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≫ドンキーコング ジャングルビート
■発売元 任天堂
■ジャンル タルコンガアクション
■CERO A(全年齢対象)
■定価 単品版:5800円(税込)
タルコンガ同梱版:6800円(税込)
■公式サイト ≫こちら
▼Information
■プレイ人数 1人
■セーブデータ数 1つ(※3ブロック使用)
■その他 ゲームキューブ専用メモリーカード対応、タルコンガ対応
■総説明書ページ数 20ページ
■推定クリア時間 6〜9時間(エンディング目的)、20〜30時間(完全攻略目的)
阻む者があれば、力でねじ伏せろ!

『ジャングル』、『雪山』、『砂漠』、『火山』、『雲の上』などの色々な土地を駆け巡り、その土地を支配する動物の王を倒して、『王の中の王』を目指せ!
▼Points Check
--- Good Point ---
◆アクションゲームの王道とも言える、シンプルで分かり易いゲームシステム
◆説明書を読まずとも直感的に覚える事ができてしまうタルコンガによる斬新な操作性
◆ボリューム、構成共に隙の無い作り込みが光る、緻密なステージ
◆空中に浮かぶ海に宇宙空間等、随所で炸裂したゲームらしい嘘っぽさ
◆格闘戦にアクションバトルまで、戦闘内容が多彩な熱いボス戦
◆ビート集め、クレスト集めなどと充実したやり込み要素(中毒性も満点です)
◆ドンキーのふさふさな毛まで、丁寧に描き込まれた美麗なグラフィック
◆アクションゲームらしい味に満ちた、秀逸な出来の音楽(懐かしの曲も少しあり)
◆アクションゲームな苦手な人でもちゃんとクリアできる、控えめで絶妙な難易度バランス
◆爽快感満点で入り具合が絶妙な演出(特にボスが倒された時の演出は必見)
◆あまりに濃過ぎる、個性的なキャラクター達(ピ●チュウのパロキャラも…)
◆高橋名人の「ゲームは1日1時間!」の精神が生きている内容(パッと遊べてパッと止められる。しかも、肉体的な疲労が溜まるので、長時間プレイに向いていないので、尚更(笑)。)

--- Bad Point ---
◆あまりに多過ぎる、流用ボスキャラ(格闘戦ボスは流用じゃないのだが…。)
◆操作性の都合上、長時間プレイに向かず、夜のプレイにも向かない
◆ぎこちなさ過ぎる、GCコントローラによる操作(タルコンガの方がベスト。)
◆ちょっと癖のある泳ぎのアクション(若干、慣れが要求される…。)
▼Review ≪Last Update : 4/12/2008≫
「お前はもう…死んでいる。」

気分はすっかりケンシロウ。


任天堂の周辺機器で音楽コントローラの『タルコンガ』を使用した、ドンキーコングシリーズ最新作にして新感覚のアクションゲーム。2003年に任天堂が新たに設立した『東京製作部』が放つ、記念すべき最初の作品である。

タルコンガを使った奇抜ながらも直感的な操作性、シンプルなゲームシステム、爽快感満点の演出が異彩を放つ、GC屈指の名作にして、アクションゲーム革命作だ。

ゲーム内容は、オーソドックスなステージクリアタイプの2Dアクションゲーム。プレイヤーはドンキーコングを操作し、2つのステージとボス戦で構成された多彩なコース群に挑み、『王の中の王』を目指して奮闘していく。
先に少し紹介したように、本作ではドンキーコングを操るに当たって、『ドンキーコンガ』シリーズで重点的に使われた音楽コントローラ『タルコンガ』を用いて行うという、極めて斬新な操作性を起用している。通常のゲームキューブ用コントローラにも対応しており、そちらの方でのプレイも一応、できるようになっているのだが、基本的なボタン配置や操作の感触等は全てタルコンガを前提とした調整が成されているので、正直、恐ろしく不便。故に、実際に本作をプレイするのならば、タルコンガでやる事を激しく推奨する。
しかし、タルコンガによる操作も操作で、不便じゃないのかと不安になるのも事実。第一、音楽コントローラでアクションゲームだなんて前代未聞も同然。本当にそんなのできるのかと、疑念が湧いてしまうのも仕方が無いだろう。ところが、これが実はビックリするほど快適。下手すれば、これまでの2Dアクションゲームの操作の中では最も簡単で、最も爽快感があると言っても過言ではないぐらい感触が良く、取っ付き易いものになっている。そもそも、移動の操作からしてあまりにも単純。タルコンガの右を叩く事でドンキーが右に歩き、左を叩くと左に歩く。そして、そのどちらか片方を連打するとドンキーが走る。たったそれだけ。正直、アクションゲーム初心者でも直に慣れてしまうほど、簡単なのだ。更にジャンプ操作も、左右を一緒に叩くだけで、攻撃に関してもタルコンガの『手拍子センサー』に反応させるように「パンッ!」と拍手すれば良いだけ。文字通りの直感操作で、手軽にアクションの妙味を楽しめてしまうのだ。
勿論、ドンキーができるアクションはこれのみに留まらない。バック宙、泳ぐ、連続パンチ、クイックドロップ、カベ蹴りジャンプ等、他にも多彩なアクションが用意されている。そして例によって、これらのアクションも先の移動やジャンプなどと同じような簡単操作で、サクッと繰り出す事ができてしまう。特にこれらの中で秀逸なのが連続パンチ。今作では拍手をする事で攻撃ができると先ほど述べたが、これは厳密には『音波アタック』という敵を痺れさせる技であり、一部を除いて、大抵の敵はこれだけでは倒せないようになっている。その痺れている敵に触って、止めを刺す技としてパンチ攻撃があるのだが…これがまた、爽快感満点で、パンチのエフェクトがとんでもなく大袈裟なものとなっており、見るものに尋常でない手応えを提供してくれるのだ。更に、このパンチ攻撃はタルコンガの左右どちらかを叩く事で発動する仕組みとなっており、連打すると連続パンチ攻撃を叩き込む事ができる。主にボスや固い敵などを倒すのに重宝するのだが、これがまた爽快感満点!まるで、『北斗の拳』のケンシロウにでもなったかのような気分が味わえてしまうのだ!(笑)しかも、固い敵を倒した際に今作は、画面の色がネガになる演出が入っているから、倒した際の手応えも半端じゃない。まさに「お前はもう…死んでいる(Cv:神谷明)」な気分に浸れてしまうのだ。
これだけでも、今作の操作性が如何に簡単なものか、そして楽しいものになっているかは想像に難くないだろう。それほどまでに本作は一見の印象とは裏腹に敷居が低い。アクションが苦手な方から得意な方まで、爽快なアクションの妙味が楽しめてしまう、とんでもないアクションゲームとなっているのだ。まさにこれぞ、新感覚。そして大革命。

更に、このタルコンガによる爽快なアクションを駆使して攻略していく、各コースの構成の素晴らしさとアクションゲーマーも納得のやり込み要素からも目が離せない。最初に解説した通り、各コースはそれぞれ2つのコースとボス戦で構成されているのだが、この総計ボリュームというのが何と、全部合わせて3〜5分程度という非常にコンパクトなものとなっている。つまり実際に反し、かなり短めとなっているのだ。
それじゃあ、直にエンディングまで行けちゃうのじゃないのかと思うかもしれないが、その辺の対策はバッチリ。基本的に何処も短い作りとなっているが故に、コースはかなり多めに用意されている。更にゲームクリア後にも隠しコースが盛り沢山。そう簡単にはやり込めない、充実したボリュームとなっているのだ。
また各コースでは、全ステージでバナナ等のアイテムを集めて溜めてきた『ビート』の総数がコースクリア時に発表されるようになっており、その数によって『クレスト』と呼ばれる勲章が授与される、スコアアタックの要素も完備。何度も何度も遊びたくなる、再プレイ性にも満ち溢れているのだ。しかも、そのスコアアタックをするコース全体のボリュームが短いから、遊んでいて苦痛になる事もない。加えて、短いからタルコンガ操作による手の疲れが頻発する事もない(流石に、長時間プレイし続けると疲れるが…。)。とにかくバランスがあまりに絶妙で、ゲーム的な面白さを押し出すだけで無く、操作性を考慮した配慮を敷く等、作り込みの度合いが半端じゃないのだ。
しかも、魅力はそれに留まらず、各コースのステージの中身もまた、最高に面白い。普通にゴールを目指していく、オーソドックスなアクションステージはさる事ながら、動物達との競争を行うステージや中ボスとの連戦をこなしていくステージ、更には『モーシン』と呼ばれる牛の仲間に乗って疾走するステージなど、実に色んな種類が用意されており、バラエティー豊か且つ息付く暇すら与えてくれない、波乱の展開を味わえるのだ。舞台となるステージの地形も、お馴染みのジャングル、森、雪山、火山の他、空中(雲の上)や鉱山、戦場、お城、空に浮かぶ海、更には時計塔に宇宙空間(!?)とぶっ飛んだ(&嘘っぽい)ものが盛り沢山で、プレイヤーを全く飽きさせない。特にドンキーシリーズ史上初とも言える、宇宙空間ステージの壮大な雰囲気は必見だ。ゴリラ、遂に宇宙へ!
他にも各コースで待ち構えるボス達との戦いも、オーソドックスな戦いから、1対1の格闘勝負等、色々なバリエーションがあって面白い。やや流用ボスが多いのがタマにキズではあるが、ボスの中には某ポ●ットモ●スターのピ●チュウをパロったのもいるので、要チェックだ。当然のように(?)、そいつは可愛さの欠片も無いけど。
ゲームバランスも序盤は適当な操作でも軽々とクリアでき、終盤辺りからは慎重な操作が求められてくるようになるなど、実に絶妙。コアユーザー向けのやり込み要素として用意された、各コースの『クレスト』のコンプリートも、変に難しく無く、頑張れば誰もが達成できるバランスに抑えられているのも流石である。
操作性のみならず、アクションゲームとしても今作は徹底的に面白さと遊び易さを重視。あらゆるユーザーを想定した配慮も完璧であるなど、実に丁寧な作り込みが冴え渡っているのだ。タルコンガ操作だからこそできた遊びがどのコースでも発揮されている辺りも凄い。ネタで終わらせようとしない、スタッフの熱い意気込みが伝わってくる。

サポート周りも完璧。セーブはコースクリアごとにフルオートで行ってくれるし、チュートリアルも長いテキストで語るものでは無く、アイコンのサインによって教えてくれるので、テンポが全く殺がれない。
グラフィックと音楽の完成度も高い。グラフィックはキャラのモデリングから背景まで、細かい所まで丁寧に描かれており、職人的な技が光っている。ドンキー自身に限っては『スターフォックスアドベンチャー』のフォックスに習って、フサフサな毛まで表現されてる凄さなので必見だ。また、随所において『ゼルダの伝説 風のタクト』のトゥーンシェーディングによる煙の描写が使われているのも必見。タクトを遊んだプレイヤーならば、思わず「ニヤリ」としてしまうだろう。
音楽もアクションゲームらしい、熱い…もとい、熱過ぎる曲が盛り沢山。改めて、ドンキーコングシリーズは音楽も魅力の1つであるのをしみじみと痛感させられる仕上がりとなっている。特に『鬼火の沼』、『嵐の丘の戦い』、『雷雲トリノス城』のステージで流れる曲は秀逸。いずれもシリーズ屈指の名曲と言わんばかりの素晴らしさなので、要チェックだ。

この他、演出も完璧。先にも話したが、敵を倒した際に色がネガ(反転状態)になったりなど、手応えを大事にした気配りが徹底されているので、遊んでいて凄く気持ち良い。コースクリアした際にも、プレイヤーの頑張りを褒め称えるような過剰なデモがあったりなどと、本当、随所においてゲームとして大事な要素が抑えられている。
流用ばかりのボスやセーブファイルが1つしかない事、操作性の都合上、疲れたり夜のプレイに向かなかったりと、地味な欠点もあるが、いずれも本当に些細なレベルで、遊んでいて気になる事は無い。タルコンガによる爽快感満点且つ快適な操作性、ケンシロウの気分に慣れてしまうほど優れた演出と手応え、作り込まれたコースとやり込み要素、絶妙のゲームバランスなど全てにおいて、アクションゲームとしては最高の完成度を誇る本作。
もはや言うまでも無い…ゲームキューブ、或いはWiiを持っているユーザーならば、絶対にプレイすべき超お薦めの逸品である。アクションゲーム初心者や苦手な方にもお薦め。この面白すぎる操作性と圧倒的な爽快感は、他のアクションゲームでは味わえたものじゃない。 今なら捨て値で手に入るので、是非…機会があったら手に取ってみて欲しい。
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