▼【気になる新作】:『ドンキーコング バナンザ』(NS2)(前回)
いつになく関心を誘う事柄多しのドンキーコング新作『ドンキーコング バナンザ』。
既に初お披露目から1ヶ月が経過したが、妙に気になることが出てきた……。
◆ワニっぽい敵の名前は「クロコイド」
ダイレクト直後のTreehouse、国内外のメディア体験会などの時点で既に判明していたようだが、デカいワニの頭みたいな敵キャラクターの名は「クロコイド」(Crockoid)で、ワニであることは確定。また、地下世界のあちこちで登場するらしく、種類によっては倒し方……というよりは、装甲部分(?)の壊し方が異なるとか。
ひとまず、前回書いた「ワニじゃなくて恐竜でした」のオチになる可能性は完全に否定された。そうなると、クレムリン軍団とクルールがなんらかの形で関与している可能性が急浮上してくるが……(後述)
◆ヴォイドカンパニーのモデルは『西遊記』の彼ら? すなわちボスは……
つい先日になって気付いたのだが……新たな敵として発表されているヴォイドカンパニー。
彼らって『西遊記』の孫悟空、沙悟浄、猪八戒がモデルなのでは。
※トレイラーより。↑これ筋斗雲では……?
実際に小柄、長身、巨体という体格の特徴がそれぞれ『西遊記』の孫悟空、沙悟浄、猪八戒と被っている上、小柄のキャラクターに関しては觔斗雲がモデルと思しき乗り物(?)まである。そして、もしも『西遊記』がモデルだとすれば、三蔵法師をモデルにしたキャラクターが存在する可能性が浮上してくる。
すなわち、そのキャラクターが彼らのボス……ヴォイドカンパニーの社長なのだろうか。
◆沙悟浄の“ある仮説”とクロコイドの関係
『西遊記』の沙悟浄は河童のイメージが強い。
だが、そもそも河童は日本固有の妖怪で、大元では水の妖怪と、具体的に何がモデルなのかは明確に定められていない(※「沙悟浄=河童」は日本だけのもので、水の妖怪の意訳で河童になったという)。
そのため、沙悟浄のモデルに関しては仮説がいくつかあり、そのひとつに中国文学者の中野美代子さんが『西遊記の秘密 タオと煉丹術のシンボリズム』で記したヨウスコウアリゲーター(ワニ)説がある。ネット上だと「ほぼ日刊イトイ新聞」で、糸井重里さんが(おそらく中野美代子さんの自著を元にした)沙悟浄のワニ説を語っている対談がある。
もしも、本当にヴォイドカンパニーが西遊記をモデルにしていて、沙悟浄のワニ説を前提にしているのだとしたら、クロコイドはクレムリン軍団とクルールとは無関係の可能性が出てくる(※つまりクロコイドは、沙悟浄がモデルと思われる長身の秘書と思しきキャラクターが独自に作り出した生命体)。正直、昨今のドンキーコングシリーズが新たな敵キャラクターを打ち立てる傾向にあるのを踏まえれば、こっちの方が可能性的にも高いように思う。
※トレイラーより、恐らく沙悟浄がモデルと思しき長身のキャラクター。この薬の蓋は誰の顔……?
それすなわち、またもクレムリン軍団とクルールは登場機会を失ってしまうことになるが……。なんかこの可能性を考えて以来、今回も直近の作品と同じパターンで終わる気がしてきている。
※過去のドンキーに出てきた棍棒を持っているワニと言えば……
ただ、希望の持てる(?)可能性として、クレムリン軍団とクルールがクロコイドの素体(触媒)として利用されているなんてのもある。微かにおぞましい話だが、実際に中身の骨格がクリッターと似ていたり、ボスと思しき巨大クロコイドが『スーパードンキーコング2』のグラッバ(クラッバ)が脳裏をよぎる棍棒みたいな武器を持っているところからも、案外なくはなさそうな……?それに任天堂だったら、そういうことをやりかねない(確信)。
どうも海外だとクロコイドの存在から、クレムリン軍団とクルールが復活することへの期待が高まっているらしいけど、過度な期待はしない方がよさそう。
とは言え、個人的に彼らが久しぶりに復活して欲しい思いもある。果たして、どうなる……?
しかし、もしも『西遊記』のネタがあるとしたら、名称不明の「超大型のサル」はお釈迦様(釈迦如来)がモデルのキャラクターなのか……?あと、任天堂と『西遊記』と言えば『ふぁみこんむかし話 遊遊記』だけど、同作が復刻する展開も期待できちゃったりするの?それはそれで現実になったら笑うぞ。