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≫イーグル・アイ
■公開年月(日本) 2008年10月18日
■監督 D・J・カルーソー
■出演 シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ビリー・ボブ・ソーントン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、アンソニー・マッキー、キャメロン・ボイス、ウィリアム・サドラー、ジュリアン・ムーア(※声の出演)…(ほか)
■販売元 角川エンタテインメント
■定価 2381円(Blue-Ray:税別)、1429円(DVD:税別)
▼登場ゲーム一覧 ≪Last Up Date : 6/7/2015≫
◆プレイステーション・ポータブル
◆ストーリー概略
平凡な日々を過ごすコピーショップ店員、ジェリー・ショー。ある日、自宅への帰路についていた彼の携帯電話に知らない女からの電話がかかってきた。女曰く「FBIがやってくるので、直に逃げろ」。その警告を無視するジェリーだったが、直後、彼女の言葉通りFBIが彼の自宅へと現れる。そしてジェリーは、身に覚えのないテロ工作容疑で拘束されてしまった。
そして取り調べを受け、控室へと戻ると再び携帯電話に謎の女からの連絡が入り、直後、建築重機が暴走し、FBIのビルを破壊する事故が発生する。後に女から逃走経路の情報と指示を受けたジェリーは、彼女の言うがまま崩壊したFBIのビルから逃げ出し、街中を失踪。そして、ある地点に止まっている車へ乗り込めと言われる。その言葉通り、ジェリーは止まっている車へと向かい、そこで運転席に座っているレイチェル・ホロマンと名乗る女性と出会う。彼女もまた、ジェリー同様に謎の女の指示に従わねば、息子のサムを殺すと脅迫されていたのだ。

かくして車で移動を始めた二人は、謎の女の指示とFBIの追撃に曝されながら、恐怖の逃避行に出る。
その行き着く先に待つのは何か。
そして電話越しに指示を飛ばし、あらゆる電子機器を自在に操って二人をコントロールしていく謎の女の正体とは?
◆作品解説
『ジョーズ』、『ジュラシックパーク』シリーズ等、数々の名作を手掛けてきた事で知られるハリウッドが誇る名映画監督にしてプロデューサー、スティーブン・スピルバーグが長年温め続けていたアイディアを元に製作されたSFサスペンスアクション映画。アイディアを思い付いた当初、映画よりもゲームとして作ろうと考えながらも、日常生活でよりネットワーク技術が使われるようになる時代が来るまで温存する事にし、その時代が来たのに合わせて製作に至ったという、ユニークな経緯を持つ作品でもある。スピルバーグは製作総指揮を務め、監督は暴力事件を起こして自宅軟禁に処せられた高校生が殺人現場を目撃し、殺人鬼との絶望的な接近戦に臨む事になってしまうサスペンススリラー映画『ディスタービア』でスピルバーグとタッグを組んだD・J・カルーソーが担当。主人公のジェリー・ショー役には、同じく『ディスタービア』で主人公のケイルを演じたシャイア・ラブーフ。また、もう一人の主人公、レイチェル・ホロマン役は『MI-III』で主人公イーサン・ハントの妻、ジュリア・ハントを演じた事で知られるミシェル・モナハンが務めている。その他のキャストにビリー・ボブ・ソーントン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、アンソニー・マッキー、キャメロン・ボイスほか。また、『ダイ・ハード2』の悪役、スチュアート大佐役で知られるウィリアム・サドラーがジェリーの父親役として少し出演。更に謎の女の声は、クレジットには無いが、ジュリアン・ムーアが当てている。

ネットワーク技術の急速な進化により、全てが監視下に置かれた社会で起きる恐怖、アメリカという国に対する痛烈な皮肉まで込められた、息つく暇すら与えない怒涛のストーリーで魅せる作品。ごく普通の一般市民であるジェリーとレイチェルの平凡な日常が一瞬にして崩壊し、携帯電話、GPS、電光掲示板、監視カメラと言ったあらゆる電子機器の力に翻弄されていく展開は圧巻の一言で、序盤から観る者を釘付けにさせる。舞台となる場所も市街地、地下鉄、空港、果ては荒廃した土地と目まぐるしく変化していくほか、カーチェイス等の派手なアクションシーンも頻繁に繰り返されるので、退屈するような場面は一切無く、高い緊張感と関心を保ったまま終盤へと向かっていく等、構成も素晴らしく、サスペンスとアクションの魅力が絶妙に絡み合った仕上がりになっている。
特にカーチェイスシーンは本編屈指の見所で、実際に何十台もの車をクラッシュさせる形で撮影した序盤は必見。信号機や重機と言ったものが主人公二人に味方し、FBIの追手達がいとも簡単に潰されていく様には、ネットワーク技術の急速な発展の裏に隠された恐怖の可能性というものを見せ付けられること請け合いだ。

また、先にも触れたが、ストーリーではアメリカという国への皮肉を込めた描写も随所にあり、謎の女の正体とその行動の元となった要因、終盤に登場するとある兵器等を見ると、今作が単なるネットワーク技術の恐怖だけに焦点を当てて作られた作品で無い事がよく分かるはず。真相の裏に人間の姿があるという点でも、テクノロジーの暴走だけに特化したストーリーとして作られていない事が察せるだろう。中盤にて登場する日本人観光客達、FBIの異様な特権等、突っ込み所が多数ある、エンディングのオチは賛否必至等、粗削りで詰めの甘い箇所も散見されるが、サスペンス映画としても、アクション映画としても、そして社会風刺ネタを込めた映画として上手くまとまった作品。設定、ストーリー周りに集中してしまったが、キャラクター周りにも魅力的なメンツが揃っており、理不尽な事態に取り乱しながらも関係を築いていく主人公二人、陰湿な性格ながら終盤に男の意地を見せるFBI捜査官は必見。とにかく最初から最後まで、フルブーストで進むので見終えた後の疲労感は凄いが、アクション、サスペンス好きならチェックする価値大いにアリの良作である。
◆ゲーム登場場面
本編開始8分後に映るオープニングの電車のシーンにて、プレイステーション・ポータブルが登場。ヘッドホンをつけた少年が何かのゲームで遊んでいた。映るのは本体の背面である為、何のゲームをプレイしていたのかまでは不明。
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