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インベージョン

■上映:2007年10月20日(※日本)
■監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
■出演:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム、ジェフリー・ライト、ヴェロニカ・カートライト、ジャクソン・ボンド(ほか)
■日本語吹替:冬馬由美、小杉十郎太、中田和宏、富坂晶、世古陽丸、清川元夢、長嶝高士(ほか)
■販売元:ワーナーエンターテイメントジャパン
■定価:4742円(Blu-Ray:税別)、3790円(DVD:税別)

【Latest Update :7/5/2026 | First Publication Date:4/19/2015】

登場ゲーム&ゲーム効果音


【登場ゲーム一覧】
◆PlayStation Portable
◆ラチェット&クランク5 激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団

ストーリー概略


ある日、アメリカのスペースシャトル「パトリオット」の墜落事故が発生。
ダラスからワシントンD.Cの空を照らすほどの爆発を大気圏上で引き起こし、空中分解してしまう。

空中分解したパトリオットの残骸は、そのまま全米中に散らばる形で落下。合衆国政府はNASAを中心とした対策チームを急きょ編成し、パトリオットの破片が落下した各地点を隔離。事態の収拾に乗り出した。

そして、回収した破片の分析作業において、宇宙の強烈な寒さと大気圏の高熱にも耐えた未知のウィルスが付着している事が判明。これを重く見たチームの一員、タッカー・カウフマンは大統領への報告に向かおうとする。だがその途上、少女からパトリオットの破片を渡され、それに不意に素手で触れてしまったことにより、タッカーはウィルスに感染してしまう。

パトリオットの事故から数日後。精神科医のキャロル・ベネルは自身の周辺で起きている“ある異変”に悩まされていた。患者の夫が別人のようになってしまったこと。街で行った激しい衝突が即座に鎮圧されたこと。そして、息子のオリバーが持っていたハロウィンのお菓子の中に奇妙な物質が入っていたこと。
ワシントンが沈黙を守るなか、キャロルは友人であり同僚の医師であるベン・ドリスコルに一連の異変を打ち明け、真相を突き止めようとした。のちに政府はこの異変が新型の流行り病によるものと発表。これに妙な胸騒ぎを覚えたキャロルは、現在別居中の夫の家に送り出してしまったオリバーを連れ戻すべく、連絡を取ろうとした。

夫の名はタッカー・カウフマン。パトリオットの墜落現場で、謎のウィルスに感染した人間だった。

作品解説


アメリカのSF作家、ジャック・フィニィの代表作『盗まれた街』(原題:The Body Snatchers)を原作としたSFホラー映画。Apple TV+で配信されているテレビドラマ『インベージョン』は本作とはまったく無関係の作品である。
『盗まれた街』は過去三度に渡って映画化されており、本作は通算4度目の映画化に当たる。

これまでに映画化された『盗まれた街』を原作とする映画の概略は下記の通りである。

■ボディ・スナッチャー 恐怖の街
1956年上映。監督は『ダーティハリー』『アルカトラズからの脱出』や西部劇映画などで知られるドン・シーゲル。日本は劇場未公開。後にDVDが発売されたが、2026年現在は生産を終えている。
小さな開業医を営んでいるマイルズが、宇宙から来た謎の生命体とそれによって支配された町の戦慄の事実を全世界に知らせるべく、奮闘する姿を描く。原作『盗まれた街』をほぼ忠実且つ、映画的なアレンジを施した作りになっている。主人公のマイルズは今作が映画初出演となるケビン・マッカーシーが演じた。

■SFボディ・スナッチャー
1978年上映。こちらは日本でも1979年に上映された。DVDも2001年に20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンから発売されている(Blu-Rayは未発売)。監督は本作の後に『レイダース/失われたアーク』の原案を務めたフィリップ・カウフマン。主人公は開業医だったマイルズではなく、サンフランシスコの公衆衛生調査官マシュー(※ただし、苗字はマイルズと同じベネル)となり、同僚からの相談をきっかけに、人間の姿を複製してその精神を乗っ取る未知の生命体の脅威に遭遇し、街からの脱出を目指すという原作とオリジナルを適度に絡ませたストーリーになっている。さらに結末も原作とは異なり、非常にショッキングなものになっている。その衝撃性はホラー映画を名乗るに相応しいものゆえ、必見である(人によってはトラウマになるかも)。主人公のマシューを演じるのはドナルド・サザーランド。『24 -TWENTY FOUR』のジャック・バウワー役で知られる俳優キーファー・サザーランドの父親である。
ちなみに前作で主人公を演じたケビン・マッカシーもエキストラ役でゲスト出演している。

■ボディ・スナッチャーズ
1993年公開。日本未公開。DVDはワーナーエンターテイメントジャパンからリリースされた。監督は『チャイナ・ガール』『キャット・チェイサー』などのインディーズ・カルト映画で知られるアベル・フェラーラ。米軍基地に住まう少女マーティーが、人間を乗っ取る謎の生命体の脅威から逃れようと奮闘する様子を描く。前二作と共通するのは人を乗っ取る宇宙からの生命体ぐらいで、そのほかはほとんどオリジナル同然の作りになっている。
ちなみに2026年現在は閉鎖済みの『インベージョン』の公式サイトに掲載されていた、過去の『盗まれた街』の映画をまとめたページでは本作が省かれていた。また、2026年現在はAmazon Prime Videoにて日本語字幕版がレンタル&販売中となっているが、その内容も相まってレーティングは18歳以上のみ対象になっている。……お察しください。

そして本作『インベージョン』は、『ボディー・スナッチャー』の名を冠していない作品となる。それもあって一見、オリジナルの新作のように見えるが、公式サイトにおいてはハッキリと『盗まれた街』を題材とする作品と言及されていた。

監督は『ヒトラー 最期の12日間』で知られるオリバー・ヒルシュビーゲル。脚本は『マトリックス』シリーズを代表作とするラナとアンディのウォシャウスキー姉妹。主人公のキャロル・ベネル役には『バットマン フォーエヴァー』や『アイズ ワイド シャット』などで知られ、今やハリウッドを代表する女優の一人となったニコール・キッドマン。そのキャロルを補佐する友人、ベン・ドリスコル役は『007 カジノ・ロワイヤル』で6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたイギリス出身の俳優、ダニエル・クレイグが務めた。その他のキャストにジェレミー・ノーサム、ジェフリー・ライト、ヴェロニカ・カートライトほか。

『ボディ・スナッチャー』とも『盗まれた街』とも名乗らないその内容から大体察せるが、ストーリー及び設定は原作、過去の映画3作とは全くの別物。墜落事故を起こしたスペースシャトルの破片に付着したウィルス(というよりは、エイリアン)によるパンデミックを主題とした内容になっている。また、過去の映画3作と原作では、対象となる人間の複製(コピー)が作られたあと、そのオリジナルたる人間は殺害されて処分されるという設定だったが、本作はウィルスタイプという事でオリジナルの人間の意識と肉体が丸ごと乗っ取られるという設定に変更。それに伴い、暴力的な描写もこれまでの3作品に比べて控え目になっている。さらにその乗っ取りに当たっては、レム睡眠中に分泌されるホルモンが引き金となるという設定も追加。「寝落ちしてしまったら終わり」という恐怖を描いた展開が随所に仕込まれている。ほかに感染者達は、自分達と同じ行動(無表情であるなど)を取る者には牙を向かないといった本作独自の設定などがある。原作こそ過去の3作と同じだが、それを21世紀仕様に改めた「もしも」を描いたかのような作品に仕上げられている。

一応、作品としてはSFホラーを名乗っているが、全体的には娯楽色が強め。本編序盤こそSFホラーの名に相応しい恐怖と絶望に満ちた展開が描かれるのだが、後半になるとカーチェイスに戦闘といったアクション主体の派手な展開が中心になる。また、いかにもなご都合主義的な展開や描写も多め。それゆえホラーの醍醐味を求めるとそれなりの肩透かしを食らう。とは言え、過激な暴力描写などはあまりないのもあって、その辺に苦手意識を持つ方には見易い作りではある。これまでの『盗まれた街』原作映画の中では万人向けと言ってもおかしくない作りなので、同作の入門編としては打ってつけだ。2026年現在はAmazon Prime Video、YouTubeなどで配信版がレンタル&販売中となっている。

ゲーム登場&効果音使用場面


PlayStation Portableと『ラチェット&クランク5 激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団』が登場。序盤のシーンで、本編のキーキャラクターであるキャロルの息子オリバーとその友達がアドホック対戦を楽しんでいる一幕がある。