■上映:2008年10月18日
■監督:D・J・カルーソー
■出演:シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ビリー・ボブ・ソーントン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、アンソニー・マッキー、キャメロン・ボイス、ウィリアム・サドラー、ジュリアン・ムーア(ほか)
■日本語吹替:細谷佳正、本田貴子、小林由美子、原康義、高山佳音里、楠見尚己、小松史法、田中敦子(ほか)
■販売元:角川エンタテインメント
■定価:2381円(Blu-Ray:税別)、1429円(DVD:税別)
【Latest Update :10/11/2026 | First Publication Date:6/7/2015】
登場ゲーム&ゲーム効果音
【登場ゲーム一覧】
◆PlayStation Portable
ストーリー概略
平凡な日々を過ごすコピーショップ店員、ジェリー・ショー。
ある日、自宅への帰路についていた彼の携帯電話に「FBIがやってくる。すぐに逃げろ」と知らない女性からの電話がかかってくる。女性からの警告を無視するジェリーだったが、直後、女性が言った通り彼の自宅にFBIの捜査官たちが現れる。そしてジェリーは、身に覚えのないテロ工作の容疑で拘束されてしまった。
FBIのビルへと連行されたジェリーは取り調べを受けたのち、控室へと戻る。
すると再び携帯電話に謎の女性からの連絡が入り、間もなく建築重機の暴走によってFBIのビルが半壊する事故が起きる。
女性から逃走経路の情報と指示を受けたジェリーは、彼女の言うがまま崩れたFBIのビルを脱出し、街中へと逃げ込む。
やがて、女性から「ある地点に止まっている車に乗り込め」と指示されたジェリーは言われるがままに車へと向かい、そこで運転席に座っているレイチェル・ホロマンなる女性と出会う。彼女もまた、ジェリーと同じく謎の女性の指示に従わなければ、息子のサムを殺すと脅迫されていたのである。
かくして車で移動を始めた2人は、FBIの追撃と謎の女性の指示に翻弄されながら恐怖の逃避行に出る。
その行き着く先に2人を待つものとは。そして、2人を脅迫する謎の女性の正体とは。
作品解説
『ジュラシックパーク』シリーズ、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『ジョーズ』など、数多くの名作を手がけてきたことで知られる映画監督にしてプロデューサー、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めるSFサスペンスアクション映画。監督は『テイキング・ライブス』『ディスタービア』といった映画でスピルバーグとタッグを組んだ経歴を持つD・J・カルーソー。主人公ジェリー・ショーは、『ディスタービア』の主人公のケイルを演じたシャイア・ラブーフ。もうひとりの主人公、レイチェル・ホロマンは『MI-III』で主人公イーサン・ハントの妻であるジュリア・ハントを務めたミシェル・モナハンが演じている。その他のキャストにビリー・ボブ・ソーントン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、アンソニー・マッキー、キャメロン・ボイスほか。また、ブルース・ウィリス主演のアクション映画『ダイ・ハード2』の悪役であるスチュアート大佐を演じたことで知られるウィリアム・サドラーがジェリーの父親としてわずかながら出演。さらにジェリーとレイチェルの2人をかき回す謎の女性の声は、ノンクレジットとなっているが『ジュラシックパーク』シリーズでスピルバーグと縁のあるジュリアン・ムーアが担当している。
本作の原案はスピルバーグが長年温めていたものだが、思いついた当初は映画ではなく、ゲームとしての制作を検討。しかし、一般社会でネットワーク技術が使われるようになる時代が来るまでは待つと判断し、その後、2000年代に入ってから使われる時代が到来したのに合わせて制作に至ったという制作背景を持つ。
大まかなストーリー自体は見知らぬ青年と子持ちの女性が何者かに脅迫されるがまま、恐るべき陰謀に巻き込まれていくという分かりやすいもの。そこに交通機関を始めとするライフラインから、クレーンといった重機をネットワークが管理するようになった時、どんな恐怖が人々に襲い掛かるのかという、当時から見た未来予想図を交えた設定になっている。また、ストーリーは総じてハイテンポな構成でまとめられており、序盤から終盤まで舞台となる場所から2人に襲い掛かる脅威といったものが目まぐるしく変化。それもあって、観る側が退屈する瞬間というのはほとんどなく、文字通りのジェットコースター的な展開が続くのが大きな特色となっている。巻き起こる展開の中には派手なアクションシーンもあり、とりわけカーチェイスシーンに関してはCG技術を一切用いず、すべてを実際の車が走る様を映し出す形で設計。クラッシュシーンもCGではなく実際の車が本当に大破する瞬間を映し出したものになっていて、観ている側を思わずヒヤッとさせるものに仕上げられている。アクションシーンのすべてがCG技術未使用というワケではなく、一部にはそれらを活用したものも存在。特に終盤付近に設けられたカーチェイスシーンは、そんな技術を交えたなりの荒唐無稽な演出になっているのが見どころである。
ストーリーに関しては、アメリカという国家への皮肉を交えた描写が随所に仕込まれているのも特徴。主人公2人を脅迫する謎の女性の正体と、女性がそのような行動を取るに至った経緯、そして前述の終盤のカーチェイスシーンにて登場する“とあるモノ”には、若干ながら生々しいものを感じてしまうかもしれない。ほかに登場人物もよくも悪くも個性的な面々が揃っており、理不尽な状況に取り乱しながらも次第に関係を構築していくジェリーとレイチェルの2人、性格的に嫌らしいところがありつつも、最後の最後に思いもしない勇敢さを見せるFBI捜査官のトーマスは印象に残りやすい。中盤に登場する日本人観光客たち、FBIの異様な特権などのツッコミどころ、賛否両論になりやすいエンディングのオチといった粗削りかつ強引な部分も見受けられるが、全体的にはアクション映画としても、サスペンス映画としても手堅くまとまった作品に仕上げられている。ただ、序盤から最後まで、誇張抜きにジェットコースターばりのフルスロットルなテンポで進行するため、鑑賞するに当たっては休憩を挟まず通しで観るのがオススメ。相応に観終えた後の疲労感も大きかったりするが、アクション映画、サスペンス映画好きにはある種、申し分ない栄養素が詰まったものになっているので、機会があればぜひチェックを。
ゲーム登場&効果音使用場面
本編の開始から約8分後に映る電車のシーンにて、PlayStation Portable(PSP)が登場。ヘッドホンを付けた少年が何かのゲームで遊んでいる。映るのはPSP本体の背面であるため、なんのゲームをプレイしていたのかまでは不明。