
ここ数年の中でも、際立って平穏な大晦日を迎えたこの頃。
しかし、この12月を振り返ってみると、2025年でも屈指の出費の激しい1ヶ月に。Switch 2絡みの購入(ゲーム、周辺機器など)に留まらず、生活必需品に文房具諸々の購入から久しぶりの外食巡りまであったりして、なんか色々散財してしまった。言うまでもなく予算的には真っ赤っか。
でも、自分の求めていたものに対する支出だったので、特に精神面へのダメージはない。むしろ充実感がある。心なしか、そんな行動を取った影響か、(後述する)7月から続く諸々の不調も良くなった……ような?
できれば、それが年明け後に勢いづき、改善されるといいなと願いつつ、2025年の総括を。
■個人的な2025年
体力の維持と強化がもたらす恩恵を至るところで思い知らされた。
ここ数年、運動不足に伴う弊害に遭い過ぎだった。取材などの外出で帰宅するたびにダウンしては取り組むべき事柄の進捗が鈍ったり、年末の大掃除も終わるたびヘロヘロになり、そのまま夢の世界へ一直線とか……。
2025年も年明けから春頃まではそんな調子だったけど、5月中旬辺りからその頻度が減ると同時に、多少余裕も生まれるようになった。先日も大掃除を終えてヘロヘロにならず、積みゲー攻略に取り組み始めたりとか。

ぜんぶ、1月に参上した『Fit Boxing 3』のおかげです。
これによる運動習慣の定着は本当に恩恵がデカすぎた。
あと、外出の機会がコロナ禍前に匹敵する頻度に戻り、散歩する日を意識的に設けたのも大きかったと思う。同時に、自分は本当にコロナ禍の時期に体力を著しく落としたのだなと痛感したとか。ゆえに2026年は『Fit Boxing 3』と『リングフィットアドベンチャー』も交えつつ、さらなる体力維持と強化を図っていきたいと思う。
しかし一方、またも夜型から朝型へのシフトに失敗したり、7月から起きた“軋み”の影響で精神面が荒んだりしたことも。特に後者は身内からも心配されるほどだった。とは言え、おかげで色々指針を明瞭にして考える機会にもなり、今月に入ってからは前述した散財の行動もあって、気持ちも上向くようになってきている。
2026年……特に1月は引き続き、その辺りの回復に注力していきたく。テレビ、SNS断ちも回復には一定の効果があるので継続……とは言え、SNSは近ごろ、適切な距離感を掴めた気がするので、逆に呟きは増えるかもしれない。
あと、さすがに今年は映画見なさすぎにもホドがあったんで、そのリベンジを。アニメについては、ここ数年の中でも継続視聴を決意する作品が多かったため、昨年超えをした……ような気がしている。
なお、2025年度のマイベストアニメは先日に最終回を迎えた『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』です。もう、全てにおいて「その発想はなかった」のひと言(笑)。なんだか綺麗に締め括っていたので2期は無さそうだけど、いつか時間のできた時に1話から見返したい。
できれば、その時には『ユニコーンオーバーロード』の記憶が若干薄れ……たりはしないのだろうな(遠い目)。だって、この作品のスカーレット……中の人がベレンガリアだし、それどころか彼女を様付けで呼ぶアレインの中の人が演じるキャラまでおるし……。(ホンマどういう偶然やねん)
■ゲームの2025年(世間)
Nintendo Switch後継機改め、Nintendo Switch 2の話題が席巻した1年だったという印象。
しかし、年の瀬の今でも抽選販売と招待販売が継続し、未だ店頭での購入が困難な状況が続くとは思いもせず。直近では、店頭でも売られているところを比較的目にするようになってきたけど、クレジットカード支払い限定とか、会員登録必須みたいな制限が課せられたりしていて、改めて転売の負の影響を実感させられたり。
想定を上回る需要に供給が追い付いていない事情も大きいだろうけど、2026年の中ごろには普通に店頭で購入できる状況になればいいなとは思う……が。12月になってから騒がれ始めたメモリの高騰がどう影響するか。これは他のPlayStation 5などもだけど、過度に値上げする事態に至らぬことを願うしかない。
PS5に関してはSwitch 2にならってか、価格を抑えた日本国内専用版が展開されたり、『モンスターハンターワイルズ』『デス・ストランディング2』『ゴースト・オブ・ヨウテイ』といった話題作が発売されるなど、十分な存在感と勢いを見せていた印象。ただ、『モンスターハンターワイルズ』は、色々好ましくないムードを生んでしまったようなのが、外から見ていた立場としては痛ましかった。
むしろ、これはPCとXbox版も存在するタイトルだけど、4月に颯爽と現れた『Clair Obscur: Expedition 33』(エクスペディション33)が良いムードを醸成していた感じがある。

自分もとある経緯から実際に購入してクリアまでやったけど、話題になるのも納得の傑作。しかも、少人数チーム制作という点で、昨今の大作志向に一石を投じる象徴的なタイトルだった。
特にレイオフや買収の話題が相次ぐ海外で、いかなる影響と変化を及ぼすのか……色んな意味で今後が注目される。鮮烈なデビューを飾ることになった開発チームことサンドフォール・インタラクティブの次作も気になるところ。
ほかのPC、Xboxについては「ROG Xbox Ally」「Steam Machine」という新型ゲーミングPCの発売と発表が際立っていたように思う。「ROG Xbox Ally」は本当に発売される下どうかの怪しい動きが妙に気になったが……。「Steam Machine」に関してはサイズ的にもコンパクトで、個人的にも結構惹かれるものがある。
問題は前述したメモリ高騰と、物価高の影響で価格が平然と十万超えするのではないのかとの懸念だが。PCのゲーム市場は近ごろ、プレイヤー層の拡大もあって発展傾向にあるだけあって、最悪水を刺す展開にも繋がりかねない気がするが……とにかく、今は影響が軽微に収まるのを願うしかない。
今年デビューしたSwitch 2も然り。スタートは申し分なかったとはいえ、不評を買っているキーカードのことを始めとする課題も挙げられているだけに、上手く立ち回ってほしいところ。
今年は2年目で勝負に当たる年でもあるから尚更。何事もないことを祈る……。
■ゲームの2025年(個人)
自分にとっても2025年はSwitch 2の話題が際立つ1年だった。
……というか本当、年内に出迎えることができて良かった。
自分自身、初代Switchに海外アカウントを登録しているのと、それ経由で買った『Advance Wars 1+2 Re-Boot Camp』という(価格的にも)大型のタイトルが存在することもあり、価格を抑えた国内専用版ではなく、多言語版の購入が優先される状況にあった。
けど、多言語版はマイニンテンドーストア専売で、抽選への応募が不可避。その抽選も、途中から事実上の前回参加者限定の条件が定められ、従来通り“ゲーム機の購入は発売3ヶ月後”の姿勢を取った自分は参加が叶わず。それを踏まえて「国内専用版にするしかないのか……」と妥協し、別の通販サイトの招待販売に申し込んだり、店頭を探し回ったりもしたのだが、すべて不発に終わり……。
「もしかして、年明け不可避……?」と、最悪の展開が現実になりかけていたが、11月に条件を緩和した招待販売が実施され、無事、今月に出迎えることができた。
それもあって、ここ数年のうちに買ったゲーム機の中でも色んな意味で忘れられない思い出を作ったゲーム機になった。改めて、年内に購入の機会を設けてくれた任天堂には感謝するしかなく。
本当にありがとうございました……。精神的にも救われました。

Switch 2に関しては、桜井政博さんのディレクション作品『カービィのエアライダー』を購入したのも大きな出来事だった。というのも、個人的に桜井さんのゲームを買うのは『新・光神話 パルテナの鏡』以来だったもので。
元々、年明けの時点で久しぶりに買うことは目標のひとつとして掲げていて、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』が選ばれるはずだった。けど、結果的に『カービィのエアライド』の続編になるとは夢にも思わず。そもそも、続編の発売自体が今年の新作の中では最大級のサプライズだった。肝心のゲームの本編も、前作の正統進化兼完成版とも言える仕上がりで既に満足感高し。久しぶりに桜井さんのゲームを素直に堪能できているこの頃が嬉しい限りです。

それから『ドンキーコング バナンザ』。昨年、リアルサウンド テックさんにて『ドンキーコング ジャングルビート』のコラムを執筆した身としては、まさかそれ以来の任天堂東京チーム制作のドンキーコング新作が登場するとは、寝耳に水もいい展開だった。しかも、このゲームに関しては光栄極まりない貴重すぎる経験と、感謝感激の欣喜雀躍で感涙にむせぶ体験まですることになって……。
本当、嬉しいのひと言でも足りないぐらいの思い出となりました。ありがとうございました……。

Switch 2以外の初代Switch、PS5、PCも総じて高い稼働率を維持すると同時に、沢山の印象深い傑作たちとの出会いがあった。特にPS5に関しては、長いこと積んでいた『ディビジョン』が稼働率底上げの起爆剤になるとは思わなんだ(汗)。前述した『エクスペディション33』のほか、『DOOM』の新作に『ゴースト・オブ・ヨウテイ』といった新作の存在感も申し分なし。ただ、年明けに掲げていたフロム・ソフトウェアのゲームにしごかれることはなく、全然手つかずに終わったのは無念……と言っていいのかどうか(難易度的なことに目を向けながら)。
ほかのPCについては相変わらず、インディーゲームが元気な感じだった。ただ、『BALL×PIT』のようにSwitchでも十分な安定性を保つタイトルがそこそこ登場した反動もあって、昨年に比べたら購入本数は少なかった気がする。
というか、今年は全体的に新作も旧作も購入本数が少なかった。背景には毎年夏にやっていた旧作漁りを猛暑の懸念や、積みゲー減少が停滞している問題を踏まえて中止したことが響いている。特に積みゲー減少の停滞は年々、深刻化の一途をたどるばかりなので、来年はこの問題を本気で解決する(あるいは緩和する)ことに注力したい。
これでは未プレイの著名シリーズ作を行脚する試みも実行しにくいし……。そう言いながら年明け早々、『バイオハザード』シリーズ行脚を本格化させようと考えていたりもするのだが。
とにかく、減らすことにはより一層真剣に取り組みたいところ……。
■サイトとブログ、ライター業務の2025年
サイトとブログは、またも大して更新のできない1年になってしまったとしか。一応、ブログでは1月から「補完ログ」なるものを始めたりはしたけど、諸々時間の確保が難しくなって中断してしまったという。
サイトの方もほとんど縮小更新で終わってしまった。でも、11月から12月にかけ、リニューアル作業に手を付ける時間を確保できたので、2026年最初の更新で一気に模様替えする。
今度のリニューアルは、複数の意味で再起動を意味するものになるので、それを機にかつての更新ペースへ戻すこともできれば……と思う。ライター業務などとの兼ね合いもあるけど。
そのライター業務については、上半期は特に何事もなかったというか、刺激的な取材やインタビューを経験することがあり、凄く充実感があった。問題は下半期。具体的には7月以降で、詳しくは言えないが……“軋み”が広がっていく出来事が相次ぎ、酷く精神面を苛まされた。それだけならまだしも、前述したSwitch 2の件とか、趣味の方面でも不安を募らせる出来事があったのも地味にダメージとなってしまって、最終的には身内からも心配されて休息と通院を推奨され、一部それに応じたりすることもあった。
でも、自分の指針や役割を改めて考え直せた点では良い機会だったのかもしれない。停滞も凄く感じていて焦りがあるけど、今は回復に努めるしかない。
その上で改善を図る行動を取っていきたい……と思う。過去にも増して一寸先は闇の状況だけど。
そうも停滞と不安の年になっちゃったが、貴重で思い出深い経験になった取材や記事執筆もあれこれ。
▼忍者なのに “ぜんぜん忍ばない” ことでお馴染みの2Dアクションゲーム『SHINOBI 復讐の斬撃』で、手先がブルブルに震えるまで熱中してしまった話(電ファミニコゲーマー)
特に『SHINOBI 復讐の斬撃』の取材。この件で初めてセガを訪れたのもそうだけど、同作の公式サイトおよびアコレードトレイラーにインプレッション記事で用いた文言が使われたのは凄く感慨深かった。
同時にこんな形で『SHINOBI』の新作に絡めるとは夢にも思わず。実のところ、当日の取材は反省点山の如し(特に合同インタビュー)で、思い出すだけでも猛烈な恥ずかしさがこみ上げてくるのだけど……貴重な経験だったのは確か。今後にちゃんと活かしていきます……。
▼泥臭く戦う宮本武蔵を描こうとしたら、“ジャパニーズ・サムライ”の三船敏郎が自然と浮かび上がった。武士道とは真逆のダーティーな剣戟アクションが炸裂する『鬼武者 Way of the Sword』合同インタビュー(電ファミニコゲーマー)
▼最新作『鬼武者 Way of the Sword』は「人間味のある重さ」を感じるアクションの手触りが新鮮!アクションの挙動全体が変化し、“経験者と新規プレイヤーの体験を一緒にする”の方針をまさに感じられる(電ファミニコゲーマー)
あとは2026年発売の『鬼武者 Way of the Sword』絡みの取材で二度もカプコンに訪れたこと。というか、1年のうちに同じメーカーに続けて足を運ぶとか、初めての経験だった気がする。同時に、自分の中で取材での訪問回数が最も多かったスクウェア・エニックスにカプコンが並んだ……
▼Switch 2版『FF7リメイク インターグレード』開発者インタビュー。携帯モードでも据え置き機と遜色のない体験を実現できた背景を訊いた(電ファミニコゲーマー)
……と思ったら、翌日の『FF7』の取材で1歩先を行ったという。
このせめぎ合いは来年も続くのか否か、地味に気になるこの頃。しかし、思えば浜口直樹さんって、自分の中で最もインタビューしたクリエイターの御方になったような……(今年だけでも2度)。
▼『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の続編はゲームで描かれていた 映画の1年後が舞台の『ブギーの逆襲』(リアルサウンド テック)
取材記事以外だと、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ブギーの逆襲』のコラムは色んな意味で「まさか」だった。実のところ、「これはさすがに断られるのでは……」と思って提案したネタだったもので。それが「ぜひ!」と返ってきたのには、まさに「いいんですか!?」だった。ちょうど当時、原作映画のテレビ放送があったのも大きかったのだろうけど、貴重な執筆機会になったなと思っているこの頃です。
あとは多くは語らないけど、上の記事です。
こうして振り返ると、辛いことと相応にいい経験になった出来事も多かったように思う。
あと、リアルサウンド テックさんで書いたコラムの題材にした過去タイトルが、1年後に何らかの答え合わせをする展開は昨年に続いて今年も何度かあり、色々と笑うしかなかった。
▼『ドンキーコング ジャングルビート』は、任天堂の“ある精鋭開発チーム”をデビューさせた記念碑的作品だ(リアルサウンド テック)
特に『ジャングルビート』からの『バナンザ』は本当に感慨深かった。
(今は伏せるけど、これ以外のドンキー記事にも感動的な答え合わせが……)
この辺のことは年明け後に補完ログでネタバレ全開で取り上げる。
ただ、最終的に辛いことが勝ってしまって残念。それにまた、今年もデジゲー博の取材ができないまま終わったのが悔しすぎる(しかも、凄くもどかしくてしんどい経緯で)。
2026年は辛さも楽しさも平均的な塩梅に落ち着いてほしいなと、心から願う。
とにもかくにも、2025年もありがとうございました。
2026年の本館「box sentence」の更新は1月11日から、ブログは1月3日から通常更新を再開予定です。
(2025年の新作、旧作ベスト5などをまとめた「ゲーム回想録」は本館と同じく1月11日に掲載予定です)
前述したように本館は新年最初の更新でリニューアルを実施予定です。準備が間に合わなかった場合は1月中を予定しています。ほか、12月に復活させたnoteについても、1月から本格的に始動予定です。方針も固めたので、今度は1記事だけ載せてお終い……とはならないようにしたい。なるべく。
あと、来年こそ朝型へのシフトを果たしたいところです。
体力の維持と強化も引き続き頑張っていこう……。
そんなこんなで、良いお年をお迎えください。
