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≫GA 芸術家アートデザインクラス
■放送局:独立UHF放送局(千葉テレビ、テレ玉、テレビ神奈川ほか)
■放送時期:2009年7月6日~9月29日(全12+1話)
■原作:きゆづきさとこ
■監督:桜井弘明
■シリーズ構成・脚本:待田堂子
■アニメーション製作:AICPLUS+
■声の出演:戸松遥、徳永愛、沢城みゆき、堀江由衣、名塚佳織、神田朱未、小清水亜美、小西克幸、内藤玲、津久井教生、南央美、高山みなみ…(ほか)
■販売元:エイベックス・ピクチャーズ
■定価:7,480円(DVD限定版:税込)、6,380円(DVD通常版:税込)、2,1780円(Blu-ray BOX:税込)
▼登場ゲーム一覧 ≪Last Up Date : 4/18/2021≫
◆ニンテンドーDS Lite(クリスタルホワイト)
◆ニンテンドーDS Lite(クリムゾン / ブラック)
◆ストーリー概略
私立・彩井学園工業大学附属彩井高等学校(通称:彩井高校)の「芸術家Aクラス(GA)」は、授業の大半が美術・デザイン関係を占めるアートデザイン専攻のクラス。
ここに通う山口如月は、賑やかな4人の友人たちに振り回されつつも、楽しい日々を送っていた。

これはそんな5人の女生徒たちの学園生活と日常を描いた物語。
◆作品解説
芳文社の『まんがタイムきららCarat』にて連載されていた、きゆづきさとこ原作の同名の4コマ漫画を原作とするアニメ。2009年7月から同年9月まで、千葉テレビ、テレ玉、テレビ神奈川などの独立UHF放送局で放送された。全12話。テレビ放送版とは別に、2010年発売の『GA 芸術家アートデザインクラス OVA』分を含めると計13話となる。
原作は当初、平和出版の『COMICぎゅっと!』にて連載。しかし、2004年12月9日発売の第3号を持って廃刊となり、以降『まんがタイムきららCarat』へと移籍される形で連載された。なお、アニメ放送当時は原作が連載中だったが、それから6年が経った2015年12月28日を以て完結を迎えている。原作の単行本数は全7巻となっている。
テレビアニメ版の監督は『赤ずきんチャチャ』、『魁!!クロマティ高校』などで知られる桜井弘明が務め、シリーズ構成と脚本は『無敵看板娘』、『らき☆すた』で同ポジションを務めた待田堂子が担当した。出演陣は(事実上の)主人公・山口 如月役に戸松遥、野田ミキ役に徳永愛、友兼役に沢城みゆき、大道雅役に名塚佳織、野崎奈三子役に堀江由衣。また、本編もうひとつの主役組である美術部のメンバーにそれぞれ神田朱未(芦原ちかこ)、小清水亜美(水渕)、小西克幸(魚住)、内藤玲(保村)が配役されている。ちなみに美術部在籍の友兼の兄は沢城みゆきが兼任している。

基本的には原作に準拠し、主人公格であるGA所属の5人、美術部の学園生活と日常を美術に関する雑学知識を交えながら描いたストーリーが展開。構成としては1話ごとに原作の複数のエピソードをミックスさせた形になっており、全体的にハイテンポで展開されていくのが特徴になっている。また、1話ごとにエンディングテーマの歌い手が変化。それに応じてエンディングシーンのアニメパターンも変わると言った、地味ながらも細かい仕掛けが凝らされている。同様に各話においては原作のカラーページに登場していた劇中劇「えがいてあそぼ!」がアバンタイトルなどに登場。専用のテーマ曲も付けられている徹底ぶりで、どことなくNHK Eテレで放送されそうな番組っぽさが強化されているのもちょっとした見所になっている。他にもオープニングでは原作でネタにされた演出が一部忠実に再現されていたり、一発ネタだった特撮ネタの登場頻度が上がっているなど、ファンをニヤリとさせる要素が満載。原作未読の視点から見ても終始、愉快な調子で展開される各話の内容と、個性的すぎるキャラクターたちのインパクトも相まって、十分に楽しめる内容。冗談抜きに深夜枠で放送されたのが不思議に感じる雰囲気の作品なので、低年齢層にも安心して推せる作りになっている。それもあって、一時期はNHK Eテレでの再放送も望まれたとか、望まれなかったとか。

ただ、複数のエピソードを混ぜる構成を取ってしまった反動で、放送当時はまだ単行本化していなかったエピソードが先んじてアニメ化されたり、オリジナルエピソードが挟まれるなどの弊害もあった。また、あるエピソードに野田ミキの姉が登場するのだが、なぜか声優ではない一般人(それも大道雅役に名塚佳織の実姉)が配役されていて、他のキャラクターたちと強烈に浮いてしまっているというお遊びにしても首を傾げたくなる難点がある。
ただ、いずれもそこまで致命的な難点なほどではなく、愉快なキャラクターたちの日常と美術の雑学ネタを楽しめる原作同等の魅力を持ち合わせた良作に完成されている。その独自の作風も相まって、熱烈なファンを持つきゆづきさとこ原作作品の稀少なテレビアニメ作品でもあるので、氏のファンなら必見の1本である。

余談ながら、とあるエピソードでは同じくきゆづき氏原作の『棺担ぎのクロ。~懐中旅話~』の主人公クロがさりげなくゲスト出演していたりする。ついでに美術部の顧問である笹本役には、そんなクロを演じていた高山みなみが起用されているという分かる人には分かるネタもあったりする。また、沢城みゆきの出演に関してもゲームボーイアドバンス、プレイステーションポータブルで発売されたシミュレーションRPG『ユグドラ・ユニオン』を知る人なら色々察するかもしれない。
◆ゲーム登場場面
そんな『ユグドラ・ユニオン』が本編に登場……するということは無く、ニンテンドーDS Lite本体が複数のエピソードで登場している。初回は第6話の「美術部やしき」。オープニングの野田ミキと友兼のやり取りで登場している。この時のカラーは「クリスタルホワイト」で、ゲームカードも出てきたのだが、裏面だった関係で中身は不明。
2回目は第11話「しあわせな結末」で、美術部のシーンで登場キャラの保村がプレイしていた。この時のカラーは「クリムゾン / ブラック」。例によって、プレイしていたソフトは明かされていない。
とりあえず、DSという事でどれも『ユグドラ・ユニゾン』としておけばいいのかもしれない。
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