≫64マリオスタジアム
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■放送局 |
テレビ東京 |
■放送期間 |
1996年7月4日〜2000年9月28日 |
■出演 |
渡辺徹、加藤紀子、内山信二、渡邊浩弐、チャンプ丸山、須藤温子、一宮里絵、あさりど(堀口文宏、川本成)、グレートチキンパワーズ(北原雅樹、渡辺慶) |
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▼番組概要 ≪Last Up Date : 2/7/2010≫
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シリーズ第三弾。NINTENDO64の発売をきっかけに、番組タイトルと内容を大幅にリニューアルした『スーパーマリオスタジアム』。念の為だが、正式な読みは『ロクヨンマリオスタジアム』である。
総合司会及び、副司会は引き続き俳優の渡辺徹と女優の加藤紀子。更に『スーパーマリオスタジアム』の『スーパーボンバーマン4』の特集回にてゲスト出演した、子役でお笑いタレントの内山信二が新たに副司会として参加した。
放送時間帯は『スーパーマリオスタジアム』と同様に午後6時30分から午後7時まで。初回放送に限り、ロクヨン本体と同時に発売されたゲームの特集企画を放送。第二回目の放送より、正式にクイズバトルを含んだ本編開始となった。
内容は『スーパーマリオスタジアム』と同様にクイズバトル中心。システムも『スーパーマリオスタジアム』後期のディフェンディングチャンピオン制度を廃したものを起用し、クイズはNINTENDO64に関連したものを中心とした。更に『スーパーマリオスタジアム』のE3特集などでコメンテーターとして出演した渡邊浩弐による『クイズ!なぞなぞ仮面』、副司会の内山信二が体を張って様々な事にチャレンジする『内山のファイト一発!』と言ったゲーム以外のクイズやVTR企画も組まれ、バラエティー色も豊かなものに。
だが、NINTENDO64の深刻なソフト不足の影響を受け、1997年1月以降からクイズと各種企画の質が低下。問題テーマの使い回しが顕著になる。更に副司会だった内山信二も当時、中学三年生(受験生)だった影響で降板となり、『内山のファイト一発』の企画が廃止(※スポンサーである任天堂の意向も廃止の原因の一つだったらしい)。『ポケモンリーグ』なる対戦コーナーが組まれ、それが番組のメインを飾るようになる。
そして1998年3月には『スーパーマリオクラブ』後期から副司会を務めてきた加藤紀子が降板し、新たに須藤温子、一宮里絵の二人が副司会で参加。
番組内容もポケモンの情報しか扱わないという、もはやNINTENDO64もマリオも関係ない内容へと激変。更に1998年10月以降からは『スーパーマリオクラブ』から続いてきたクイズ企画そのものが無くなり、『ポケモンリーグ』の対戦企画と司会陣とゲスト陣によるゲームバトル、トークが中心の内容に。番組のシンボルキャラもマリオでなくポケモンの面々となり、過剰だとしか言い様が無い「ポケモンひいき」をするようになってしまった。それから2000年9月28日まで、番組はこの「ポケモンひいき」を継続していく事になる。
長々と語ったが、とにかく番組内の改変がやたら激しかったシリーズで、特に後期は前番組とは完全な別物となっていた。また、1998年3月から10月辺りまで続いたいわゆる「ポケモンひいき」も異常な域であり、そのやり過ぎっぷりに怒りを覚えて番組を見なくなったり、冷遇されたマリオの扱いに同情した視聴者も数多くいたと思われる。
ある意味、この番組の黄金期は放送初期である。その時は『スーパーマリオスタジアム』の後継番組として、スタジオの熱気などを見事に引き継いでいた。そして、内山信二による『内山のファイト一発』の企画も素晴らしい出来で、その体を張った活躍ぶりには多くの視聴者が笑ったり、共感を覚えたりしただろうと思う。そう順調であったのに、後期からポケモン一色となり、題名に反した内容になってしまうとは…。いざ、振り返ってみると色々と空しい気持ちになる。
ちなみにゲスト陣は相変わらず豪華。海砂利水魚こと現くりぃむしちゅー、アリtoキリギリスなど、2009年現在は大物となったお笑いコンビや女優と言った人達が出演していた。また、後期にて行われた『大乱闘スマッシュブラザーズ』の対戦企画にて活躍したあさりども、当時の小中学生から大きな支持を得たというのも外せないエピソードだ。
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▼コーナー紹介
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代表的なものに限ってピックアップ。
※一部企画の名前は資料が不足している為、仮題としています。
その為、紹介内容に間違いがあるかもしれません。
正式名称や正確な情報をご存知の方は情報をお寄せください。
◆クイズバトル
『スーパーマリオスタジアム』からの引き継ぎコーナー。
二人一組のチームが優勝を争うというもの。
初期には『マリオダイス』というサイコロを振り、問題が選択されるというシステムが起用されていた。ダイスは基本的に一回目はゲスト、二回目以降からはクイズに回答したチームが振る権利を与えられた。
ダイスを振るVTR。
各種マス目にはマリオを初めとする、マリオシリーズのキャラクターの絵がプリントされていた。
各マス目の詳細は以下の通り。
■マリオ:『ボーナストライアル』
『スーパーマリオ64』の特定課題に挑戦。成功した場合に50点が加算される。
課題はその回ごとに違ったものを出題。
第二回放送より。
クリボー三匹を15秒以内に倒すと50点。
■ルイージ『Quiz NINTENDO64』
NINTENDO64に関するクイズを出題。
■ピーチ:『Quiz スーパーファミコン』
スーパーファミコンに関するクイズを出題。
■ヨッシー:『突撃!なぞなぞ仮面』
渡邊浩弐扮するなぞなぞ仮面による、なぞなぞ問題を出題。
■クッパ:『炎の64バトル』
参加する四チームがゲームで順位争いをする。
『スーパーマリオスタジアム』とは異なり、スタート地点争奪のクイズは無し。
■ドンキー(ドンキーコングJr.):『内山のファイト一発』
内山信二によるチャレンジ企画。終盤にクイズが出題。(※後述)
なお、ダイスのマス目は演出による処理だった為、同じマスが連続して出る(同じテーマの問題が出題される)という事は滅多になかった。
この6つの問題を終えた後、ゲストがゲームにチャレンジする『スタチャレ64』が行われた。『スーパーマリオスタジアム』後期の『スターチャレンジ』の進化系である。
初期はパイロットウィングス64のチャレンジ。
途中からダイスは廃止され、ストレートなクイズ方式になる。
更に1997年からは4名のゲストとチームを組み、クイズに挑戦するという新システムを起用。どのゲストとチームを組むかは開始前のカード選択によって行われた。
カード選択の図。
また、1998年3月以降(加藤紀子降板以降)はポケモン中心の内容となり、ロクヨンの話題はほとんど出なくなる。そしてその後、同年10月頃に完全に消滅した。
ちなみに余談だが、初回だけダイスの効果音が異なっており、「ピョンピョン」という軽い音だった。ただ、それ以降は鉄製のダイスという設定を反映してか、鈍い音になっている。
◆突撃!なぞなぞ仮面(なぞなぞ大魔王)
初期の怪しげな企画その一。渡邊浩弐扮する「なぞなぞ仮面」がなぞなぞを出題すると言うそのまんまのコーナー。何故だかテーマ曲は『月光仮面は誰でしょう』。(※但し、第一回目放送の時は別の曲だった)
数回の放送の後、なぞなぞ大魔王なるキャラがスタジオに降臨(姿は無くて声だけ)、『クイズ!なぞなぞ大魔王』というなぞなぞが連続で出題されるコーナーへと進化する。しかし、数回の放送を経て廃止された。なお、なぞなぞ大魔王の声は『サザエさん』の穴子役や『ドラゴンボールZ』のセル役でお馴染みの人気声優、若本規夫氏が担当した。
◆内山のファイト一発!
初期の怪しげな企画その二。副司会の内山信二が、ロクヨンソフトからアプローチした様々なネタにチャレンジするというもの。第一回では『パイロットウィングス64』からのアプローチで、ハンググライダーにチャレンジ。しかし、この回では怖気づいて失敗、第二回にてリベンジを果たした。その後も『スーパーマリオ64』のスライダーなど、様々なチャレンジが行われていくが、ある回から『大阪のグルメ特集』やら『ボクシング特集』、『マジシャン特集』などのロクヨンソフトと関係の無い内容が組まれるようになっていった。
次第にコーナーの存在意義が疑問視されかけていた中、内山信二の番組降板、スポンサーの意向に伴って廃止。
しかし、コーナー自体の出来はなかなかのもので、当時、これを楽しみにしていた視聴者も少なくなかったのではないだろうか。そういう意味では、初期の名物企画とも言える。
内山信二、ハンググライダーで宙を舞う!
(第二回放送より)
◆ポケモンリーグ
1997年頃からスタート。『ポケットモンスター』のブレイクにあやかって始まった単独企画。任天堂公式のポケモン対戦ルール(ポケモンのレベルは50〜55、参加メンバーは三体まで…など)に乗っ取ったチーム別バトルで、小学生から中学生は勿論の事、社会人の大人まで参加した。後期からは番組メイン企画となる。
また、開始初期は『スーパーゲームボーイ』を使った対戦(形としてはかなり特殊な方法と思われる)となっていた。しかし、1998年8月に『ポケモンスタジアム』が発売されて以降はそちらのソフトを使っての対戦となった。
解説役として、当時『ファミリーコンピュータMagazine』編集部所属のトランセル種市氏がレギュラーとして出演。この企画の出演がきっかけとなり、氏は「ポケモン解説のお兄さん」として当時の小中学生の人気者となる。
◆ゲストトーク
クイズ企画消滅後に新たに導入されたコーナー。総合司会の渡辺徹がゲストを招き、トークを展開するというもの。基本的にはゲームに関連した人物を呼ぶのが通例となっていた。
出演者の大半は任天堂関係者が多いが、たまにポケモンのアニメ、また1999年4月より放送されたドンキーコングのアニメに関連した人物なども出演した。代表的な人物としては、俳優の綿引勝彦氏(ポケモンおじさん)、声優の山寺宏一氏(ドンキーコング役)など。
◆今夜のアニメ『ポケットモンスター』
1998年3月の加藤紀子降板後から始まったコーナー。
アニメ『ポケットモンスター』の今夜の放送内容を紹介するというもの。丁度、マリオスタジアムの後番組がポケモンだったので、応援コーナーみたいなものだった。
番組後期の異常な「ポケモンひいき」を象徴するコーナーの一つである。
◆出張!大乱闘スマッシュブラザーズ
1999年2月以降からスタート。
お笑いコンビのあさりどが、視聴者の御宅にお邪魔してスマブラの対戦をするという対戦企画。この企画がきっかけで、あさりどは小中学生の間で当時、人気者となった。
なお、当人達の腕はボロボロで、負け続きであった。その為、小学生達からは「弱過ぎる」などと散々言われてたのは、もはや語るまでも無い。
なお、番組最終回では、この企画の拡大版に当たる大会企画が行われた。その企画には、スマブラのディレクターである、桜井政博氏がゲスト出演。
2009年現在、桜井氏がテレビ出演をしたのはこの時が最初で最後となっている。
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▼スペシャルエピソード
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筆者が印象に残っているエピソードをピックアップ。
◆加藤紀子、先生失格
初回放送にて、『スーパーマリオシリーズ特集』なる企画が組まれ、マリオ先生として加藤紀子が進行役を務めた。そして、コーナー終了後に加藤紀子が『スーパーマリオ64』をプレイし、ノコノコの甲羅に乗ってスケボーする様を見せようとした。しかし、甲羅に乗ったまでは良かったのだが、その後に近くの柵にぶつかって失敗。渡辺徹と内山信二に笑われた挙句、リベンジの機会すら与えられずに終わってしまった。先生、悲し過ぎます。。
◆加藤紀子、まさかの自爆。
第二回放送より。記念すべき一回目の『突撃!なぞなぞ仮面』にて、「「つち」「みず」「き」などが入ってるカンはどんなカン?」という問題がVTRにて出題された。
その後、スタジオに戻り、加藤紀子が問題を読み上げたのだが、この時…
「「どー」「すい」「もく」などが入ってるカンは…」
と、ウッカリして答えも同然な大ヒントを与えてしまう。
それに気付いた渡辺徹は読みが違うことを指摘し、すぐさま「「つち」「みず」「き」」と訂正。しかしもうこの時点で、問題の答えが『一週間』であるのはバレバレ。渡辺徹も「ほかにも「ひ」とか、「つき」とか…」と追い討ちをかけ、徹底して加藤紀子を弄り倒した。
当然、この問題に解答したチームは一発正解。
ウッカリして読み違えてしまった加藤紀子は撃沈。
致命的なミスを犯した加藤紀子に対し、渡辺徹は笑いながらこう一言。
「お前はアホか!」
ちなみに正解したチームに対しては「よく分かりましたね〜!」とワザとらしくコメントした。これもまた、加藤紀子に対しての弄りであったのは言うまでもない。。
◆スペシャル放送中止の理不尽過ぎる背景
これはあまりに有名なエピソード。1997年10月の番組がポケモンひいきを始め出した頃、その年の年末12月30日に久々の1時間特番が予定されていた。例によって内容は、ポケモンリーグ中心のもの。
だが、その2週間前、ポケモンのアニメにて、かの『ポケモンショック』事件が発生。その影響で、何故かこの特番までもが放送休止になるというとばっちりを受けた。
中止の理由はポケモンを扱っていたから、というのが有力な説である。
しかし、ポケモンショックはアニメ側の技術的な問題によってもたらされたもので、決してポケモンそのものとの関係は無かった。それなのにポケモンと言っただけで番組を潰すというのは、何とも理不尽極まりない話である。
如何にも当時、ゲームが否定的な目で見られてたかを現すエピソードと言えるだろう。
以下余談だが、このポケモンショックが起きた当時は、テレビ各局がポケモン批判をする偏向報道を繰り返していた。その中でもTBS『ブロードキャスター』の報道はあまりにも醜悪な内容で、多くのゲームファンとポケモンファンの怒りを買ったことで有名である。
唯一、正しい報道をしていたのがテレビ朝日の『ニュースステーション』、テレビ東京の報道番組ぐらいだったのが、当時、如何にこの事件が誤解されていたかを現している。
◆桜井政博にメロメロ?
番組最終回のスマブラ大会の企画より。
先も紹介したが、この最終回にてスマブラのディレクターである桜井政博氏がゲスト兼コメンテーターとして出演した。しかもこの時の氏は、当時のHAL研究所のスタッフしか知らぬ、頭にバンダナを巻いた状態であった。その時の格好が女性視聴者のハートを捉えたのか、後に当時の『ニンテンドードリーム』にあった『任天堂の質問箱』のコーナーにて、その桜井氏を描いたイラストが投稿され、掲載された。桜井氏が如何に女性ユーザーから支持されているのか、それが垣間見えた小さなエピソードである。ちなみに2009年現在の氏は、未だバンダナを付けたりするのかどうか不明。ただ、ジョジョ立ちはしている。(>『桜井政博のゲームについて思うことDX(エンターブレイン刊)』:196ページ参照)
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