのウォシャウスキー兄弟(2015年現在では姉弟)が手掛けた。主人公のキャロル役には『バットマン フォーエヴァー』や『アイズ ワイド シャット』などで知られ、今やハリウッドを代表する女優の一人となったニコールキッドマン。そのキャロルを補佐する友人、ベンの役は『007 カジノ・ロワイヤル』で6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたイギリス出身の俳優、ダニエル・クレイグが務めた。その他のキャストにジェレミー・ノーサム、ジェフリー・ライト、ヴェロニカ・カートライトほか。

『ボディ・スナッチャー』とも『盗まれた街』とも名乗らないその内容から大体察せるが、ストーリー及び設定は原作、過去の映画三作とは別物。落下したスペースシャトルの破片に付着したウィルス(というよりは、エイリアン)によるパンデミックを主題とした内容になっている。また、過去の映画三作と原作では対象となる人間の複製が作られた後、そのオリジナルは殺害されて処分されるという設定だったが、今作ではウィルス型という事でオリジナルごと乗っ取られるものに変更。それに伴い、暴力的な描写も控え目になっている。更にその乗っ取りに当たっては、レム睡眠中に分泌されるホルモンが引き金となるという設定も追加。「寝たら最後」の恐怖を描いた展開が随所に仕込まれている。他にも感染者達は自分達と同じ行動(無表情であるなど)を取る者には牙を向かないなどの独自の設定、描写が満載。原作こそ過去の三作と同じだが、それを21世紀仕様に改めた、「もしも」を描いたかのような作品に仕上げられている。

一応、作品自体はSFホラーを名乗ってはいるが、その詳細な内容に関しては娯楽色が強め。前半こそ、SFホラーの名に相応しい展開が描かれるのだが、後半以降はカーチェイスに戦闘など、アクション主体の派手な展開が中心になり、恐怖感と絶望感からかけ離れた展開が繰り広げられる。また、如何にもなご都合主義的な描写も多く、変にホラーという謳い文句に惹かれてみると肩透かしを食らう。とは言え、過激な描写等は控え目なので、その辺に苦手意識を持つ方には見易い作りではある。これまでの映画化作品の中では万人向けと言えるに相応しい作りなので、『盗まれた街』という原作やその歴史を知るに当たっては打ってつけだ。
◆ゲーム登場場面
プレイステーションポータブルと『ラチェット&クランク5 激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団』が登場。序盤のシーンで、本編のキーキャラクターであるキャロルの息子オリバーとその友達がアドホック対戦を楽しんでいる一幕がある。
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