■上映:2007年3月17日
■監督:トニー・スコット
■出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、ジェームズ・カヴィーゼル、アダム・ゴールドバーグ、ブルース・グリーンウッド、マット・クレイヴン、エル・ファニング(ほか)
■日本語吹替:大塚明夫、安藤麻吹、木下浩之、てらそままさき、鉄野正豊、谷口節、水内清光、根本圭子(ほか)
■販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
■定価:1429円(DVD:税別)、2381円(Blu-Ray:税別)
【Latest Update :7/12/2026 | First Publication Date:10/4/2015】
登場ゲーム&ゲーム効果音
【登場ゲーム一覧】
◆ゲームボーイアドバンスSP(アズライトブルー)
ストーリー概略
2006年2月28日。アメリカ・ルイジアナ州ニューオリンズでは、「謝肉祭(マルディグラ)」のため、アメリカ海軍の兵士とその家族を乗せたフェリーがミシシッピ川を渡っていた。
ところが突如、フェリーが爆発。大人から子供を含む、計543名の乗客が犠牲となる大惨事となった。
事故の捜査を開始したアメリカ連邦捜査機関「ATF(※アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)」所属の捜査官「タグ・カーリン」は、水上に浮かんだいくつかの証拠品を検証した結果、事故が何者かによる爆弾テロであることを突きとめる。そして捜査が進むなか、この事件に巻き込まれたとされる「クレア・クチヴァー」なる女性の遺体が発見された。
すぐさまタグは遺体が発見されたアパートへと出向くのだが、クレア本人の顔を見て、なぜか見覚えがあるような既視感(デジャヴ)に襲われる。しかも現場にはタグ自身の指紋と誰かを治療したかのような痕跡が残されているのに加え、タグ本人が吹き込んだ留守番電話のメッセージまで録音されていた。タグがこのアパートを訪れたのは今が初めてである。その事実がありながら、どうしてクレアの部屋にタグが居たと思しき痕跡があるのか?
突如浮上したこの謎に悩んでいたタグの元に、FBIから特別捜査班への協力を要請される。要請に基づきFBIへと出向いたタグが見たのは、政府が極秘に開発した「タイム・ウィンドウ」なる映像装置。過去の特定のエリアを自由に見ることができる監視システムだった。だが、その装置が見れるのは現在から4日と6時間前のみ。事件に関係ある場所を確実に突き止めるため、事故をテロと断定したタグの優れた観察眼が求められたのだ。かくして、「タイム・ウィンドウ」を駆使して事件の前日の状況を探っていくタグ。彼がそこで見つけた事件の驚くべき真実とは。
作品解説
『アルマゲドン』、『ブラックホーク・ダウン』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどを代表作とする映画プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマー製作のSFサスペンス映画。監督は『トップガン』『クリムゾン・タイド』『エネミー・オブ・アメリカ』を代表作とするトニー・スコット。主人公のタグ・カーリン役には『トレーニングデイ』において、アフリカ系アメリカ人でシドニー・ポワチエに続くオスカー(アカデミー主演男優賞)を受賞したデンゼル・ワシントンを起用している。また、殺害された女性にしてストーリーであるキーパーソンのクレア・クチヴァー役には『最後の恋のはじめ方』で端役を務めたポーラ・パットンを起用。氏にとって、本作が初のメインヒロイン役となった。さらにFBI捜査官のポールは『バットマン フォーエヴァー』で主役のバットマン(ブルース・ウェイン)で知られるヴァル・キルマーが演じる。
日本国内では2007年3月17日に上映。奇しくも、ジェリー・ブラッカイマー製作の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』、『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』も本作と同じ年に上映されることから、日本では3作品の連続上映を応援する独自の宣伝プロジェクトも発足。その総合プロデューサーを元プロ野球選手兼実業家で、2026年現在は北海道日本ハムファイターズの監督を務める新庄剛志氏が務めた。
タイトルの通り、初めてでありながらなぜか身に覚えのあるという感覚「既視感(デジャヴ)」を題材とした作品。複雑なストーリー展開、ジェリー・ブラッカイマー製作作品特有の特殊効果を活かした派手なアクションと演出、斬新かつ野心的なアイディアを凝らした設定、そしてデンゼル・ワシントンの迫真の演技が光る内容になっている。
特にストーリーは波乱万丈のひと言。序盤は凄惨な爆破事件とそれと関連する殺人事件、そして殺害された女性に対しての謎を描いたサスペンスらしい展開が繰り広げられる。だが中盤にて、「タイム・ウィンドウ」なる驚愕の監視システムが登場してからは、過去の映像から事件の謎を紐解いていくSFバリバリな展開になっていく。また、「タイム・ウィンドウ」の映像に映っていた現場へと主人公のタグが足を運び、当時の状況を事細かに調査するという、現在と過去が交差する展開も挟まるようになり、ストーリーと映像表現の双方が複雑怪奇なものへと変容していく。
最大の見所は、タグが一連の調査を経て「タイム・ウィンドウ」に隠された機能を発見してからである。機能の詳細についてはネタバレになるため省略するが、それが明らかになってからは、まさにSFの真骨頂とも言うべき衝撃的な展開になり、そのまま既視感の正体も暴かれる驚きと納得の結末へと収束するのだ。それほどまでに最初から最後まで、波乱万丈がすぎる展開盛りだくさんの内容となっている。それもあって語られる情報の量も多く、人によってはメモ帳に記録しないと話に追いつけなくなる恐れがあるほど。また、鑑賞中に集中力が途切れたりした場合も、今、どういう状況なのか、どうして主人公がそんな行動に出たのかといった背景が分からなくなりかねない。それもあって、鑑賞するに当たっては腰を据えて挑む必要あり。中断しながら鑑賞するのもストーリーの性質上、混乱を深めることになるので、一気に見通すことをオススメする。
もうひとつ付け加えるならば、本作は日本語字幕ではなくて日本語吹き替え版で見るのもオススメである。ただでさえ、ストーリーが複雑なだけあって、字幕だと情報量の多さから理解が追い付かなくなる懸念もある。日本語吹き替え版なら、一部の情報が日本語音声を通して入ってくるので、負担は少ない。なのでもし今後、観るつもりである場合、初見であるならそちらを選ぶことを推奨する。なお、主人公タグの日本語吹き替えはデンゼル・ワシントンの専属声優である大塚明夫氏が担当。その演技も本編のデンゼル・ワシントンの立ち振る舞いに負けず劣らないほど迫力満点なので要チェックである。
色々見所の多い内容ではあるものの、隠された機能が暴かれてからの展開に関しては、人によっては賛否が分かれやすい。既視感の正体についても、細かい設定を突き詰めていくと疑問符が浮かぶところがあるため、モヤッとしてしまうかもしれない。
そして、終盤の展開の詳細を伏せたように、本作は鑑賞前に情報を集めすぎるとネタバレに抵触する恐れがあるため、なるべく真っ白な状態で観るのが望ましい。ただ、「タイム・ウィンドウ」なる監視システムおよびその名前からして、なんとなくどういう展開なのかが想像できてしまったりもするのだが。結構な集中力を必要とするのがタマにキズではあるものの、観終えた後には見終えた後には良い疲労感が得られるはず。エンディングも結構、捻りを効かせたものになっているので必見だ。
ゲーム登場&効果音使用場面
オープニングのフェリー爆破事件発生前、乗客がフェリー上で和気あいあいと楽しんでいるシーンにて、ゲームボーイアドバンスSPのアズライトブルーが登場。一瞬、クローズアップされる一人の男の子のカットで出てくる。ただ、SP本体が真横状態で映る都合上、男の子が何のゲームで遊んでいたのかまでは確認できない。