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≫ダイ・ハード4.0
■公開年月(日本) 2007年6月27日
■監督 レン・ワイズマン
■出演 ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ティモシー・オリファント、マギー・Q、シリル・ラファエリ、クリフ・カーティス、ケヴィン・スミス…(ほか)
■販売元 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
■定価 1419円(DVD:税別)、1905円(Blue-Ray:税別)
■公式サイト ≫こちら(Fox Japan) ※動画が再生されます
▼登場ゲーム一覧 ≪Last Up Date : 10/18/2015≫
◆Xbox360本体
◆Gears of War(ギアーズ・オブ・ウォー)
◆ストーリー概略
アメリカ独立記念日前夜。ワシントンDCのFBI本部に設置されたサイバー犯罪部に異変が起きた。交通、通信、原子力、水道等のあらゆる全米のインフラを監視するシステムに、何者かがハッキングを仕掛けてきたのだ。部署を指揮するボウマンは事態を重く見て、FBIのブラックリストに載っているハッカー達の一斉捜査を部下に命じた。

その頃、ニューヨーク市警統合テロ対策班のジョン・マクレーン警部補は、しばらく連絡を取り合ってない離婚した妻との娘、ルーシーに会う為に管轄外であるニュージャージー州の大学に立ち寄っていた。しかし、ボーイフレンドと一緒に居る所に現れるという空気の読めなさにルーシーは猛反発。結果的に話し合う事もできず、立ち去られてしまった。そんな傷心のマクレーンの元に上司からの無線連絡が入り、FBIからの依頼でニュージャージー州内に住むマットと呼ばれるハッカーの身柄を確保し、ワシントンDCのFBI本部に連れていくよう指示を受ける。

己の不運を思い知らされ、渋々とマットのアパートを訪ねるマクレーンだったが、そこで彼はマットを突け狙う謎の一味に襲撃される。一瞬の機転を利かせて襲撃を潜り抜けてマットを救出したマクレーンは、共に車に乗り込み、ワシントンDCを目指す。そして夜が明け、ワシントンDCに辿り着き、渋滞に巻き込まれる二人。程なくして信号が青になり、そのまま進もうとしたその時、交差点に飛び込んで来た車が衝突。それに合わせて、先の交差点においても同様に衝突事故が連続して発生する異常事態になる。

かくして大混乱に陥るワシントンDC。この事態を作り出した敵の狙いとは?
そして、マクレーンとマットの運命は…?
◆作品解説
閉鎖空間で一人の男が多勢の犯罪者達に立ち向かうというアクション映画の王道スタイルを確立したほか、緻密な伏線が張り巡らされた脚本、主人公ジョン・マクレーン役ブルース・ウィリスの印象深い演技、荒唐無稽なアクションシーンと爆発シーンで大好評を博し、後にシリーズ三作が製作された『ダイ・ハード』シリーズの最新作。前作『ダイ・ハード3』から実に12年の空白を経て製作された、久しぶりの続編でもある。
主人公のジョン・マクレーン役はこれまでのシリーズと同様にブルース・ウィリス。前作でサミュエル・L・ジャクソンが演じたゼウス・カーバーと同ポジションの相棒キャラクター、マシュー・ファレル(通称:マット)の役には『ハービー/機械じかけのキューピッド』等、主に端役で出演したほか、MacのCMに出演していた経歴もあるジャスティン・ロング。氏にとっては、今作がアクション映画初出演にして、ストーリーの根幹に関わる配役でもある。更にマクレーンの娘、ルーシー役には『ファイナル・デッドコースター』の主人公ウェンディ・クリステンセンで知られるメアリー・エリザベス・ウィンステッド、今回の敵であるトーマス・ガブリエルの役には『ドリームキャッチャー』等の脇役で知られるティモシー・オリファント、その恋人で部下のマイ・リン役には『ミッション・イン・ポッシブルIII』でゼーンを好演したマギー・Qを起用。その他、ストーリー後半でマクレーン達に協力するハッカー、ワーロック役は俳優でもあり、映画監督、脚本家でもあるケヴィン・スミスが担当。全体的にマクレーン演じるウィリス以外の平均年齢が若く、21世紀のダイ・ハードという作風とマクレーンがベテラン刑事になった事を際立たせるかのようなキャスティングになっている。キャストのみならず、スタッフも監督は当時、33歳という若手のレン・ワイズマンが担当。脚本も同年代で、昨今では『猿の惑星: 新世紀』で知られるマーク・ボンバックが手掛けた。ちなみに前作は、初代及び続編の2から打って変わり、原作となる小説が存在しないオリジナル脚本を元に製作された作品だったが、今作も前作同様に原作無しのオリジナルとなっている。

前作から12年もの空白を経て製作された新作というだけに、設定周りもそれを反映し、マクレーンは勤務30年のベテラン刑事になるも、妻のホーリーと離婚して子供達から敬遠された状態にあるなど、前作にも増して悲壮感の漂うキャラクター付けが成されている。また、世界観にしても21世紀という事で社会全体にネットワークによるインフラが構築され、それに不正アクセスを行うハッカー達の存在が問題視されるなど、前作とはまるで雰囲気の異なるものに。演出面でも派手なCGが炸裂したりなど、21世紀に作られた最新のダイ・ハードである事を痛感させられる仕上がりになっている。
そう雰囲気が大幅に変わりながらも、ダイ・ハードとしてのらしさはしっかりと抑えられており、相変わらずの荒唐無稽(…というか無謀)なアクションシーン、どんどんボロボロになっていくマクレーン、スピード感溢れるストーリー展開と言ったお決まりは健在。往年のシリーズファンには懐かしさを、若い世代には無茶振りし過ぎな展開の数々に強烈な刺激と笑いを誘う仕上がりになっている。12年の月日が流れて老けてしまったマクレーンも、若き頃とは異なる『オヤジの魅力』と言わんばかりのカッコ良さを披露しているほか、ベテランであるが故の物怖じしない様(でも、時々ヘタれる)も見せるなど、21世紀の新たなジョン・マクレーンの魅力を出している。
ただ、それまで人間っぽかったマクレーンが、まるでスーパーマンであるかのような超人振りを発揮する展開の多さには、初代からシリーズを見てきたファンならば首を傾げてしまうかもしれない。脚本にしても、これまでのシリーズ以上にアクション映画に偏った仕上がりになっており、前作のような突飛なアイディア、初代のような巧みな伏線回収劇がほとんど無い点にしても不満を覚えるかもしれない。しかしながら、アクション映画としての完成度はピカイチで、見ているだけでもスカッとできる内容。派手なアクションシーンもさることながら、敵のやられ様があまりにも豪快且つ痛烈で、見ている側も思わず「痛ってえ!」となってしまうこと請け合い。マクレーンに影響されて漢気を見せるようになっていく相棒のマット、彼を敬遠しながらも信頼している様子を見せる娘ルーシー、そしてベテランの凄味に圧倒されて次第に凶暴さを増していく敵のガブリエルなど、年老いた世代と若い世代の対比と成長が描かれたストーリー展開も秀逸で、シリーズの新たな方向性を打ち出している。幾ら何でもそりゃないだろ…的なツッコミ所もありはするが、アクション映画好きならば見て然るべき一作。そして、これまでダイ・ハードシリーズを見たことが無い方にも入門編として最適な良作だ。

ちなみに今作はシリーズで初めて、日本語吹き替え版も劇場公開された。勿論、マクレーンの吹き替えはテレビ放送版で全シリーズで彼の吹き替えを務めた俳優にして声優の野沢那智。公開前には氏の吹き替えによるコマーシャルも公開された。また、2015年現在では今作が氏が最期に吹き替えたジョン・マクレーンとなっている。
更にDVD及びBD版には、ソフト版の全シリーズでマクレーンの吹き替えを務めていた俳優兼声優の樋浦勉によるバージョンも収録という粋な試みも成されている。この樋浦氏のバージョンは野沢氏のとは演技のみならず、台詞まで違っているなど、全く異なる魅力を持った内容になっているので要チェックである。なお、ソフトによっては樋浦氏のバージョンしか収録されていないものもあるので注意。両方楽しみたい場合はスペシャル・エディションか、特別版をどうぞ。
◆ゲーム登場場面
今作のオープニングで登場するハッカー青年の家のシーン、並びに中盤のワーロックの家のシーンにて、Xbox360の『Gears of War(ギアーズ・オブ・ウォー)』が登場。前者は知人(?)と思われる人物がプレイしており、後者では部屋のテレビにタイトル画面が表示されていた。また、後者の場面では僅かながらXbox360本体も登場する。
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