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≫ブレーキ・ダウン
■公開年月(日本) 1998年1月24日
■監督 ジョナサン・モストウ
■出演 カート・ラッセル、キャスリーン・クインラン、J・T・ウォルシュ、M・C・ゲイニー、ジャック・ノーズワージー、リッチ・ブリンクリ、レックス・リン…(ほか)
■販売元 パイオニアLDC(DVD)
■定価 3218円(DVD:税別)
▼登場ゲーム一覧 ≪Last Up Date : 4/12/2015≫
◆DOOM(ドゥーム)(※スーパーファミコン版)
◆ストーリー概略
カリフォルニアへの引っ越しで、長距離ドライブを楽しんでいたジェフとその妻であるエイミー。だが、ドライブの途中、彼らの乗る車が突然故障し、立ち往生してしまう。周囲一帯が荒野だった為、途方に暮れる二人だったが、そこに一台のトレーラーが現れる。ジェフはトレーラーの運転手に助けを求め、話し合いの末、エイミーが修理屋を呼ぶ為、運転手の男性と共に現在地から少し先にある『ベルズダイナー』と呼ばれるレストランへと向かった。そしてジェフは故障した車を見張る為、その場に残ったのだが、いつまで経ってもエイミーは戻ってこなかった。

やがて、自ら故障した車を調べ始めたジェフは、故障の原因が電気配線の抜けが原因だった事に気付く。結果的に自ら結線を行って車を直したジェフは、『ベルズダイナー』へと向かう。
ところが、いざ辿り着いてみるとそこにエイミーの姿は無かった。
気になったジェフが聞き込みを続けると、一人の男からエイミーが別のトラックに乗り、北の川の方角へと向かったとの情報を得る。それを頼りにジェフは車を飛ばすのだが、そこで彼は突如、何者からの銃撃を受ける。

突然の事態に圧倒されるジェフ。
何故、彼は銃撃されたのか。
そして、エイミーは何処へ行ってしまったのか?
一人の男の孤独な戦いが幕を開けた…。
◆作品解説
1998年(オリジナル版は1997年)に公開されたサスペンスアクション映画で、ドライブの途中、何者かによって愛妻を奪われた男性が奪還の為、たった一人で奔走するというストーリーを描いた作品。監督・脚本はジョナサン・モストウ。氏の劇場用映画デビュー作で、『キングコング』、『デューン/砂の惑星』等に携わったプロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティス氏に脚本が評価されたのを機に映画化に至ったという経緯から製作された。モストウ氏は今作の後、潜水艦を舞台とした戦争映画『U-571』の監督を務め、一躍その名を世界に広めた。以降、マイケル・ダグラス主演の『ゲーム』では製作総指揮を務め、2003年にはSF大作映画シリーズ『ターミネーター』三作目の監督を務めるなど、精力的に活動している。
出演者に関しては、主人公のジェフ役に『遊星からの物体X』、『バックドラフト』などで知られるカート・ラッセル、その妻のエイミー役に『アポロ13』でアカデミー賞にノミネート経験がある女優、キャスリーン・クインランを起用。トレーラーの運転手で、後にストーリーの重要なキーパーソンとなるウォーレン役は主人公役のカート・ラッセルと『バックドラフト』にて共演経験があり、存在感のある悪役の演技に定評のあるJ・T・ウォルシュが演じている。その他のキャストにM・C・ゲイニー、ジャック・ノーズワージー、リッチ・ブリンクリーほか。

かつてスティーブン・スピルバーグが手掛け、氏の処女作として名高いサスペンスカーアクション映画『激突!』へのオマージュと敬意が詰め込まれた作品で、一人も仲間が居ない中、妻の奪還の為にただ一人で戦うというシビアな設定と緊迫感溢れる演出、癖の強い登場人物達とストーリー展開が大きな売り。メインのストーリーに絡んでくる人物が最小限な為にストーリーの状況は非常に把握し易いほか、カート・ラッセル演じる主人公が見舞われる事態があまりにも理不尽であるので思わず感情移入してしまうほどに見入ってしまったりなど、焦点を絞り込む工夫とこだわりが絶妙に活かされた仕上がりになっている。
また、主人公ばかりでなく、一連の事件を仕組んだ犯人の外道ぶりとその設定の意外性も大きな見所。実際にこんな人間が居たら、警察に逮捕するだけでは済まされないと思ってしまうほど、憤りを覚えるキャラクター付けが成されており、見る者に強烈な印象を与える。悪役側の手口に多少、納得が行き難い行動があったり、説得力の弱さが感じられる箇所も散見されるが、分かり易い設定と緊迫感溢れる演出と相まって、終始、全く目が離せない内容になっている。上映時間は95分と短めながら、密度はかなりのもの。アクション映画、サスペンス映画好きならば、チェックして然るべき価値のある良作だ。但し、2015年現在でもBlue-Rayでの販売は行われておらず、DVDも既に生産終了となってしまっている。それでも見たいという場合は、レンタルで借りるか、或いは中古で買うしかないだろう。

ちなみにテレビでは1999年に『金曜ロードショー』、2006年に『木曜洋画劇場』で過去、放送されている。金曜ロードショー版と木曜洋画劇場版は吹き替えの出演陣が異なっており、金曜ロードショー版では主人公のジェフを原康義が、木曜洋画劇場版では大塚芳忠が担当している。なお、後者はDVD、VHS版と共通しており、それのテレビ放送版とも言える。
更にこの木曜洋画劇場版では、放送直前にオリジナルの予告コマーシャルが放送されたが、これがまた強烈極まりない出来。その特徴を書き記すと、以下の通りである。

◆ナレーションが若本規夫
◆「女房失踪」、「亭主疾走」、「亭主一匹死闘編」、「恋女房奪還慕情」という強引且つ、的確な当て字の数々。
◆「あんたー!

2006年当時、木曜洋画劇場はぶっ飛んだナレーション及び豪華声優を売りとした予告コマーシャルを多く展開しており、今作もその一作として公開された。一見、無茶苦茶だが、映画のストーリー及びその魅力を的確に紹介したその内容は色んな意味で必見である。今や、見る手段はほとんど無いに等しいが…。
◆ゲーム登場場面
ストーリー終盤、犯人のアジトのシーンにて、FPSの古典的名作として知られる『DOOM(ドゥーム)』が登場。アジト内にあるテレビにデモプレイが映し出されていた。ゲームソフトとゲーム機本体は一切出てこないが、テレビに映し出されていた事から察するに、スーパーファミコン版と思われる。
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