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≫ベン・トー
■放送局 TOKYO MX、毎日放送、テレビ愛知、tvk、AT-X
■放送時期 2011年10月11日~2011年12月27日(※全12話)
■原作 アサウラ(集英社スーパーダッシュ文庫刊)
■監督 板垣伸
■シリーズ構成・脚本 ふでやすかずゆき
■アニメーション製作 david production
■声の出演 下野紘、伊瀬茉莉也、加藤英美里、悠木碧、茅野愛衣、宮野真守、竹達彩奈、興津和幸、安元洋貴、堀江由衣、田村ゆかり、石田彰…(ほか)
■販売元 ポニーキャニオン
■定価 6800円(Blue-Ray:税別)、5800円(DVD:税別)≪全6巻≫、
20000円(Blue-Ray Box:税別)
▼登場ゲーム一覧 ≪Last Up Date : 12/11/2022≫
◆セガサターン(ホワイト)
◆バーチャファイター2
◆バーチャスティック(後期型)
◆ストーリー概略
私立烏田高等学校に通う1年生の佐藤洋(さとう よう)はある日、寮近くにあるスーパーマーケットへと立ち寄り、売られていた半額弁当に手を伸ばす。だが直後、何故か気を失ってしまう。しばらくして目を覚ました時には、目の前にあった半額弁当全てが消えていた。更にその間、外から自らの様子を眺める同じ高校の1年生と思しき女子生徒を目撃する。

翌日、再びスーパーを訪れた洋は、「氷結の魔女」と呼ばれる件の女子生徒、槍水仙(やりずい せん)より、スーパーで起きている半額弁当を巡る争い「半額弁当争奪戦」の説明を聞き、自らもその戦いへと足を踏み入れることになる。

かくして、自らの誇りと生活をかけた、熾烈な戦いが幕を上げた。
◆作品解説
半額弁当の購入を巡って、学生達が閉店間際のスーパーマーケットで死闘を繰り広げるというシリアスなのか、ギャグなのかよく分からない設定とストーリー展開が異彩を放つ、ライトノベル『ベン・トー(アサウラ:著、柴乃櫂人:イラスト)』を原作としたアニメ。2011年10月から同年12月にかけ、TOKYO MX、毎日放送などで深夜帯に放送された。全12話。原作は集英社のライトノベル文庫レーベル『スーパーダッシュ文庫』より、2008年2月25日から刊行。宝島社発行『このライトノベルがすごい!』において、2009年から3年連続に渡ってベスト10入りを果たすなど、高い評価を獲得したことでも話題を呼んだ。

原作はその後、2014年2月25日に発売された12巻を持って完結を迎えている。アニメ版は原作第1巻の刊行から丁度3年目を迎える(&当時の最新巻である7巻が発売された)2011年2月27日に発表された。
アニメーション制作は『最終兵器彼女』、『カレイドスター』、『ラストエグザイル』などを手掛けた旧ゴンゾの元代表取締役が興したdavid production(デヴィッド・プロダクション)。監督・構成・デザインワークスは『BLACK CAT(ブラックキャット)』、『バスカッシュ!』などでも同ポジションを務めた板垣伸。シリーズ構成及び一部脚本はふでやすかずゆきが担当した。キャスト陣は下野紘、伊瀬茉莉也、加藤英美里、悠木碧、茅野愛衣、宮野真守、竹達彩奈ほか。本編中盤以降には興津和幸、安元洋貴、堀江由衣、田村ゆかり、石田彰と言ったキャスト陣が追加で出演している。

原作の設定が設定だけあって、本編はツッコミどころ満載、笑いどころも盛り沢山。戦闘シーン、弁当の描写に関して気合が入った仕上がりになっており、特に前者は普通に考えて警察沙汰だろ、どういう世界観だよと言わんばかりの躍動感溢れるアクションと迫力満点のカットで楽しませてくれる。原作通り、登場人物達は超人的な技を駆使して激しい殴り合いを繰り広げるので、その部分だけ見れば立派なバトルアニメ。しかし、彼らは戦う理由は半額弁当。そのシュールな設定も相まって、先のギャグなのかシリアスなのかよく分からない不思議な雰囲気が醸し出されている。まさに「考えたら負け」。頭を空っぽにしてみるのが正しい、と言わんばかりに感じることが重視される作風……と言えるかもしれない。後者の弁当も専用の作画監督を設けて担当させる徹底ぶりで、いずれも細部までこだわった描き込み具合が光る。また、それ故に深夜帯に見ると食欲を刺激させられる危険な一面も。そのことから、放送当時を考えれば夜食テロ番組と称せる。さらに原作ではポカリスエット、カロリーメイト、どん兵衛などの実在の商品が登場するが、アニメ版も発売元の大塚製薬、日清食品の公認を受けて一連の実物が登場。そして、本作の主人公佐藤洋は「セガのお世話になって14年」のゲーム好きであり、セガサターン、『バーチャファイター2』の二つも実物で登場する。もちろん、これらも発売元のセガ公認。しかも、実際のプレイ動画のほか、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』、『ファンタジーゾーン』などの往年の名作のポスターも背景に出てくるという凝り様である。なので、往年のセガファンにとっても原作抜きに必見の作品。セガの単語は1話の時点で、ビックリするほどナチュラルに出てくるので、分かる人なら腹筋を刺激させられるかもしれない。

全体的に勢い重視の作風で、昨今珍しい頭を空っぽにして楽しめるアニメ。ただ、原作通りにキャラクター、特に女性陣に癖の強い面々が多く、その点で賛否が分かれやすい内容でもある。中でも洋を目の敵にする学級委員長の白梅梅は、理不尽な暴力を振るう場面が多々ある関係で、人によっては不快感を覚えかねない。原作ではある程度ながら、洋にも信頼を置いている場面があったりするが、本アニメ版では理不尽な暴力を振るうだけのキャラクターとして描写されることに特化されている関係で、ギャグシーンであっても笑いにくいところがある。
特に彼女自身に焦点が当てられる9話は少し覚悟が必要……かもしれない。

また、全く別の意味でその前の8話も覚悟が必要かもしれない。セガサターン的な意味で。
◆ゲーム登場場面
先の通り、本作は主人公の設定が設定だけあって、セガ関連のゲーム機とゲームソフトが度々登場する。登場回数も非常に多いので、以下、それらが登場するエピソードと詳細を記す。(※ポスターに関しては省略)

■1話:ネバれ、納豆オクラ丼ぶっかけチーズトッピング弁当 440kcal
前半冒頭、佐藤洋の回想シーンでセガサターンとバーチャファイター2が登場。
更に先の「セガのお世話になって14年」の台詞も流れる。

■3話:大盛りチーズカツカレー 1080kcal
佐藤洋が所属する『ハーフプライサー同好会』の部室シーンにてバーチャファイター2が登場。話をし始めた後、プレイ動画が流れる。また、「新宿ジャッキー」「ブンブン丸」の二つ名まで台詞で出てくる。

■4話:豚肉生姜焼き弁当 852kcal
前半冒頭、寮の自室でゲームをプレイするシーンでセガサターンとバーチャファイター2が登場。名前だけだが、スペースハリアーとバーチャロンも出てくる。更に『バーチャスティック(後期型)』も登場している。

■5話:北海道の鮭を使ったあら汁 326kcal
前半冒頭、ファミ部の部室シーンにてセガサターンとバーチャファイター2が登場。
登場キャラの一人、井之上あせびがプレイしている。
また、この部室の天井には…?

■8話:たっぷりニラハンバーグ弁当 765kcal
ほぼ全編に渡ってセガサターンが登場。このストーリーにおける、ある意味で重要なキーアイテムとして描かれている。
また、前半冒頭ではいつものバーチャファイター2も登場する。

■9話:西洋和風幕の内詰め合わせ重 2910kcalとほっこりおかゆ弁当 340kcal
前半冒頭、セガサターンとバーチャファイター2、バーチャスティックが登場。
ハーフプライサー同好会の部室シーン。プレイ動画もあり。

■10話:それは昔祖母の家で食べた温かで優しい味わい。心にも体にも優しい和の料理。梅とちりめんじゃこご飯と季節の野菜たっぷりの煮物弁当 480kcal
前半のファミ部のシーン、寮のシーンにてバーチャファイター2とセガサターンが登場。
バーチャスティックも寮のシーンにて登場する。
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